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アイドルの川崎芹奈は、東京の渋谷百軒店商店街の一角にある「ヤングスナック-芹奈-」のママでもある。2017年1月にソロ活動を始めた彼女が同年7月、当時20歳という若さで立ち上げたスナックは、一体どんな店なのだろうか?

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 現役アイドルなのにスナックのママである、川崎芹奈)


21歳でスナックのママを務める現役アイドル>>


■元料理人の祖母から教わる家庭料理

川崎がママを務める「ヤングスナック-芹奈-」は、川崎の好きな80年代、90年代のヒットソングが流れる中、"ばぁちゃんの料理"を提供しているスナックだ。元料理人の祖母から教わった煮物のほか、ハンバーグや唐揚げ、カレーライスなど、オーソドックスな家庭料理を提供することに川崎はこだわっている。

「私はプロではないので、他の店に勝てるところってなんだろうなって考えたら、"家庭感"しかないなって(笑)。普段、外食やコンビニエンスストアで済ませている人に、実家で食べるような、ほっとする食事を出そうと思っているんです。なかには、メニューにある白米とみそ汁、お漬物がついた『ご飯セット』に、おかずのメニューを足して、お酒は飲まず食事だけしていく人もいます」

知ってる? スナックとガールズバーの違いとは>>


川崎は日本ハンバーグ協会から"ハンバーグアイドル"1号として認定されている。同協会が設定した毎月14日、「ジューシー(肉汁)の日」には、ホルモンを練り込んだハンバーグや、麻婆豆腐をかけたハンバーグといった"進化形ハンバーグ"を、ハンバーグアイドルの活動の一環として提供しているんだとか。川崎いわく、「ハンバーグアイドルの2号が出てくるのかどうかは、わかりません(笑)」とのことだ。

ちなみに、店名にある「ヤングスナック」とは、川崎による造語。スナックと聞くと高齢層が集まる印象だが、ママである川崎が21歳と若く、30代からと若い層もターゲットにしているため、ヤングと冠した。スナックの客には、アイドルとしての川崎のファンが多いのだろうか?

「最初の頃はファンの方ばかりでしたが、今ではファンではない、渋谷に住んでいる方や一見の方も来てくださいます。たまに外国人の方がいらっしゃいますが、私は英語がわからないので、そのときは英語が得意なファンの方が助けてくれて(笑)。そういえば、オープンしたての頃に来てくれていたファンのなかには、私がお酒を飲むのを心配する人がいました。私はお酒に強いのですが、飲みすぎてしまうんじゃないかとハラハラしたんでしょうね。しばらくしたら、その方は来なくなってしまって......。ファンといっても、意外と疎遠になる方もいるんです」

■スナックのママなのに、「OLよりもらってない」!?

川崎の店はカウンター5席、テーブルが2つとこぢんまりしたサイズ。多いときで1日20人、平均で15人くらいの来客数だという。とはいえ、提供するメニューは、フードが400円から、ソフトドリンクが444円、アルコールが666円からと、赤字が心配になるほど安価。実際の売り上げが気になるが......。

「一応、黒字です(笑)。ただ、スナックって儲(もう)からないんですよ。OLさんのように20万円、30万円なんてもらえないのが現実で。本当にギリギリの価格帯ですが、お客さんにとって楽しい場になることが一番なので、それでもいいんです。稼いだ分は、アイドル活動にあてています」

アイドルとスナックママの両立での苦労>>


もともとスナックを始めたいと思ったのは幼稚園の頃から高校時代まで、昼休みに保健室に通っていたことが関係している。

「保健室の雰囲気が大好きだったんです。ケガを治療するだけじゃなく、悩み事を先生に相談する場所でもあるじゃないですか。私は病んだりしていないんですけど(笑)、先生が作り上げた"保健室"という空間で、ダラダラと話している時間がたまらなく好きで。私のイメージするスナックにも、同じような空気感があると思ったんです」

いざスナックを立ち上げようとした際、川崎の祖母は難色を見せた。スナック=水商売との意識が強く、「水商売をやる覚悟はできているの?」と聞かれた川崎。心配する祖母を見て、それまで賛成していた両親まで反対の姿勢を見せはじめたことから、家族会議に発展した。

「私には、スナックが水商売だという印象がなかったので、ビックリしました。周りからすると、お金の面でも心配が大きかったようで、『騙(だま)されてるんじゃないか?』とも言われて......。お店をオープンできるのか、不安になったこともありました。でも、ある本で書かれていた『新しいことを始めるとき、周りの人たちがみんな反対していたら、むしろ成功する確率が高い』という言葉に背中を押され、なんとか説得することができたんです!」

■ソロのライブ、客は4人だけだった

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 現役アイドルなのにスナックのママである、川崎芹奈)


川崎は、もともとはアイドルグループ「ULTRAGIRL」に所属していた。2017年1月にグループ卒業して、現在はソロで活動中。グループとソロとで、責任感の大きさといった違いを感じている。

「リアルな話、ソロだとライブの集客が大変です。グループ時代はそれぞれのメンバーにファンがいるので、いくらか人数は集まるんです。でも、ソロになってから一番お客さんが少なかったときは4人で、集まらないときは本当に集まらない。そういうときこそメンバー同士励まし合っていたのに、今は楽屋で1人なんです。寂しいなって思いますね」

ソロ活動とスナックのママを両立する川崎の生活はハードだ。火曜から土曜のスケジュールは、朝9時には起床して、曲作りやレッスンなどアイドルとしての活動を始める。そして、15時からはスナックで仕込みを始め、閉店後に締め作業を終えると、寝るのは午前3時以降......。どんなに眠くても、栄養ドリンクで乗り切っている。そんな彼女の今後の目標は?

「お店の方は、とにかく続けることです。いつかは『ヤングスナック○○』で、全国展開したいです。スナックをやってみたいというアイドルは結構多いので、各店舗のママを任せます(笑)。アイドル活動としては、歌手のJUJUさんが昔の歌謡曲のカバーアルバムをよく出されているんですが、私も同じようにカバーアルバムを出したいです。80年代、90年代の曲に偏ると思いますが、3枚は出したい!」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 現役アイドルなのにスナックのママである、川崎芹奈)


◆川崎芹奈(かわさき・せりな)
1996年11月24日生まれ、東京都出身。2012年よりアイドルグループ「ULTRAGIRL」に所属し、2017年1月に同グループを卒業。同年7月にオープンしたスナック「ヤングスナック-芹奈-」(東京都渋谷区道玄坂2-19-11-2F)にてママを務めている。定休日は日曜(月曜は別のアイドルが1日ママを行っており、川崎は不在)。3月11日に渋谷Gladにて月曜日に店に立つ花純ママとのツーマンライブを開催。5月20日に渋谷VUENOSにて『川崎芹奈6th ANNIVERSARY ワンマンライブ~ともだち100人できるかな~』を開催。座右の銘は「明日やろうはバカヤロウ」。

(取材・文/上西幸江@HEW

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