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昨年12月に17歳になった歌手・吉田凜音が、4月25日にニューアルバムを発売する。タイトルは、『SEVENTEEN』。子供でもない、大人でもない。17歳の今だから歌える曲を詰め込んだという。

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吉田凜音、新アルバム『SEVENTEEN』を4月25日に発売


【ミュージックビデオ】 「BQN」(4月25日リリース『SEVENTEEN』>>


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■「今の私が抱えているモヤモヤを歌いたい」

17歳とは、不思議な年齢だ。吉田は、「ギリギリ子供でいられる最後の1年」と表現する。そんな彼女の"今"を詰め込んで、『SEVENTEEN』が完成した。

「自分のワガママを突き通したアルバムですね(笑)。前作『STAY FOOL!!』(昨年8月リリース)は、ラップだけでしたが、今回はポップスにバラードに、いろんなジャンルを取り入れていて、自分がやりたいことを、たくさん詰め込みました。私のいろんな一面が見えるアルバムになっているんじゃないかな。17歳でしか歌えない曲、17歳だからこそできる表現というものを伝えたかったんです」

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吉田凜音、新アルバム『SEVENTEEN』を4月25日に発売


アルバム1曲目の『BQN』は、まさに「17歳でしか歌えない曲」だろう。90年代を彷彿(ほうふつ)させるギターの音やビートと、吉田の畳みかけるようなラップが印象的な1曲で、世界をくだらないと言い切ってしまう。"世の中に物申す"的な強いメッセージを放っていても、楽曲の雰囲気はあくまでチャーミングだ。

「作詞・作曲・編曲を担当してくださったE TICKET PRODUCTIONさんは、付き合いも長くて、私の最大の理解者と言っていい方です。『今の私が抱えているモヤモヤを歌いたい』と伝えたら、この曲を作ってくれました。結構大人をバカにした感じの曲なんですけど(笑)、17歳らしい無邪気さが感じられるんじゃないかと思います」

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吉田凜音、新アルバム『SEVENTEEN』を4月25日に発売


3曲目『EYE CANDY』は、『BQN』とは打って変わってかわいらしい雰囲気。"登校中の出会い"という普遍的な場面をテーマに、初々しい恋心を切り取っている。

「やっぱり10代の子にとって、"好き"という気持ちが一番共感できるものなんじゃないでしょうか。このアルバム自体、同じ10代に響けばいいなと思って作ったものなんですが、とくに『EYE CANDY』は刺さる人が多いんじゃないかな」

『BQN』も『EYE CANDY』も、吉田の楽曲を聞いていると、自分の足でしっかり立って前向きに進んでいる少女のイメージが頭に浮かぶ。かわいらしいけれど、けっして大人の男性に媚(こ)びていない。それこそが、吉田が同世代から熱く支持を受ける理由なのだろう。

■"JK感"がラップにハマッた?

ラッパーのSKY-HI(AAA・日高光啓)たち音楽関係者からも絶賛された「りんねラップ」から、約2年。昨年3月にはラッププロジェクト・RINNE HIPも始動させて、いまや「吉田凜音=ラップ」という認知が広がっている。パフォーマンスも堂に入ったものだが、意外にもラップをそこまで聞きこんでいるわけではないらしい。

「他の人の歌い方やラップの仕方が体に入ってしまう気がして、あえてラップはあまり聞かないようにしています。なので、直感だけでやっています」

吉田といえば、ラップ以外にも、バンド・MAGI(C)PEPA(マジペパ)のボーカルも務めている。さらに女優の蒼波純との期間限定ユニット・ずんね from JC-WCでは、デビュー曲『14歳のおしえて』の作詞・作曲を大森靖子、編曲をサクライケンタが担当して話題をよんだ。かなり幅広いジャンルの楽曲に関わってきており、吉田はシンガーとして非常に勘がいいようだ。

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吉田凜音、新アルバム『SEVENTEEN』を4月25日に発売


「これ!っていうものをずっと歌うというよりは、曲に合わせて表現の仕方も変わっていくことに楽しさを感じます。『勘がいい』なんて言われたら少し照れますけど(笑)」

吉田は中学生の頃、テレビ朝日系「関ジャニの仕分け∞」出演をきっかけに"歌うまキッズ"として注目を集めた。なんとなく、高い歌唱力の持ち主は、バラードのようにしっとり歌い上げる楽曲を好むイメージがあったため、ラップというのは少々意外に感じられた。吉田はラップのどんなところに楽しさを感じているのだろう?

「その場の雰囲気とかノリに合わせて、言葉をバーン!とお客さんに伝えられるのが魅力のジャンルなのかなと思っています。ライブとかでも、ストレートに言葉をぶつけられるのが面白いんですよね。今10代の私のヤンチャな感じというか、JK感みたいなものが、ラップのそういう部分とハマるのかもしれません」

■「人生で初めて行ったライブが、吉田凜音」というファンも

数年前まではアイドルという肩書で活動していたが、吉田は自身の現在について「ラッパーでもないし、シンガーソングライターでもないし、なんなんでしょうね?」と笑う。恋愛リアリティ番組への出演をきっかけに、同世代のファンがかなり増えた彼女。「人生で初めて行ったライブが、吉田凜音」というファンもいるらしい。

「今までライブに行ったことがない子から『ライブって1人で行っても大丈夫ですか?』とか『ライブって、どうしたらいいんですか?』みたいな質問が、結構Twitterに来ます。それって結構、責任重大ですよね? だって初めて行ったライブで楽しめなかったら、もうライブに来なくなっちゃうかもしれないから。でも、私のライブが初めてのライブになったり、私をきっかけにラップに興味を持ってもらえることは、すごくうれしい。同世代の子たちに、ライブの楽しさ、フェスの楽しさ、『音楽ってすごい』ということを伝えていけたらいいなと思っています」

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吉田凜音、新アルバム『SEVENTEEN』を4月25日に発売


同じ10代に向けて発信していくことに、吉田は強いやりがいを感じているらしく、「歌にも感情が入りやすい」と語る。吉田自身は、現役女子高生として、どんな生活を送っているのだろう?

「めっちゃ普通の女子高生ですよ! 友達とプリクラも撮りに行くし、カラオケも行くし、たぶんうるさいし(笑)。全然『毎日オシャレな服着て、オシャレなお店に行って......』みたいな感じじゃないです。全然マックとか行きますし。たまにファンの子に気づかれますけど、あんまり気にしていません(笑)」

■作詞に挑戦しようとするも......!?

落ち着いた語り口と、音楽に対する真摯な姿勢、そして、高い歌唱力。もしかすると吉田凜音という確かな実力を持ったアーティストにとって、"17歳の現役女子高生"というプロフィールは、色眼鏡をかけられてしまうもどかしさを感じるものなのではないか? 本人にそうたずねてみたところ、少し悩んだ後に「でも女子高生なのは本当だし、そうだよなとも思うんですよね」と大人な答えが返ってきた。

「そのぶん、曲をぶつけていきたい。それこそ『BQN』とか聞いてほしいですね!」

シンガー、女優。ファッションモデルと幅広く活躍する吉田。あくまで中心は音楽だが、さまざまな表現に携わっていきたいという。

「今の活動の感じは結構理想なんです。楽曲のテイストも含め、ひとつに絞らず、いろんな表現に関わったうえで"吉田凜音"として存在している感じはそのままに、その規模をもっと広げていきたいと思っています」

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吉田凜音、新アルバム『SEVENTEEN』を4月25日に発売


夢は、東京・日本武道館でのワンマンライブ。くじけそうになったときは、「何やってんだ。武道館に立つために頑張ってるんじゃん」と自分に言い聞かせて踏ん張っているそう。また、今後は作詞にも挑戦したいと明かしてくれたが、吉田は、「ただ......」と続ける。

「スマホのメモ帳に書いていたんですけど、全部消えちゃった(笑)。最悪ですねー。イチからやり直しですが、いずれ私の書いた歌詞を発表することができれば」

なんともったいない......! 少々時間はかかりそうだが、ただでさえマルチな活躍を見せる吉田が、さらに新たな挑戦をしようとしているとは、非常に楽しみなこと。子供から大人になりつつある彼女は、アーティストとしても、またひとつステージを上っている最中らしい。

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◆吉田凜音
2000年12月11日生まれ、北海道出身。インディーズで発表した「りんねラップ」の他、ラッププロジェクト・RINNE HIP、バンド・MAGIcPEPAの活動が注目を集めて、昨夏にビクターエンタテインメントColourful Recordsよりデビュー。ティーン誌でのファッションモデルや、『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』や『はらはらなのか。』といった映画への出演も果たし、マルチに活躍中。
座右の銘は、「夢」。

(文/原田イチボ@HEW
(撮影/中村好伸)

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