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松本潤主演「99.9 -刑事専門弁護士-」のSEASON IIが快進撃をみせている。
TBSの日曜劇場はヒット作品が多い枠。「半沢直樹」を初め「ルーズヴェルトゲーム」「下町ロケット」などに多くの視聴者が魅了されてきた。
2017年も「A LIFE」「小さな巨人」「陸王」と好調。そして平均視聴率17.2%と大好評だった「99.9 -刑事専門弁護士-」(16年夏)のSEASON Iも、今期GP帯(夜7~11時)放送の全ドラマの中で、視聴率・満足度・UU数のいずれもトップで、三冠王に輝いている。

サムネイル

1月ドラマの視聴率・満足度・UU数


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■視聴率

同ドラマの初回視聴率は15.1%。
実はテレビ朝日「BG~身辺警護人~」が初回15.7%と「99.9」を上回った。ところが第2話以降は、他を寄せ付けない数字を続け、2月23日時点での平均視聴率で16.6%。2位「BG」を2.1ポイント上回っている。
TBS日曜劇場枠としても、17年秋「陸王」がクール平均で16.0%、17年春「小さな巨人」が13.6%、17年冬「A LIFE」が14.5%。まさに16年夏の「99.9」SEASON I以来の高視聴率となっている。

以上はリアルタイムの視聴率だが、録画再生などタイムシフト視聴率でも同ドラマはトップクラスだ。
初回が13.7%、第2話以降も12.5%→13.1%→13.6%→13.4%。「アンナチュラル」と1~2を争う形となっている。圧倒的な人気といえよう。

■満足度

視聴率もすごいが、満足度もすごい。
データニュース社「テレビウォッチャー」が関東2400人のモニターから集計している質的評価だ。実際に見た番組を5段階で評価してもらっている。

これで見ると、初回からすごい。
「99.9」は3.97で、2位「アンナチュラル」を0.1ポイントリードした。ドラマの平均値は3.6~3.7だが、初回は物語の設定を説明したりして一般的に満足度は低めに出る。事実、今クールGP帯(夜7~11時)放送の11本では、9本までが平均に届かなかった。いかに「99.9」が突出していたかが分かる。

そして第2話以降も、4.03→4.03→3.98→4.01→4.15と4.0前後で推移し、第6話は何と4.15と極端に高い数字を叩(たた)き出した。5話までの平均4.03は、「アンナチュラル」7話までが4.0に届いていないことを考えると、いかに傑出しているかの証明である。

■ユニークユーザー(UU)数

もう一つ興味深いデータがある。
「テレビウォッチャー」は関東2400人のモニターのテレビ視聴をデータ化しているが、2月19日(月)までの放送で何人の視聴者が1回でもそのドラマを見に来たかが分かるようになっている。
冒頭のグラフの円内の数字がUU数だが、「99.9」は485人が1話以上みた勘定になる。接触率に換算すると20%を超える。ちなみに2位「BG」は421人(17.5%)、3位「アンナチュラル」は389人(16.2%)。4位以下はすべて200人台で、接触率も8~11%台に落ちてしまう。
やはり「99.9」がいかに大きな話題になっていたかがわかる。

■強さの秘訣

強さの秘訣の第一は、主演・松本潤を初めとする魅力的な出演者だ。
刑事専門ルーム室長の香川照之・所長の岸部一徳。パラリーガルの片桐仁・マギー。そして深山大翔が住む小料理屋「いとこんち」のアフロ頭の店主・池田貴史と客の岸井ゆきのも見逃せない。
さらにSEASON IIから参加している木村文乃も注目だ。

TBS日曜劇場がヒットするか否かは、作品に"正義"というコンセプトがあるかどうかが関わってきた。
メガヒットの「半沢直樹」を初め、「下町ロケット」「ルーズヴェルトゲーム」、そして去年の「小さな巨人」や「陸王」も同様だ。大ピンチに立たされた主人公が、"逆境を跳ね返し、誠実さと信念をどう貫くか"がストーリーの軸で、"誠実さと信念"ゆえに視聴者は手に汗握り応援して来た。

今回の「99.9」も、圧倒的な逆境は刑事裁判の有罪判決率99.9%という現実。国家権力を相手に逆転が極めて困難な中、残された0.1%の可能性にこだわって地道に事実を追求する物語が鍵となっている。

強さの秘訣はもう一つある。
細かい小ネタ、ダジャレなどのセリフ、そして小道具などに面白い遊びがちりばめられている点だ。その小細工をいくつ集められるか、松潤ファン、日曜劇場愛好家、そしてドラマ通にはうれしい演出なのだ。

例えば主人公(松潤)のお寒い限りの駄洒落(だじゃれ)。緊迫する法廷闘争の中でも、突然出て来る。剛速球としょんべんカーブがどう繰り出されるかわからない演出で、一つの見どころとなっている。
班目法律事務所にも遊びがある。契約書の名前に、"所譲二"や"マイク呂偉"が出て来たり、壁の賞状に"愛川賞"や"咲雷賞"と芸能人の名前を引っ掛けたものが登場する。
ちょい悪ノリなジョーク・小道具・セリフなどが、画面の端っこで小さくパフォーマンスしている。エンターテイメントに徹するこうした演出も、魅力の一つになっている。

他にも第2話で、松潤演ずる主人公・深山の父のえんざい事件を深掘りしてしまうような大胆な構成がある。普通なら最終回にとっておくような大ネタを、おおかたの予想を裏切って早々と切って来た。
このように見る側の予想を見事に裏切る大ネタ小ネタ満載の「99.9」。視聴率・満足度・UU数で三冠王となるだけのことはある。
残された興味は、SEASON Iが果たせなかった視聴率20%の壁を超えるか否か。「半沢直樹」は難しいまでも、「下町ロケット」級のヒットを飛ばすかどうかだろう。リアルタイム視聴率が取りづらい時代に、どこまで気を吐くのか、大いに期待したい。

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文・次世代メディア研究所

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