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俳優・大谷亮平が、5月26日より公開の映画『ゼニガタ』で映画初主演を果たす。彼が演じるのは、表向きは居酒屋経営者、裏では超暴利で金を貸しつける闇金屋の銭形富男役。ハードボイルドなダークヒーロー役にどのように向き合ったのだろう?

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


■暴力が日常のアウトロー役演じる

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


【予告編映像】大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


ひなびた漁港の路地裏の一角で、ひっそり営む居酒屋「銭形」。この店は、深夜0時になると、"トサン(10日で3割)"という違法な高金利で金を貸し、苛烈な取り立てで債務者を追い込む闇金屋へと変わる――。本作で大谷は、日本の映画初出演にして初主演を果たす。恋愛モノのイメージが強いだけに、少々意外に感じられる役柄だ。

「配信ドラマなどでは、サスペンス系の作品で、爽やかとは対極の役も演じていたので(笑)。だから自分としては、銭形富男という役をすんなり受け止められたんですが、世間のイメージとしては新鮮みたいで、『意外ですね』ということは結構言われます」

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


富男は、ただビジネスとして金を貸すだけでなく、人生のどん底にある債務者たちの人生にも踏み込んでいく。ある種、神のような存在である富男を中心に、人間同士が悲喜こもごものやり取りを繰り広げる。そんな独特の役柄を演じる上で、大谷が意識したのが「ブレない」ことだ。

「1本筋が通っていること。それは、キャラクターの内面としてもそうですし、映画全体を見たとき、富男という男が中心を貫く鉄柱のような存在感を放っていたいという思いでもあります」

ということは、抑え気味の静かな演技を心掛けたのだろうか?

「抑えるというよりは、富男にとっては、暴力も何もかも日常なんだという意識で演じました。取り立ての中で危険なことが起きても、普通なら出会わないような人間に遭遇しても、彼にとってはそれが日常。スペシャルなことではない。だから感情の起伏があるわけでもなく......という意識ですね」

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


とはいえ、富男は常にポーカーフェイスなわけでもない。弟である静香(小林且弥)が絡むとき、彼は感情をのぞかせる。大谷にとっても、静香をめぐるシーンは印象深いものらしい。

「お金の呪縛から抜けられない弟のことを、どうにかしてやりたい気持ちがある。物語終盤になると、そういう感情が表に出てきます。いろいろ考えて演じたシーンなので、自分としても印象に残っています。闇金というテーマに怖さを感じる方もいるかもしれませんが、人間がもがきながらも打開策を見つけようとする姿は滑稽でもあり......。笑いもある作品なので、気楽な気持ちで幅広い層の方々に見ていただきたいと思っています」

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


■ブレークしても2年前と生活変わらず

ところで、『ゼニガタ』は、"お金"をテーマにした作品。大谷自身は、お金にまつわる思い出は何かあるのだろうか?

「さすがに『ゼニガタ』の登場人物みたいなことはありませんでしたが(笑)。でも当然、若いころはいつもお金に困っていました。食べたいものも食べられず、やりたいこともできず、バイト帰りに牛丼ばかり食べている生活で......。苦労というほどのことではありませんが、お金のありがたみは知っている人間だと思います」

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


しかし、近年のブレークで、金銭的にはかなり余裕が生まれたのでは......!? ところが、「本当にお金を使っていない。使うものないんですよ」とのこと。しばらく悩んだ末に、「強いて言うなら、ステーキをよく食べます」という答えが返ってきた。

「思い切ってステーキを食べられる生活にはなったと思います。だから、牛を食べます(笑)。ステーキを食べると気分がアガります。元気が出る。ある程度年を取ると、『肉より魚がいい』とか言う人多いじゃないですか。僕はまったくそんなことはないです。肉は常に食べ続けたい! いろいろ作品をやっていると体力勝負なので、肉をしっかり食べて、新進ともに栄養補給しています。お金をかけているのはそれくらいですね。服とか靴は、バリエーションを楽しむというより、気に入ったものをずっと身に着けたいタイプなので、本当にステーキくらいしかお金使っていません(笑)」

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


「日本に来た2年前と、生活的にはまったく変わっていないと思います」と語る大谷。では、どんな瞬間にブレークを感じるのだろう? そうたずねると、本人は「ブレークしたっていう感覚、本当にないんですよ」と笑った。このフラットさがなんとも彼らしいが、とはいえ自身の経験値が順調に積みあがってきている感覚は抱いている。

「どこかの現場に行ったら、前ご一緒したスタッフさんがいらっしゃったり、『この人と一緒に仕事するのは2回目、3回目だな』ということがあると、自分もいろいろやってきたんだなという気持ちになります。街を歩いていて、『あれ見たよ』と声をかけていただくことも増えてきました。自分の経験値が上がったのを多少は感じてきています」

■アスリート役に意欲

大谷は韓国で活躍した後、2016年に日本での活動を開始した逆輸入俳優として知られている。日韓キャストが集う映画『焼肉ドラゴン』(6月22日公開)への出演も決定しており、「架け橋なんて大きなことを言うつもりはありませんが、日韓をつなぐ作品には今後も関わっていきたい気持ちはあります」と意気込んだ。

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


また、今後演じてみたい役柄は、「アスリートの役」だそう。

「僕自身、ずっとバレーボールをやってきて、高校時代はチームの主将を務めて、国民体育大会にも出場しました。だから今もアスリートのドキュメンタリーなどがテレビでやっていると、つい見てしまうし、アスリートに対するあこがれは強くあります。現役のアスリート役となると、年齢的に演じられる競技が限られますが、野球選手だったらまだいけるかな?(笑)アスリートを描いた作品があれば、ぜひ出演してみたいと思います」

『ゼニガタ』で日本における映画初出演・主演を果たした大谷だが、2018年だけでも他に『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(6月8日公開)、『焼肉ドラゴン』(6月22日公開)といった出演映画の公開が控えている。これからスクリーンでの活躍も楽しみにしたい。

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大谷亮平、初主演映画『ゼニガタ』(5月26日公開)


◆大谷亮平
1980年10月1日生まれ、大阪府出身。日本でモデル活動を始めたが、2003年に韓国での「ダンキンドーナツ」のCM出演が決まったことをきっかけに、本格的に韓国で活動。ドラマ「朝鮮ガンマン」で、「韓国ドラマアワード2014」グローバル俳優賞を受賞するほどの活躍を見せる。2016年4月より日本でも活動開始して、ブレークを果たした。
座右の銘は、坂本龍馬の残した句である「世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る」。

映画『ゼニガタ』は、5月26日より公開。シネマート新宿にて初日舞台挨拶も決定。

(C) 2018「ゼニガタ」製作委員会
(取材・文/原田イチボ@HEW

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