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東京スカパラダイスオーケストラが、通算42枚目のシングル「ちえのわ feat. 峯田和伸」を2月21日にリリースする。表題曲は、銀杏BOYZの峯田和伸をゲスト・ボーカリストに迎えたナンバー。絡み合う人間関係を「知恵の輪」に喩えた谷中敦(バリトンサックス)による歌詞を、全身を振り絞るようにして歌う峯田のボーカルが、最高にソウルフルかつパンキッシュだ。木更津の海岸で撮影したというMusic Videoも、エモくて泣けること必至。

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東京スカパラダイスオーケストラ、シングル「ちえのわ feat. 峯田和伸」を2月21日にリリース


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なおカップリングには、ブラジルヒップホップ界を代表するEmicidaがフィーチャリングしたリミックス 「Samurai Dreamers(Sao Paulo mix) feat.TAKUMA(10-FEET)+EMICIDA」や、 昨年大盛況に終わったツアー『涙後体前』の最終公演(福岡・DRUM LOGOS)からライブ音源「Rain Again~縦書きの雨~Live at DRUM LOGOS (from 2017 TOUR「涙後体前」)」を収録している。今回は、NARGO(トランペット)、GAMO(テナーサックス)、沖祐市(キーボード)、茂木欣一(ドラムス)に、レコーディング制作秘話やMV撮影の裏話を聞いた。(※ Sao Paulo mixのaはラテン文字の上にティルを付けた文字)

■ 知恵の輪って外れる時ってちょっと寂しいんですよね、「あれ? 外れちゃったよ」みたいな(沖)

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シングル「ちえのわ feat. 峯田和伸」を2月21日にリリース
写真:梅佳代


──新曲「ちえのわ」は峯田さんとのコラボですが、そもそもの出会いはどのようなものですか?

茂木欣一: 共演、という意味では北海道のRISING SUN ROCK FESTIVAL 2017が最初かな。彼の名前はスカパラの中では何度も上がっていたんですよ。「一緒にコラボとか出来たらいいね」って。

NARGO: 彼がレゲエやスカを昔から好きで、スカパラのデビュー盤から買って聴いていてくれていたっていうことも聞いて、僕らもすげえ盛り上がりました。その後すぐに、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017での共演があったんです。

茂木: 「FRIDAY NIGHT SESSION?SKA IS THE PARADISE?」というステージがあって、そこでスカからロックステディ、レゲエというジャマイカの音楽史を、演奏でひも解いてくということをやったんです。チバユウスケやEGO-WRAPPIN'のよっちゃん(中納良恵)、YONCEくん(Suchmos)など、いろいろなボーカリストがゲストで来てくれて。そのうちの1人が峯田くんだった。まあ、そのステージがすごかった(笑)。スペシャルズの「Little Bitch」を一緒にやったんだけど、もう登場から衝撃的でしたね。

GAMO: 裸にサスペンダーだったよね?(笑)

NARGO:そうそう!それで踊りながら歌ってるからもう、みんなぶっ飛んじゃったんですよ。僕は興奮しすぎてソロが回って来たのも気づかず踊り狂ってた(笑)。本当に楽しかったよね。彼は本当にピュアで、いつでも全力でぶつかってくるから、僕らもそれを全力で受け止めなきゃいけないというか。一緒にいると、ずっと興奮状態になるんです。

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東京スカパラダイスオーケストラ、シングル「ちえのわ feat. 峯田和伸」を2月21日にリリース


──実際の曲作りはどのようにおこなったのでしょうか。今回も歌詞は谷中さんで、作曲は川上さんですよね。

茂木: 曲はまず、いつも通りみんなで持ち寄って。

NARGO: 曲決めをしなきゃいけないギリギリのタイミングで、川上さんが持ってきた曲がメチャクチャ良かったんです。出だしのイントロでやられましたね。「これで行こう!」と満場一致で決まりました。谷中さんが歌詞を考えたのは、その日の夜(笑)。つまり曲が決まって24時間以内には、アレンジまで全部決まっていたという。

茂木: 翌日には峯田くんがスタジオに来るからね。それまでに完成させておかなきゃいけなかったんです。

──ハード・スケジュールですね......。アレンジも、リズムが緩急自在に変化していくところなど非常にドラマティックでした。

茂木: そこはこだわりましたね。やっぱり峯田くんの声を、スカパラの中で強力にフォーカスしたかったので、彼の歌が始まるところは音数を思いっきり少なくして。その分、サビでは思いっきり派手にするといったような、ミニマムからマックスまでのダイナミクスを、ものすごく付けました。あと、前シングル「白と黒のモントゥーノ feat. 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)」のときもそうでしたが、メロディラインが変わるごとに、リズムパターンがどんどん変わっていくということを、今回もやっていますね。

──歌詞も泣けますよね。「ちえのわ」のようにこんがらがった人間関係も、離れてしまったら味気ないということを歌っていて。こんがらがって、絡み合って、それも丸ごと受け入れるのが、「関係性を築く」ことだと言われているようでした。

NARGO: 確かに。"めんどくさいのが愛だろっ?"っていう歌詞はまさにそんなメッセージですよね。

茂木: しかも、そんなセンシティブな歌詞を峯田くんの口から届けるっていうのが、ものすごく感動的だなと思いました。

沖祐市: スタジオに知恵の輪があって、空き時間とかみんなやってたんですけど、久しぶりにやってみて思い出したのは、知恵の輪って外れる時ってちょっと寂しいんですよね、「あれ? 外れちゃったよ」みたいな。しかも、全てがバーチャルになりつつある今の時代に、知恵の輪っていう手で遊ぶアナログ的なオモチャを持ってきたのは、結構深いよなぁとか考えちゃいました。

GAMO: 結構、聴いた人それぞれが何かしら思い当たる節があって。そこに刺さる曲になったかな。

■峯田くんにはおそらく「仮歌」って概念はないんだね。常に全力投球!(茂木)

──アレンジ的には、シンセから始まるのって結構珍しいのかなと。

沖: そうなんですよ。スカパラだと大抵はピアノかオルガンで始まることが多いし、僕もいなたい音楽が好きなので、結構そういうイントロが多かったんですけど、やっぱりここでちょっと新しい試みにチャレンジしておきたかったんです。

──シンセがフィーチャーされている音楽がお好きだったのですか?

沖: もともと僕はシンセも大好きで、プリンスのシンセ使いとかにヤラれた中学時代を送ってたんです(笑)。その頃の音楽的なアプローチを、峯田くんとのコラボなら出来るんじゃないかなと。とにかく、自由に遊べたのが楽しくて仕方なかったですね。時間は限られていたんですけど、思いつく限りのことをやってみました。

──峯田さんのボーカルレコーディングはどうでしたか?

NARGO: もう、なんて言ってもイントロのシャウトだよね。レコーディングの1回目であれが出た時、演奏しながら僕ら全員「これはヤバイ!」って思った(笑)。

茂木: あれが出た瞬間、完全に持っていかれましたね。自分で演奏しながらトランス状態に入って、自分がたたいているっていう感覚もなくなっていくような、そんな体験をしました。

NARGO: わかるわかる! 本当にいい演奏をしている時って「無」になる。ふわっと宙に浮いている感じというか、「あれ、いつの間にか終わってる」みたいな。今回もそれが訪れました。あと、いつも一緒にやっているエンジニアの渡辺省二郎さんが、「今までのコラボ史上、最高に声量のあるボーカル」と絶賛していました。

茂木: 峯田くんにはおそらく「仮歌」って概念はないんだね。常に全力投球!

──MVはどこで撮ったのですか?

GAMO: 木更津の江川海岸です。夕日がキレイで有名なところらしく、結構人がたくさんいる中で撮影したんですよ、「すみません、ちょっと撮影で......」なんて断りながら。それはともかく、信じられないくらい寒かったな......風もめちゃ吹いていたし。

NARGO: そうだった。帽子とか飛ばされそうな勢いで、立っているのもやっとだったんだよね。あのMVを見た人が口をそろえて「風は扇風機で出したの?」なんて聞いてくるんだけど、あれは正真正銘、天然の風です(笑)。

──ところで、4月からは全国ツアーが始まります。その意気込みを聞かせてください。

NARGO: 3月にニューアルバムが出るので、それを引っさげてのツアーですね。実は、ほんの数時間前までレコーディングしていて、ようやく終わったところなんですが(笑)。

茂木: ここ最近は中南米に行くことが多くて。ラテンアメリカツアーを終わらせた直後の僕らのテンションがそのまま詰め込まれたアルバムになりました。ライブでは、それと「ちえのわ」をセットリストに組み込んだ、最新型のスカパラが堪能できる一夜になると思います。

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◆東京スカパラダイスオーケストラ
ジャマイカ生まれのスカという音楽を、自ら演奏する楽曲は"トーキョースカ"と称して独自のジャンルを築き上げ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、南米と世界を股にかけ活躍する大所帯スカバンド。
アメリカ最大のフェスティバル"Coachella Music Festival"では日本人バンド初となるメインステージの出演を果たし、またSKAのオリジネイター"SKATALITES"から全米ツアーへの同行を誘われ、さらにマトゥンビのリーダー、DUBエンジニアの巨人"DENNIS BOVELL"に「スカパラのためならいつでもスケジュールを空ける」とまで言わしめた東京スカパラダイスオーケストラは、オーセンティックなSKAからジャズ、ロックまでをも提示できるミュージカル・パフォーマンスで世界中のSKAバンドの中でも特筆すべき存在であり、海外のアーティスト・音楽関係者も来日の際にはスカパラの音源を手に入れるためレコード店に足を運ぶなど、世界中のSKA愛好家たちにとってその名は憧れの対象であり続けている。1989年インディーズデビュー。幾度となるメンバーチェンジを乗り越え、現在のメンバーは合計9人。今なお常に最前線で走り続けている。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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