1月よりTOKYO MX他でスタートしたアニメ『宇宙よりも遠い場所』は、女子高生たちが南極を目指す青春物語。アニメファンの間で「エモい(感動的なことを表す若者言葉)」と口コミで人気を広げている。
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『宇宙よりも遠い場所』は、いしづかあつこが監督、花田十輝がシリーズ構成・脚本、MADHOUSEがアニメーション制作を担当。大ヒットアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』チームが贈る完全新作アニメーションだ。
高校2年生の"キマリ"こと玉木マリは、南極を目指す少女・小淵沢報瀬と出会う。高校生が南極になんて行けるわけがないと言われても、絶対に諦めようとしない報瀬の姿に心を動かされたキマリは、報瀬と共に南極を目指すことを誓う――。
キマリは、「高校時代は何かしなきゃ。なんとなくは、よくない」という焦りを抱えていた。「何かしなきゃ」と思いつつも踏み出せない彼女の姿に、自分を重ねる人間は多いのではないだろうか?
女子高生たちのエネルギーは、すさまじい。飛行機代のためにアルバイトを始め、「現役女子高生の女優が、南極観測隊に取材班と共に同行する」という記事を発見したら、自分たちも一緒に行けないかと事務所に掛け合い、ついに南極行きの切符を手に入れてしまう。ちょっぴり強引なときもあるが、むしろそのいちずさがひたすらにまぶしい。
Twitter上では、「毎週泣いている」「感動する」「エモい」といった声があがっており、瑞々(みずみず)しい心理描写が絶賛されている。また、文部科学省、国立極地研究所、海上自衛隊、SHIRASE5002(一財)WNI気象文化創造センターが協力しているだけあって、南極に行くための訓練などの描写にもリアリティがあり、視聴するうちに自然と南極についての知識が身につく。
堅実に構成された物語は、1本の映画を見ているような味わい。そのため「実写化しても面白そうだ」という意見も多くあがっており、アニメファン以外にも自信をもってオススメできる作品だろう。
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(文/原田美紗@HEW)