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 漫画雑誌「月刊デザート」に連載されていたろびこ原作の人気少女漫画を、映画『君の膵臓をたべたい』の月川翔監督で実写映画化した『となりの怪物くん』(4月27日公開)。本作で菅田将暉と共にW主演を務めるのが、映画やドラマに引っ張りだこの女優・土屋太鳳だ。本作では、これまでの元気で明るいイメージを封印するかのような、冷静かつ淡泊な"氷の女"雫を好演し、新たな一面を見せた。そんな土屋に初共演となった菅田の印象や、主演作が続く現状について聞いた。

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土屋太鳳が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


【劇場予告編】映画『となりの怪物くん』>>


【インタビュー】"怪物"を演じた菅田将暉、メチャクチャ楽しかった撮影を振り返る!

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■菅田くんは風のような、水のような人

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菅田将暉&土屋太鳳 W主演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― 土屋さんが演じた水谷雫という役は、これまで演じてきた役柄と少し違う印象がありましたが、どんなアプローチ方法で臨んだのでしょうか?

土屋: 台本を読んだとき、雫ちゃんの言葉が、グサグサと私の心に刺さってきて衝撃を受けました。彼女は、自分の夢が叶(かな)うなら、友達も恋愛も必要ないという面を持ちつつも、弟のことをすごく大好きで、家族のなかで、母親としての役割を担うなど、とても温かい気持ちを持っている子。表面上で冷血と言われていながらも、根底は愛情深い子だということを心のどこかに意識しながら演じました。

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土屋太鳳が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― 心と行動が裏腹な役柄を演じるのは難しかったですか?

土屋: 難しいというよりは、原作の雫ちゃんに共感し過ぎて、しっかりと映像として表現できるかすごく不安になりました。私はもともと自分の気持ちをしっかり言葉にして伝えることが苦手で、気持ちを表現しようとすると「うー」って詰まってしまうんです。そうなると人と言葉でつながることが怖くなってしまう。雫ちゃんとはそういった部分で共通点があるなと思って臨みました。

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菅田将暉&土屋太鳳 W主演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― 菅田将暉さんとは初めての共演なんですね。

土屋: 菅田くんを最初に拝見したとき、風のような、水のような役者さんだなと思ったんです。お芝居をするとき「自由にやっていい」と言われると、いろいろ考えてしまうのですが、菅田くんは自由でありながら迷いがないんです。大事なところがブレない。それは、いろいろな感情の引き出しを持っていて、どんなときでも対応する力があるからなんだと思うんです。とてもうらやましいと思う一方で、私が言うのもおこがましいですが、ちょっと悔しかったりもします。

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菅田将暉&土屋太鳳 W主演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― 対峙(たいじ)してみて影響を受けることはありましたか?

土屋: 私は菅田くんにはなれないので、あまり意識はしませんでしたが、感情を出すシーンのあと、菅田くんは「頑張ったね、お疲れさま」と言ってくれるんです。それって菅田くんも、感情を出すお芝居をするとき、いろいろと苦しんでいるから、相手のこともそう思ってくれるんだと感じ、すてきだなと思いました。

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■機会や縁を大切に、いろいろな気持ちと出会いたい!

―― 土屋さんも、精力的にいろいろな役柄に挑んでいる印象を受けます。

土屋: 私はまだ引き出しが少ないです。これまではすてきな共演者の方々と巡り合えたので、やってこられた部分があると思うので、これからは自分から生み出していかないといけないと実感しています。機会や縁を大切に、いろいろな気持ちと出会えるように心掛けて生活をしていきたいです。

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土屋太鳳が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


―― プライベートでも出会いや縁を大切にしていきたいですか?

土屋: そうですね。撮影現場では、すてきな共演者と作品に出会えるのですが、そこにたどり着くまでに自分自身が魅力的にならなければいけないと思います。

―― 月川監督の現場はいかがでしたか?

土屋: 撮影に入る前に、月川監督に「私はあまり言葉を発音することが得意じゃないんです」と伝えたのですが、それをすごく汲(く)み取っていただけたなと思いました。人の気持ちをちゃんと受け入れてくださるというか、しっかりと見ていただけているという安心感がありました。

―― 印象に残った演出はありましたか?

土屋: 「ちょっと違うな」と思ったとき、動きたいように動くことを許してくださり、「自分の呼吸でいいよ」と見守ってくださるのは、すごくうれしかったです。

■まだまだ役に向き合うことで精一杯

―― 主演作が続いていますが、最初のころと立ち振る舞いなど変わった部分はありますか?

土屋: あまり変わっていないかもしれません(苦笑)。「主役なので引っ張っていこう!」というよりは、俳優部の一員として作品に参加しているという気持ちが強いです。まだ役に向き合うことで精一杯で......。今回も菅田くんや池田エライザちゃん、山田裕貴くん、佐野岳くんたちがすごく盛り上げてくれました。

―― 年齢を重ね、いつかは座長のように......という思いはありますか?

土屋: そうなれるように、たくましくなりたいです。特に今年、日本アカデミー賞の舞台に立たせていただいて、スタッフさんたちが各賞でタキシードなどを着ている姿をみると、本当にすてきで、自分も作品の一員として、しっかりとした女優にならなくてはという思いが強くなりました。

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土屋太鳳が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


――日本アカデミー賞はいかがでしたか?

土屋: こんなにも反響があると思っていなかったのでびっくりしました。(受賞作である)『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は、佐藤健先輩をはじめ、監督、スタッフさんが、伸び伸びと自由にさせてくれることを許してくれて、考えることを待ってくれる現場でした。そういう作品であの場に立てたことはすごくすてきな経験でした。また、作品のキャスト、スタッフさんとあの場に戻れるように頑張りたいです。

――以前、世阿弥の言葉「離見の見(客観的にみられた自分の姿を、自分自身でみること)」を実践したいとおっしゃっていました。

土屋: 私は自分の評価や分析をあまりしないようにしているんです。自分のダメなところはたくさんあるのは分かっているのですが、作品を見てくださった方は、例えば「つまらない」という評価にしても、なにかしら感じてくれると思うのです。そういった意見を大切にしようと思っています。でも最近、弟から「考え方がより主観的になったよね」と言われてすごくショックを受けたんです。「逆じゃん!」って(笑)。より客観的な視点で、役柄に寄り添えるように精進したいです。

――座右の銘や大事にしていることを教えてください。

土屋: 「ご飯をよく噛(か)む」です。これは一番大事だなと思います。しっかりとおいしさを噛みしめながら食べることは基本かなと。

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映画『となりの怪物くん』は2018年4月27日公開。

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(取材・文・撮影:磯部正和)

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土屋太鳳が出演『となりの怪物くん』(4月27日公開)


土屋太鳳(つちやたお)
1995年2月3日生まれ、東京都出身。2008年に『トウキョウソナタ』でスクリーンデビューを飾ると、2011年にはドラマ「鈴木先生」で連続ドラマ初レギュラーを務める。2015年には連続テレビ小説「まれ」のヒロインを勝ち取ると、『orange』(15年)、『青空エール』(16年)、『トリガール!』(17年)、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17年)など話題作に主演として出演。待機作には『累 -かさね-』(18年)、『春待つ僕ら』(18年)、TBS7月スタート金曜ドラマ「チア☆ダン」がある。座右の銘は「ご飯をよく噛む」。

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