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 人気作家・池井戸潤のベストセラー小説を映画化した『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)。走行中のトラックが脱輪したことで起きた事故を巡り、運送会社と製造元の自動車メーカー、取引先銀行のジリジリとしたやり取りが描かれる本作で、長瀬智也演じる主人公・赤松徳郎の妻を演じた深田恭子。プライドをかけた男たちの戦いのなか、強い意志で夫を守る女性を好演した深田が、役柄や久々に共演した長瀬について語った。

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深田恭子、明るく優しく包み込むような妻を好演/映画『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


【予告編映像】映画『空飛ぶタイヤ』>>


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■とにかく明るく優しくがテーマの役作り

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池井戸潤のベストセラー小説を映画化した『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


――原作もしくは脚本を読んだときの印象を教えてください。

深田: 男性陣が、それぞれ自分の信念を持って「正義とはなにか」というものに向き合っているなと感じました。

――そのなかで、深田さん演じる妻の史絵についてはどんな感想を?

深田: かげながら夫を支える妻だというのが伝わりました。それでいて暗くならず、常に明るくふるまうところがすてきだなと。あとは相談ではなく、解決したことを夫に話すことが、素晴らしいなと感じました。

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深田恭子、明るく優しく包み込むような妻を好演/映画『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


――ご自身のパーソナルな部分と似ていると感じるところはありましたか?

深田: 自分は史絵ほど強くはいられないです。きっとまずは相談してしまうと思います。解決してから旦那さんに報告するというよりは、自分のつらさを共有して欲しいと思ってしまうかもしれません。

――史絵を演じるうえで、一番意識した部分は?

深田: やはり、明るく励ますことが一番彼女にとって大切なことなのかなと思い、どんなことがあっても落ち込まず、励ます強さや明るさを意識しました。

――本木克英監督からは演じ方に関してリクエストはありましたか?

深田: 「とにかく明るく優しい感じに」と。本木監督も長瀬さんも過去にご一緒したことがあったので、久々にお会いできてすごくうれしく、明るい雰囲気は自然と出来ました。

■久々の共演で改めて感じた長瀬智也の魅力

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長瀬智也演じる主人公、プライドをかけた男たちの戦い『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


――長瀬さんは追い込まれるシビアな役柄でしたが、楽しく過ごせたのですね。

深田: 久しぶりにお会いできたのがうれしくて、たくさんしゃべってしまいました(笑)。赤松家での撮影がほとんどで、その一室がメイク室として待機場所だったんです。

――赤松演じた長瀬さんの演技をどうご覧になったのでしょうか?

深田: 困難に立ち向かう背中を強く感じました。こういう人がいなければ、不正は暴けないと思いますし、徳郎さんが家に帰ってきてジャケットを脱ぐシーンでは、その背中にもすごく重いものを感じました。

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長瀬智也演じる主人公、プライドをかけた男たちの戦い『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


――過去に数度、長瀬さんとは共演されていますが、変わった部分、変わらない部分はありましたか?

深田: スイッチが入る瞬間と、お話してくださる時の差がすごいなというのは以前と変わらない感想です。

――オンとオフがはっきりされているということですか?

深田: オフのときのことはあまり分からないのですが、お話をしているときと、本番の顔はまったく違います。その部分は昔から同じです。

■本木組は異常に女性に優しい!?

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製造元の自動車メーカー社員・沢田悠太役を演じたディーン・フジオカ


――緊張感ある作品のなか、弛緩(しかん)の役割を果たす存在だったと思いますが、意識したことは?

深田: 全体的にみて私の出演シーンだけ、明るすぎたらどうしようという思いはありましたが、そこは本木監督に任せました。

――「それぞれの正義が描かれている」と感じたとお話しされていましたが、深田さんの考える正義とは?

深田: 常に誠実に生きることかなと。ちょっと自分に甘えたり、良くないことしたりをすると、自分に返ってくるんじゃないかと思っているので、そこは意識しています。

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事故に疑問を抱く取引先銀行社員・井崎一亮役を演じた高橋一生


――あまり楽観的にものごとを考えないタイプなのでしょうか?

深田: 結構慎重ですね。悪いことが起きたら......と想定しているかもしれません(笑)。

――『超高速!参勤交代』でも本木監督とはご一緒していますが、本木組はどんな感じなのでしょうか?

深田: 優しいです。『超高速!参勤交代』でご一緒させていただいたとき、私が虫に刺されてしまったんです。そうしたら「女優さんの顔をどうするんだ!」と現場が大騒ぎになってしまって......。なんか申し訳ないぐらいでした。

――男優さんには厳しい?

深田: 怒るようなことは全くないです。『超高速!参勤交代』のときは、みなさんかなり走らされていたり、いっぱい汚されたりしていました(笑)。

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深田恭子、明るく優しく包み込むような妻を好演/映画『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


――コメディセンスが感じられる作品が多い本木監督ですが、今回は終始シリアスでしたね。

深田: シーンが少なかったので全体的なトーンは分からないのですが、どんな現場だったかは興味があります。他の共演者の方に聞いてみたいです。

■理想の夫婦像とは?

――史絵はとても強い女性でしたが、深田さんにとって憧れる女性像は?

深田: 常に自分のことより、人のことを思って生きられる人はすてきだなと思います。

――理想の夫婦像はありますか?

深田: 相手が悩んでいるとき、一緒に落ち込むのではなく、ちゃんと気持ちの分担というか、助け合える夫婦が理想かなと思います。一緒に重くなってしまうと、旦那さんが家に帰ってきてからもつらくなってしまうと思うので。

――今回は子どもがいる母親の役でしたが、年齢を重ねることにより、役柄の幅が広がっているという意識はありますか?

深田: いろいろな人の人生を経験させていただくと、自分の人生においても影響を受けます。幅が広がっているかは実感として分かりませんが、多くのことを得られているという意味では、広がっているのかもしれません。

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深田恭子、明るく優しく包み込むような妻を好演/映画『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


――作品のなかで、一番感情移入できたキャラクターは?

深田: みなさんそれぞれ思いがあるので、言葉一つ、シーンごとに共感してしまう部分は多かったです。あえて言うなら、長瀬さんと佐々木蔵之介さんのシーンは、物語が一気に進むという部分を含め、強く印象に残っています。

――企業戦士たちの泥臭いやり取りが描かれていますが、女性目線からの見どころは?

深田: 男女差別という意味ではなく、男性だからこそ立ち向かえるというような場面、そういうところの格好良さを見ていただければと思います。

――座右の銘を教えてください。

深田: 生きているなかで、一度きりしか会わない人っていらっしゃると思うのですが、そういう人でも「気持ち良い時間を過ごせたらいいな」という思いで生活することです。

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「事故か、事件か。正義とはなにか、守るべきものはなにか――」
観る者すべての勇気を問う、世紀の大逆転エンタテインメント。池井戸潤作品初の映画化に、日本を代表するオールスターキャストが集結。出演は、長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、岸部一徳、笹野高史、寺脇康文、小池栄子、阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)、ムロツヨシ、中村蒼ほか。

(C) 2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会
(取材・文・撮影:磯部正和)

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深田恭子、明るく優しく包み込むような妻を好演/映画『空飛ぶタイヤ』(6月15日公開)


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深田恭子(ふかだ・きょうこ)
1982年11月2日生まれ、東京都出身。1996年、第21回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し芸能界デビュー。デビュー後は数々の話題の映画やドラマに出演し、2004年の映画『下妻物語』では、第28回日本アカデミー賞・優秀主演女優賞をはじめ、数々の映画賞を受賞した。公式インスタグラム @kyokofukada_official

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