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"今の社会"をタイムリーに描き、現実味のあるドラマで数々のヒットを生んできたTBS金曜ドラマ。
今クールは、2組の夫婦の"あるある"な現実が絡み合う、痛烈なストーリー展開の「あなたには帰る家がある」が話題を呼んでいる。
第4話までの放送では、視聴率こそ平均8.3%で"可もなく不可もなく"と言ったところだが、話題性・満足度・視聴者を引き込む力は十分で、"自分事"として注目している視聴者がかなり多い。

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『あな家』の各視聴指標


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■量的評価

視聴者が同ドラマをどう見ているのか、まず視聴率をおさえておこう。
初回から第4話までは、9.3%→8.1%→9.1%→6.5%(平均8.3%)。今クールGP帯(夜7~11時)ドラマ全14本の中では中位に位置づけられる。6.5%と低調だった第4話は大型連休の最中ゆえ、参考値程度と受け止めるべきだろう。
事実、データニュース社「テレビウォッチャー」の関東2400人のモニターの中では、ライブ・録画再生を問わず同ドラマに接触した人は、187人→155人→164人→165人(平均168人)。初回で設定や世界観について行けない視聴者がいたため、第2話は少し接触者数を減らした。それでも関心を持っている人は多く、第4話でも数は減らなかった。視聴率が低迷したのは、接触者の3人に2人が録画再生に回っていたことが大きい。

■質的評価

質的な評価の一つに、話題性がある。
ヤフージャパンのリアルタイム検索では、一つの話題がどれだけつぶやかれているかを追跡できる。これによれば同ドラマが放送された日のツイート数は、5533件→2500件→4101件→4095件(平均4057件)。総接触者数と同様に2話でいったん落ちるが、3話4話は再び増えている。話が展開する中で、次第に大きな話題になっていたと思われる。

満足度や(次回)見たい指数でも、その傾向は裏付けられる。
満足度:3.42→3.42→3.79→3.59。
見たい指数:97→107→142→114。
不倫関係が露見していくプロセスで、視聴者の満足度とストーリーの先を知りたい思いは増して行った。実際に同様の経験があったか否かはさて置き、多くの視聴者にとっては"自分事"として気になる物語だったようだ。

■視聴者の声

こうした指標の動きは、「テレビウォッチャー」モニター2400人の声で裏付けることができる。
話題性・満足度・視聴者を引き込む力で優れるのは、俳優の魅力、"自分事"となるテーマ、そしてストーリー展開の巧みさにありそうだ。

「木村多江、ほんとに嫌いになりそうなほど演技が上手い。中谷美紀も好演」女55歳(満足度5)
「玉木宏さんの演技がよかった」女33歳(満足度4)
「ユースケ・サンタマリアがイヤーな夫役を演じていて本当に嫌な感じが出ていて上手かった」女55歳(満足度4)
最近は"怪演"という言葉が時々聞かれるが、「あな家」では正に"怪演"のオンパレードといった感じだ。

「夫婦間あるあるが満載」女49歳(満足度4)
「現実的で、泣きそう」女36歳(満足度3)
「久し振りに昔のトレンディドラマのように感情移入できるドラマ」女55歳(満足度4)
「女性達の切ない本音に涙が出そう」女46歳(満足度5)
「ドキドキ思わず自分と重ね合わせてしまう」女60歳(満足度5)
"自分事"として、ガッチリ気持ちを掴(つか)まれてしまった視聴者はかなりの数に上るようだ。

■第4話

第3話での地獄のバーベキューの後、第4話で真弓(中谷美紀)が問い詰めたことにより、秀明(玉木宏)はついに綾子(木村多江)との関係を白状してしまった。
そして事態は、真弓と綾子の対決にまで発展した。
「浮気されるほうにも原因がある」と偉そうに言っていた太郎(ユースケ・サンタマリア)も、次第に妻・綾子の異変に気付き始める。

「2人の女性の気持ち良くわかる」女60歳(満足度4)
「中谷美紀の静かに怒りながら泣く演技に心打たれた」女33歳(満足度4)
「不倫された妻の心境がよくあらわれていた」女55歳(満足度3)
「主人公の女性の強さと夫の弱さが対照的でおもしろい」女50歳(満足度3)
「怖い。ホラー映画のようだ」女56歳(満足度3)

人の心の闇は、本人にも正しく理解できていないことがある。ましてや制御不能なほど、暴走することがある。
視聴者はそれぞれの経験や立場で、「あな家」4人のどこかに自分を投影し、来し方行く末に思いをいたしていることだろう。自分の心と向き合うことこそ最も恐ろしい行為で、ゆえに多くの視聴者が"ホームホラー・ドラマ"と感じている。
視聴者がどこまで自分と向き合い続けられるのか、今後の展開が楽しみなドラマだ。

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文・次世代メディア研究所

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