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アイドルグループ・℃-uteの元メンバーである鈴木愛理が6月6日、ソロデビューアルバム『Do me a favor』をリリースした。卓越したパフォーマンススキルから"アイドルから憧れられるアイドル"の異名を持っていた鈴木だが、実は℃-ute解散後、ソロシンガー以外の道を選ぶ可能性もあったという。

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鈴木愛理、6月6日にソロデビューアルバム『Do me a favor』をリリース


【ミュージックビデオ】鈴木愛理 「DISTANCE」>>


【ミュージックビデオ】鈴木愛理 「start again」>>


■アイドル時代を全肯定した上での再出発

「歌うことは本当に大好きなんです。だからこそ、15年間、自分の人生を賭けてやってきたアイドル活動の中で、『やりきった』という思いも実はありました。それを超える熱量で再出発できないのであれば、歌の活動はもうしてはいけないなって。音楽で新しいものを生み出して、自分の言葉で世の中に何か伝えていけないんだったら、もう自分は他の道を選ぼうと思っていました。

でも、℃-ute解散後の打ち合わせをしたとき、スタッフさんから『鈴木には歌って踊ってほしい』と言われました。歌に"踊る"も加わるとなると、新しく出来ることもあるんじゃないかと思って、自分でプレゼン資料を作って何度も打ち合わせしていく中で、ソロでの歌手活動が決まっていきました。だから、歌と踊り以外の選択をする可能性も全然ありました。もちろん、今はこの道を選んでよかったと思います。

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鈴木愛理、6月6日にソロデビューアルバム『Do me a favor』をリリース


私がやりたかったのは、ダンスナンバーとバンドサウンドナンバーの両方でパフォーマンスしていくことで、それはまさに今回のアルバム『Do me a favor』に詰め込んだことです。℃-uteで培った"歌って踊る"スタイルと、Buono!(鈴木と嗣永桃子、夏焼雅によるロックサウンド主体のアイドルユニット)で培った"バンドと一緒に音楽を作る"スタンスをどちらも残したいと思いました。アイドル時代の集大成というよりは、アイドルとしての自分を全肯定した上での再出発という感じでしょうか。℃-ute解散でハロプロの鈴木愛理は完結した感覚があるんですが、そこで培ったものは何も捨てずに、また進んでいくよという気持ちです」

■ソロ活動の裏テーマは"カメレオン"

「『Do me a favor』では、ダンスナンバーとバンドサウンドの曲が交互に収録されています。ソロシンガーとしての裏テーマとして"カメレオン"を意識していて、いろんな色に染まっていきたいんです。だからこそ、良い意味で楽曲がバラついたアルバムになっています。

『DISTANCE』のMVは、ダンスサイドの楽曲ということもあって、歌って踊るスタイルが伝わりやすい、かっこいい雰囲気の映像になっています。その一方で、『光の方へ』のMVは、すっごくガーリー! 見た人に『どっちも鈴木愛理なんだ』と驚いてもらえたらうれしいです。

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鈴木愛理、6月6日にソロデビューアルバム『Do me a favor』をリリース


『光の方へ』は、ロックバンド・赤い公園とのコラボ曲で、ギター担当の津野米咲さんが作詞作曲もしてくれています。赤い公園さんチームのスタッフさんと一緒にレコーディングをして、まさに赤い公園の皆さんの色に染まるのが楽しかったですね。SCANDALとコラボした『STORY』でも『SCANDAL色を強くしてください』とお願いしたんですが、SPICY CHOCOLATEとコラボした『#DMAF』に関しては、私が作詞したので、"相手の色に染まる"とは少し違う雰囲気にもなりました。

作詞は初挑戦ですが、難しくて何度も何度も書き直しました。℃-uteが解散してからの半年間、私以外のメンバーはみんな、舞台やバラエティなど表に立つ仕事がすぐ始まっていた一方、私だけファンのみんなに会いたくても会えなくて、感謝を伝えたくても伝える機会がなかったんですが、その気持ちをどうにか伝えたくて歌にしました」

■℃-uteの仲間と比べて「自分は出遅れている」

「去年の6月に℃-uteが解散してから半年は、長い人生の中で唯一、水面下にいた時期でした。15年間ずっと走り続けていたので、止まるっていうのはすごく怖いんだなって。すごく長く感じました。『こんなに落ち込めるんだ、わたし』と自分でも意外でした。

正式にソロデビューするまでは、表で歌う活動はしちゃいけないことになっていたんです。だから歌を軸に活動しない℃-uteメンバーたちはイベントで歌っていたんですが、私だけは歌えなくて......。焦りとかモヤモヤもあったし、みんなのステージを見たら自分の理想がブレちゃうんじゃないかっていう不安もあって、他のメンバーのソロライブも行く気になれなかったこともありました。

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鈴木愛理、6月6日にソロデビューアルバム『Do me a favor』をリリース


まだ環境も整っていなくて宙ぶらりんな状態の中で、『自分は出遅れている。このまま世間に忘れられるんじゃないかな』と悩みました。『表に出たいのに出られない!』って、すごくジタバタして......。でも今となっては、あの時期はすごく大事だったと思います。あの時期に得たものとか勉強したこととか、家族と過ごした時間っていうのは、自分を人間っぽくしてくれました。これから歌っていくにあたって、すごく大切な時間を過ごすことができました」

■℃-ute解散で「メンバーとはライバル関係のない仲間になれた」

「"ハロプロのアイドル"という枠を超えると、自分の知らない音楽の世界がすごく広がっていることに気づけました。グループだと、苦手な部分は他のメンバーに任せて、自分の得意な部分に専念することができるんです。でもソロだと全部自分。そこは難しいところですが、何があっても自分に返ってくるだけなので、逆に怖いもの知らずにもなれます。だから不安っていうのは今のところあまりなくて、『楽しいな、何事にも挑戦していきたいな』という前向きな気持ちですね。水面下で溜(た)め込んできたエネルギーを一気に解放している感じで、いま充実しています!

7月9日には、東京・日本武道館でワンマンライブをすることも決定して......。デビュー2カ月で日本武道館っていうのが、最初はもう『え?』って信じられなくて(笑)。でも日本武道館は℃-ute時代、ずっと憧れてやっとライブができた会場だったので、そのときの気持ちを思い出して、今度はソロシンガーとしてステージに立ちたいと思います。絶対に最高の夜にしたい! お客さんには次の日のことは忘れて、思いきり楽しんでもらいたいです。

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鈴木愛理、6月6日にソロデビューアルバム『Do me a favor』をリリース


℃-uteのメンバーも『愛理の日本武道館ライブは客席でしっかり見届けたい。いちファンとして見たい』って言ってくれています。どこの座席だろうと、すぐに見つけられる自信がある。客席のメンバーに向かって歌うのは変な感覚ですけど、みんなが『自分たちの誇れる仲間だ』と胸を張って言ってくれるようなステージにしたいと思います。
℃-uteが解散してやっと、メンバーとはライバル関係のない仲間になれた気がするんです。グループ時代は仲間でありライバルであり......という関係でしたが、今はみんな別々の道を進んでいるので、本当にそれぞれの活躍がうれしいし、また別の仕事で共演できるように頑張りたいです。

ソロシンガーとして℃-uteのときに叶えることができなかった東京ドームまで行けたら、何も悔いなくなんですけど......(笑)。今はまだ夢のまた夢なので、まずは目の前のこと全部にしっかり向き合っていきたいです。『Do me a favor』のタイトルのように、『1回でいいから聴いてみてほしいな』という気持ちでいるので、少しでも気になったら曲を聴いて、ライブにも遊びに来てほしいです!」

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鈴木愛理、6月6日にソロデビューアルバム『Do me a favor』をリリース


◆鈴木愛理
1994年4月12日生まれ、千葉県出身。2005年6月~2017年6月、℃-uteメンバーとして活動。並行して、ポップロックユニット・Buono!メンバーとしても活動していた。℃-ute解散公演をもってハロー!プロジェクトを卒業して、現在は女性ファッション雑誌『Ray』の専属モデルのほか、"15年目の新人"としてソロシンガーとしても活動中。
座右の銘は、「一音入魂」。

(取材・文/原田イチボ@HEW
(写真/中村好伸)

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