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 昨年、第41回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞の受賞をはじめ、数々の映画賞を受賞した俳優・菅田将暉。そんな彼の、2018年最初の公開映画が、累計610万部を突破したろびこ原作の人気漫画を実写映画化した『となりの怪物くん』(4月27日公開)だ。本作で菅田は、天才的な頭脳と運動神経を持つが、人間関係が極度に苦手で「超問題児」と恐れられている高校生・春をみずみずしく演じている。「最後の制服姿になると思う」と公言している菅田が、本作の魅力や、W主演を務めた土屋太鳳とのエピソードなどを語った。

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菅田将暉が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


【劇場予告編】映画『となりの怪物くん』>>


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■文化祭の仮装やバーベキュー、撮影がめちゃくちゃ楽しかった!

―― 菅田さん演じた春はかなり個性的な役柄でしたが、どんなアプローチ方法を試みたのでしょうか?

菅田: 原作コミックを読んでいて、一番いいなと思ったのが、登場人物がみな、なにか欠けているのですが、個性があって共感できました。そのなかで、(土屋演じる)雫の隣には春じゃないとダメだと思えるアイデンティティみたいなものが印象的だったので、意識しました。

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菅田将暉が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― 具体的にどのようなアイデンティティを意識したのでしょうか?

菅田: 僕もそうですが、いまの時代って言いたいことがあっても、人に気を使ったり、環境を気にしたりして、言わないことの方が多いじゃないですか。でも雫も春もしっかり思ったことは言う人たち。だからこそ孤立してしまったりするのですが、こういう人たちが幸せになってくれたらうれしいと思えた。そういった春の特性ですね。

―― 劇中では、みんなで花火やバーベキューをしたりするシーンがありました。撮影はいかがでしたか?

菅田: メチャクチャ楽しかったです。文化祭のお化け屋敷での仮装や、写真を撮ったりするのが、久々ですごく懐かしかったです。あとは、今回のメンバーはみな芸術肌というか、不思議なメンバーの集まりでした。太鳳ちゃんはコンテンポラリーダンスをやっていたり、(佐野)岳もプライベートで写真を撮りにいったり、池田(エライザ)さんも歌が好きで、僕の知らない洋楽とかすごく詳しかったり......。山田裕貴も歌がうまいので、僕がギター弾いて歌ったりと、普段他の現場では話さないようなコアな話で盛り上がっていました。

■最後の学生服姿!? 感想は「ピチピチ感が」

―― 少女漫画原作で、春はやや現実離れした部分を持つ少年でしたが、月川翔監督とはどんなお話をして現場に臨んだのでしょうか?

菅田: 春の怪物感って、漫画だと出しやすいのですが、すごいジャンプ力やスピード感って実写で表現するのは難しいですよね。監督とはエンターテインメントという枠組みのなかで、ギミックを考えてやりたいですねという話はしました。

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菅田将暉が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― ギミックという意味ではラストシーンは見どころですね。

菅田: そうですね。あのラストシーンは、いまの若い子が見たら鼻で笑ってしまうかもしれませんが、でもこちらからすると「笑っておけよ!」と思うぐらい、心躍るシーンだと思っているので、楽しみにしていて欲しいです。

―― 菅田さんは本作が「最後の制服姿になると思う」とおっしゃっていましたが、制服はいかがでしたか?

菅田: 僕は学ラン出身なので、ブレザーってどうしても気恥ずかしいんですよね。しかもオレンジですからね。しかも昔より、体がしっかりしているので、なんとなくピチピチ感がありましたね(笑)。


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■土屋太鳳の印象は「災害級に人を巻き込む力と意志がある人」

―― 土屋太鳳さんとは初共演ですね。土屋さんは菅田さんを「水のような、風のような人」と表現していましたが、土屋さんにはどんな印象を持ちましたか?

菅田: すごい表現ですね(笑)。同じようなたとえで言うなら、太鳳ちゃんは滝のような力強さがありますね。結構、災害級に人を巻き込む力がありますし、意志もしっかりしています。

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菅田将暉が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― 劇中では、春が雫を巻き込んでいるように感じましたが、実際は土屋さんが巻き込むタイプなんですね。

菅田: 物語では、春が巻き込んでいるように見えますが、実際は雫が軸になって話が進んでいくので、やっぱり巻き込まれている感覚だと思います。太鳳ちゃんのペースってものすごくおもしろいので、なるべく乗っていこうとは思っていました。

―― 現場で、土屋さんが感情を込めてお芝居をしたあと、菅田さんから「よく頑張ったね」と声をかけてもらったと話していました。

菅田: 雫にとってのターニングポイントになるシーンだったと思うのですが、太鳳ちゃんの調子が悪くてあまり声が出ていなかったんです。それでも頑張っている姿を見て、口から出たんだと思います。

■自分が良いと思った価値観は大切にしてほしい

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菅田将暉が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― とても若いメンバーでの現場だったと思いますが、主演としてどんな立ち振る舞いをしていたのでしょうか?

菅田: なんだろう......。差し入れとかかな(笑)。結構食べ物って大切で、気分転換にもなるし、息抜きにもなりますから。「なにが食べたい?」と聞いて、うどんという答えがあったので、差し入れしたことがあったのですが、男性もいれば女性もいる。冷たいのがいい人もいれば、温かいのが好きな人もいる。「さあ困った」と思ったとき相談したら「バイキング形式は?」と良いアイデアをいただいたので、トッピングを自分で変えられるような形にしたら、結構好評だったんです。

――みなさんに喜んでもらえることは好きなのですか?

菅田: そうですね。「なにをしようかな?」と考えるのも楽しいですし、キャストだけではなくスタッフさんにも喜んでもらえたら、なおうれしいですよね。映画作りをするうえで、こういったことは大切だと思っています。

―― 「自分らしく生きること」が本作のテーマだと思いますが、自分らしく生きるためにはどうしたらいいと思いますか?

菅田: 僕の学生時代は、いまほどインターネットやSNSが普及していなかったので、多少違うと思いますが、どうしても中学や高校が世界のすべてだと思ってしまうんですよね。だから、そこで生きていくために、周囲を気にしてしまう。でも、卒業したらほとんどの人とは会わないし「なんであんなに気を遣っていたんだろう」ってきっと思う。だから、自分が良いと思ったことや価値観は、大切にしてほしいですね。

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映画『となりの怪物くん』は2018年4月27日公開。

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(取材・文・撮影:磯部正和)
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菅田将暉(すだまさき)
1993年2月21日生まれ、大阪府出身。2009年「仮面ライダーW」にてフィリップを演じ俳優デビュー。その後、数々の映画・テレビドラマに出演し、2013年に公開された映画『共喰い』で圧倒的な演技を披露し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降『男子高校生の日常』(13年)、『明烏 あけがらす』(15年)、『セトウツミ』(16年)、『溺れるナイフ』(16年)、『帝一の國』(17年)などで主演を務め、『あゝ、荒野 前篇』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。

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