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大詰めとなった松本潤主演『99.9 -刑事専門弁護士-』。
今期GP帯(夜7~11時)放送の全ドラマの中で比較すると、視聴率・満足度・UU数のいずれでも首位を走り、三冠王となっている。しかもどの領域も基本的に右肩上がりを示す見事な展開だ。
同ドラマの強さの秘密を探ってみた。

サムネイル

上位ドラマの視聴率・満足度・UU数


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■視聴率

同ドラマの初回視聴率は15.1%。
木村拓哉主演『BG~身辺警護人~』が初回15.7%と上回った。ところが第2話で大差をつけて逆転し、その後は他をせ付けない数字を続けている。最終回を残し平均視聴率は16.9%。2位『BG』を1.9ポイント上回っている。
TBS日曜劇場枠としても、17年秋『陸王』がクール平均で16.0%、17年春『小さな巨人』が13.6%、17年冬『A LIFE』が14.5%。まさに16年夏の『99.9』SEASON I以来の高視聴率を維持している。
しかも今クール上位ドラマで比べると、『99.9』は視聴率がおおむね右肩上がりと順調だ。ところが『アンナチュラル』も『BG』も、初回以降で下落を経験している。爆発力と持続力において、差が出たと言わざるを得ない。

以上はリアルタイムの視聴率だが、録画再生によるタイムシフト視聴率でも同ドラマはトップクラスだ。
初回が13.7%、第2話以降も12.5%→13.1%→13.6%→13.4%→14.9%→14.2%。こちらもおおむね右肩上がり。『アンナチュラル』と1~2を争う、圧倒的な人気となっている。

■満足度

視聴率もすごいが、満足度も高い。
データニュース社「テレビウォッチャー」が関東2400人のモニターから集計している質的評価だ。実際に見た番組を5段階で評価してもらっている。

これで見ると、初回からすごい。
『99.9』は3.97で、2位『アンナチュラル』を0.1ポイントリードした。ドラマの平均値は3.6~3.7だが、初回は物語の設定を説明したりして一般的に満足度は低めに出る。事実、今クールGP帯(夜7~11時)放送の11本では、9本までが平均に届かなかった。いかに『99.9』が突出していたかが分かる。

そして第2話以降も、4.03→4.03→3.98→4.01→4.15→4.01→4.03→4.09と4.0前後で推移している。8話までの平均4.03。普通のドラマと比べ、突出した成績を残し続けてきた。

■ユニークユーザー(UU)数

もう一つ興味深いデータがある。
「テレビウォッチャー」は関東2400人のモニターのテレビ視聴をデータ化しているが、1話でも接触した人の数がどう増えているかも追いかけられる。
冒頭グラフの円内の数字がUU数だが、初回も中盤も終盤も、『99.9』は『アンナチュラル』や『BG』より格段多くの視聴者を集めていることがわかる。初速だけでなく、2話以降でも新たな視聴者を集め続けている。話題喚起力が、他ドラマとは段違いだったことがわかる。

■強さの秘訣(ひけつ)

視聴率・満足度・UU数と三拍子そろった『99.9』。主演・松本潤を初めとする魅力的な出演者の力が大きかった。
ファームの弁護士としては、香川照之・岸部一徳・木村文乃の存在感と役割が抜群だ。他にもパラリーガルの片桐仁・マギー、そして小料理屋「いとこんち」の店主・池田貴史や客の岸井ゆきのなど、笑いをとるためのメンツも分厚い。いわば緩急自在の展開で、多くの視聴者を魅了した。

今やTBS日曜劇場のヒットの法則と言えるコンセプトもばっちりだった。"正義""小が大を倒す"不屈の精神。さらに大ピンチに立たされた主人公が、逆境を跳ね返し、誠実さと信念を貫くという展開も、多くの視聴者の感動を呼んでいた。

人気の秘密はもう一つある。
細かい小ネタ、ダジャレなどのセリフ、そして小道具などに面白い遊びがちりばめられている点だ。その小細工をいくつ集められるか、松潤ファン、日曜劇場愛好家、そしてドラマ通にはうれしい演出なのだ。

■最終回へ

以上の"強さの秘訣"に加え、今回の『99.9』SEASON IIには、Iと比べさらに進化した部分がある。"0.1%の可能性にかけ大逆転をめざす"醍醐味(だいごみ)以外に、裁判制度そのものへの批判精神だ。
裁判をつかさどる判事は、検察が用意したストーリー通りに、現場を検証することなく、書類上のストーリーで判断しがちだ。SEASON Iでは対決すべき相手は主に検察だったが、IIでは裁判制度の危うさを主張するようになっていた。明らかにステージが大きくなっている。
例えば第8話。一審で敗れてしまった深山(松本潤)は、二審で何とか逆転する。その直後、近づいてきた判事(笑福亭鶴瓶)に「最初から事実は一つでしたよ」と吐き捨てる。彼の一審での判決を痛烈に批判したのである。圧巻なのは、この直後。この言葉を聞いた鶴瓶の表情は一瞬で凍り付いてしまう。この顔芸に、多くの意味合いが込められている。

そして最終回。「開かずの扉」再審請求がテーマとなる。99.9%の壁に挑み続けてきた深山(松潤)の、司法制度への挑戦がどう結実するのか。スケールの大きい物語のエンディングから目が離せない。

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文・次世代メディア研究所

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