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今年1月クールのドラマ『トドメの接吻』で、共演者とキスをしまくった門脇麦(25歳)。
これまでの女優は、イケメン俳優とキスシーンを演ずるとバッシングされることが多かった。ところが主人公・山崎賢人とは何度も熱いキスを繰り返し、菅田将暉とも接吻してしまったが、門脇は「麦ちゃんかわいすぎ」「なんであんなにかわいいの」と、たたかれるどころか評価はうなぎ登りだった。
個性的でナチュラルな女の子から、ミステリアスな怪女まで演じられる門脇。第一線で活躍する人物の魅力と素顔に迫る『情熱大陸』が、新世代カメレオン女優の異名も持ち、今後を嘱望されている彼女に肉薄した。

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Japanese actor Mugi Kadowaki poses for the cameras during the Elan d'Or Award ceremony on February 1, 2018, Tokyo, Japan.(Rodrigo Reyes Marin/アフロ)


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■カメレオン女優と言われるまで

門脇麦が最初に注目されたのは、R18+指定の映画『愛の渦』(2014年)。
"地味で真面目な容姿ながら誰よりも性欲が強い女子大生"というヒロインを演じ、多くの観客を「すごい女優が現れた!」と驚嘆させた。乱交パーティーの一夜に集う人々のむき出しの感情バトルを描いた映画で、全編ほとんど裸という体当たりの演技だったからだ。この出演により門脇は、この年の他の映画も含めて第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を射止めている。

15年にはNHK連続テレビ小説『まれ』でヒロイン・土屋太鳳の友人役を演じ、さらに注目を集めた。農協の貸付課で働くが、客への審査では普段の穏やかな性格を一変させ、「融資の鬼」と呼ばれるほど厳しい態度を演じきった。かくして門脇は全国区の女優となった。

さらに直近では前期のドラマ『トドメの接吻』で、"キスで相手を殺しタイムリープさせる女"という特異なキャラクターを演じた。普段はどもり癖のある暗い女の子、ところが主人公のエイトと一緒だと淀(よど)みなくマシンガンのようなセリフを発するが聞き取りやすいという両極の演技を見事にこなした。
「ぶっちぎりで演技がうまい」
「門脇麦の演技に引き込まれるいいドラマ」
「演技力高すぎて感情移入がスゴイ」
演技力を評価する声が、ネット上にはたくさん寄せられた。幅広くさまざまなキャラクターをこなす門脇は、まさにカメレオン女優と言えよう。

■役者としての核

舞台で競演することの多かったリリー・フランキーは、門脇のことをこう評価する。
「同年代の女の子よりも幼いというか、でも佇(たたず)まいとかお芝居は同年代よりも大人っぽい、雰囲気が......というのはバランスの悪さなんだと思う」
「目標とか夢とかはなくて、でも確固たる麦ちゃんの中のやりたいことがあるんですよ」

ところが主演映画『止められるか、俺たちを』のロケ現場で、『情熱大陸』の取材カメラが60年代に実在したピンク映画の助監督を演ずる彼女を追った際には、感情をむき出しにする演技直後のインタビューで、意外な言葉を発していた。
「人間は感情を隠しながら生きている生き物だから......」「めっちゃやる気満々なのに空回っている感じがして、ちょっと不安」
外からは確固たるものがあるように見えて、真剣勝負ではあるものの実は本人は自信のない試行錯誤を続けているようだ。他人の評価と自己評価の大きな乖離(かいり)も、カメレオンの多様性の原動力なのかもしれない。

■役者としての出発点

実は門脇は、幼いころよりバレリーナを目指してクラシックバレエに真剣に取り組んでいた。ところが中学2年生の時に限界を感じて断念。バレエに代わるものを模索する中で、高校生の時に役者に関心を抱き、「私も映画に出てみたい」と新たな道を歩み始めた。
つまりバレエから逃げたことに対する負い目が女優の出発点だったという。
「挫折感みたいなものがとてもあったから、その恥ずかしさを感じなくなるくらいな何かになりたかった」「麦ちゃん頑張っているねって思ってもらえるまでに、(バレエを続けている仲間と)同じところに立たないと恥ずかしくて顔向けできないという思いがあった」

どこか憂いを含んだ大きな瞳に、凛(りん)とした佇まい。はかなげで耳に残る声。絶世の美女というわけではないのに、映画でもドラマでもそこに彼女の姿があるとどうしても気になってしまう門脇麦。
番組はそんな彼女の不思議な魔力を解き明かそうとする。過去の作品の1シーン、現在進行形のロケシーン、オフの日の過ごし方など、さまざまな場面で制作陣は彼女の原点や信念などを聞き出そうとする。
結果として番組は、決定的な映像を撮ったとは言えないが、カメレオン女優の多様な表情や魅力を存分に見せてくれる。門脇麦のファンならずとも、とても良くできたグラビア・ドキュメンタリーと言えそうだ。

※文中の「山崎」の「大」は「立」表記

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文・次世代メディア研究所

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