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今年でデビュー35周年、ソロデビュー25周年を迎える藤井フミヤが、それを記念したベストアルバム『FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST "25/35" L盤 & R盤』を7月18日にリリースする。またデビュー35周年を記念して全35公演の全国ツアー「藤井フミヤ35th ANNIVERSARY TOUR 2018 "35 Years of Love"」も開催する。

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藤井フミヤ、デビュー35周年ベストアルバムを7月18日にリリース


藤井フミヤ デビュー35周年全国ツアー「藤井フミヤ35th ANNIVERSARY TOUR 2018 "35 Years of Love"」(Yahoo!チケット受付中)>>

藤井フミヤ 『ベストアルバム「25/35」リクエスト上位10曲』>>


本作は、デビュー曲「TRUE LOVE」から最新アルバム『大人ロック」まで、ソロデビュー後、3 つのレーベルよりリリースした楽曲の中からファンのリクエストを元に100曲をピックアップ。その票結果をもとに、レーベルの垣根を超える形でシャッフルされた楽曲を、それぞれ50曲ずつ発売順に収録したL盤(ポニーキャニオンより発売)、R 盤(ソニーミュージックより発売)という仕様になっている。
また映像配信サービス「GYAO!」ではその中から、ファンのリクエストによって選ばれた10曲のライブ映像を配信することが決定。そこで今回は、藤井にその10曲についてのコメントをもらいつつ、35年の道のりを振り返ってもらった。「何よりもファンが大切」と語る藤井の言葉は必読だ。

■ 「TRUE LOVE」は、僕のファンにとっての「上を向いて歩こう」的な、普遍的なものではあるのかもしれない

──ファン投票のランキング1~100位が発表されました。まずは、結果を見た率直な感想をお聞かせください。

藤井: 1位になったのが「ALIVE」(1997年『PURE RED』収録)というアルバムの中の1曲で、あまり一般的に知られていない曲かな。まあ、ファンの方が選ぶとそういうことになるだろうなとは思っていました(笑)。他にも、「あ、やっぱりね」っていう曲もあれば、「え、あの曲入ってないじゃん」っていうのもある(笑)。それから、「この曲、入るんだ!」という驚き。大抵はこの3パターンに分かれるかな。

──「あの曲、入ってないじゃん」というのも?

藤井: おそらくそういう曲はね、「きっと私が入れなくても誰かが入れてくれるだろう」っていう心理が働いた可能性もある(笑)。全体的な感想でいうと、「意外とロックな曲が選ばれたなあ」と。もっとポップな内容になるかなと思ったんだけど。

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全35公演の全国ツアー「藤井フミヤ35th ANNIVERSARY TOUR 2018 "35 Years of Love"」も開催


──今回、GYAO!ではファンリクエスト上位10曲をライブ映像としてお届けすることになりました。

藤井: え、そうなんだ! 面白いね。(リストを見ながら)ああ、2位の「映画みたいに」は、昔から人気のある曲なんです。なんでだろう。3位の「なんかいいこと」は、いわゆる応援歌的な要素もあるし、ちょっと変わった歌詞。「色即是空 空即是色」っていう『般若心経』の言葉を、ポップスのフォーマットに落とし込んでいて。「生まれないと全ては形のないもので、目があるから見ることができ、指があるから触れることができ、鼻があるから嗅ぐことができる」みたいな。そういうことを歌っているので、何か感じるものがあるのかもしれないですね。

──なるほど。

藤井: 4位の「MY STAR」は超ポップ。打ち込みで、4つ打ちのキックがあって。ちょっとエレクトロ寄りのアプローチをしてみた時期ですね。5位の「GIRIGIRIナイト」は、最近作った割には頑張った曲(笑)。6位の「紙飛行機」は、武道館で紙飛行機を飛ばすんですけど、そういう演出的な思い出が真っ先に浮かびますね。

──GYAO!で配信するのも武道館公演の映像ですね。この曲はCHARさんが作曲で、アーシーなロック・アレンジが最高です。

藤井: 意外なのは7位に「点線」が入っていることかな。河野丈洋(元GOING UNDER GROUND:ドラムス)くんのソロ曲のカヴァーなんだけど、ライブでもそんなにやってない。それがここにランクインされているんだ!? と思ってちょっとビックリしました。「歌う」というよりはずっと喋(しゃべ)っているような、わりと長ったらしい歌詞なんですよ(笑)。でも、初めて聴いた時に「うわ、これいい曲だな!」と思って自分でも歌いたくなったんです。それでお願いしたら快諾してもらった。

──どのあたりに惹(ひ)かれたのですか?

藤井: この曲は、当時メンバーだった河野くんが、ボーカルの(松本)素生くんに向けて書いている歌なんじゃないかと(笑)。人間関係の葛藤を描いていて、この曲が人気あるっていうことは、当時この曲を、そういう心境にあった人たちがたくさん聴いてくれたっていうことなんでしょうね(笑)。

──「TRUE LOVE」が8位というのも、コアなファンらしいですね。

藤井: きっともう聴きすぎたんだよね、「TRUE LOVE」は(笑)。この曲は、僕のファンにとっての「上を向いて歩こう」的な、普遍的なものではあるのかもしれない。「友よ」は最近の曲なんですが、歳をとらないと染みない歌なので、これが染みるってことは俺もファンも、一緒にだいぶ歳をとってきたんだなと。

■ 「これからは歌で生きていこう」と覚悟を決めたのが10年前なんですよね

──以前、F-BLOODのインタビューでも感じたのですが、フミヤさんはファンを本当に大事にされていますよね。「今は、ファンのことしか考えていない」とまで仰っていました。

藤井: 若い頃は、そんなふうに言ったことなかったんですけどね。やっぱり、アーティストはファンがいて成り立つものだし、「歌わせてもらっている」という気持ちがある。例えば、「自分が持っているものの中で、一番の宝物は?」と訊(き)かれたら「ファン」と答えます。もちろん家族も大事なんですけど、それに匹敵するくらいの存在なんですよね、ファンって。

──ところで、チェッカーズを解散してソロ活動を始めた25年前は、シンガーとしてここまで続くと思っていましたか?

藤井: 全然思ってなかったですね。未来のことなんて考えてもいなかった。今も、1、2年先くらいのことは考えるけど、そこから先のことはあんまり考えていないんですよ。

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藤井フミヤ、デビュー35周年ベストアルバムを7月18日にリリース


──キャリアの中でターニングポイントというとどこですか?

藤井: まず、チェッカーズを解散してソロになったとき。音楽性もガラリと変わりましたからね。チェッカーズの時は、どちらかといえばブラックミュージックに影響された曲を歌っていましたけど、ソロではいわゆるアメリカン・フォークロック的なアプローチを始めたので。そこは大きなターニングポイントでした。

その次に、「自分はマルチな人間になろう」と思ったとき。いつも「憧れる人は?」と聞かれると、大抵裏方の仕事をやっている人たちが思い浮かぶんです。いわゆるミュージシャンや、芸能人に憧れたこととか全くなくて、デザイナーやスタイリスト、カメラマン、ディレクター、プロデューサー......。そういう職業に就きたかった。実際、全部やってみたし、役者にまでチャレンジしてみたんだけど(笑)、結果的には「やっぱり自分は歌手なんだな」と。「これからは歌で生きていこう」と覚悟を決めたのが10年前なんですよね。そこがある意味では最後のターニングポイントだったのかもしれない。

──「歌手としてやっていこう」と思ってからは、食生活や体力作りなどライフスタイルも変化しましたか?

藤井: 変化しましたねえ。体調管理には気をつけるようになったし、全てが「歌」を中心に回るようになりました。おかげで、自分の生き方もブレなくなったな。もともと僕は、「どうしてもミュージシャンになりたい!」と思ってこの世界に入ってきたわけではなくて。だからこそ、いろいろなことにチャレンジしてみたくなったんでしょうね。回り道して、ようやくここにたどり着いた。

──そういう、紆余曲折(うよきょくせつ)があったからこそ今のフミヤさんがあるのでしょうね。

藤井: 確かに。ツアーグッズのデザインなども、全て僕が監修していますからね。ツアーパンフも自分で作ってる。世界観が統一されているから、ファンも喜んでくれているんじゃないかなとは思ってます。ダサいロゴやデザインのグッズとか絶対に売りたくない(笑)。普段の生活の中に、全く違和感なく溶け込んでいけるようなグッズを目指しているので。

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全35公演の全国ツアー「藤井フミヤ35th ANNIVERSARY TOUR 2018 "35 Years of Love"」も開催


──9月からはアニバーサリーツアー35公演が決定しました。最後に意気込みをぜひ聞かせてください。

藤井: とにかくお祭りなので、ソロはもちろんチェッカーズ時代の曲も、尚之と一緒にF-BLOODの曲もやりますので、楽しみにしていて欲しいです。35年間歌ってきて、ボーカリストとしてはおそらく今が一番脂が乗っていると思うんですよ。フェスなどでちょっと歌っただけでも感動してもらえるので、そんな歌を、2時間近くお聴かせします(笑)。ぜひ皆さん、遊びに来てください。

◆ 藤井フミヤ
1962年7月11日、福岡県生まれ。'83年 チェッカーズとしてデビュー。93年以降、ソロアーティストとして活動。「TRUE LOVE」や「Another Orion」等ミリオンヒットを世に送り出す。2017年、結成20周年を迎えたF-BLOODとして、6月にアルバム『POP 'N' ROLL』をリリース、9月からは『F-BLOOD 20th Anniversary POP 'N' ROLL TOUR 2017』と題した全国ライブハウスツアーを行った。年末には日本武道館でのカウントダウンライブを開催。

(取材・文・写真/黒田隆憲)

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