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坂崎ユカと中島翔子は、元お笑い芸人という異色の経歴を持つ女子プロレスラー。2人とも実力は所属団体・東京女子プロレスの中でもトップクラスで、チーム"みらクりあんず"として初代タッグチャンピオンにも輝いた。個性豊かなツヨカワ女子がそろい、近年はアイドル好きからも注目される東京女子プロレス。坂崎と中島に、プロレスラー転向の理由、そして東女の魅力について語ってもらった。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 元お笑い芸人という異色の経歴を持つ女子プロレスラー"みらクりあんず")


元ぽっちゃり芸人がプロレスで肉体激変>>


■芸人時代よりも自分のルーツに近づいた

――芸人時代は、面識もなく別々に活動されていたんですね。それぞれ芸人になった理由はどんなものだったんでしょうか?

中島:「ちょっと長い話になっちゃうんですけど、私はもともと戦隊ヒーローが大好きで、中学生になっても『自分は戦いたいんだ!』と進路を決めかねていたんです。そんなとき、見学に行った高校に演劇部があって、『演劇はフィクションだけど理想像に近いぞ』と思って、高校3年間は芝居をしていました。その中で表現者として、コメディアンを選びました。それで、芸人になってから先輩にプロレスに誘われて、自分も興味を持って......という感じです。むしろ芸人よりも今の方が戦隊モノというルーツに近づいてはいますね」

女子レスラーにスレンダーな人が増えてる訳>>


坂崎:「私はサウスタウン(魔法少女キャラの坂崎は、あくまで出身地をサウスタウンとしている)に住んでいるんですけど、サウスタウンは現代社会から5年遅れくらいで時間が流れていて、テレビも2チャンネルしか映らない荒んだ地なんですよ......。何か楽しいことがしたい気持ちだけがあったとき、イモトアヤコさんの出ている日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』を見て、『こんなに楽しそうなことをお仕事にしているのか!』と思ったんです。それで芸人になったんですが、ネタは覚えられないし、しんどいなぁ、ちょっと違うかもなぁと思っているときに、プロレスに出会いました」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 元お笑い芸人という異色の経歴を持つ女子プロレスラー"みらクりあんず")
昨年12月に行われた太子堂商店街年末プロレスの様子


――2人ともプロレスのどんなところに魅力を感じたのでしょうか?

中島:「初めて女子プロレスを見て、自分と同年代ないしは年下の子が、アザを作りながら必死に戦う姿にグッと来たんですよ。他に楽しいこともたくさんあるはずの若くてかわいい女の子が、若い時期を使って、身を削って戦っている。そこがいいなって」

坂崎:「私が最初に見たのは、ゲイレスラーの男色ディーノさん(DDTプロレスリング所属)の試合でした。自分のパンツの中に相手の頭を突っ込んで、そのままパイルドライバーしたり、とにかく発想がすごいんですよ! プロレスの知識がゼロの状態で見て、『こんなに面白いパフォーマンス、いったいこれは何だ!?』と衝撃を受けました」

■DDTのお家芸"路上プロレス"とは?

――東女も傘下に含まれるDDTプロレスリングは、"文化系プロレス"をコンセプトに、ユニークな試合やイベントをいろいろ打ち出していますね。DDTといえば、神社の境内や商店街、書店などでゲリラ的に行う"路上プロレス"のイメージが強いです。

坂崎:「お客さんとぶつかるような距離なので、"お客さんに見られている"というよりは、"みんなを巻き込んでいく"という意識で試合をしています。だから、普通のプロレスとはまったく別物ですね。お客さん側も、選手がバラバラに移動したら、どっちについていくか選ばないといけませんし、自転車で選手が走って来たら避けないと危ない。お客さんも一緒になって戦う、作り上げていくのが、路上プロレス。興味なさそうな通行人の足を止めさせるのが、選手として力の見せどころです」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 元お笑い芸人という異色の経歴を持つ女子プロレスラー"みらクりあんず")
昨年12月に行われた太子堂商店街年末プロレスの様子


――路上プロレスの映像を見ていると、カメラに写っていない部分でもいろんなことが起きているんだろうなと現地にいないのが悔しくなります。これまで印象的だったハプニングなどはありますか?

坂崎:「商店街にもつ鍋とかおでんを売っている屋台があって、おばちゃんたちが『こっちはダメよ!』とブロックしてくるんですが、おばちゃんたちの気をそらして対戦相手をぶつけました。相手はちょっとヤケドしたんですけど、カメラには映っていなかったので、ケガし損でしたね(笑)」

中島:「私は犬が苦手なんですが、野外だと犬を散歩させている人がいるんですよ。だから対戦相手が私を犬に近づけようとしてきて、『やめてー!』とか(笑)」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 元お笑い芸人という異色の経歴を持つ女子プロレスラー"みらクりあんず")
昨年12月に行われた太子堂商店街年末プロレスの様子


――今年で路上プロレス10周年ということで、路上プロレス全国ツアーの構想も発表されています。試合してみたい場所はありますか?

坂崎:「遊園地でやってみたいです! アトラクションを利用した攻撃とか、東女でもやれたらいいなぁ」

中島:「私、新潟出身なんですよ。寒くて絶対後悔すると思うんですけど、雪の上でやってみたいですね。祭りのときに作る大きな雪の滑り台を用意して、そこからソリでアタックしたら絶対楽しい!」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 元お笑い芸人という異色の経歴を持つ女子プロレスラー"みらクりあんず")
昨年12月に行われた太子堂商店街年末プロレスの様子


■恋愛禁止の弊害!? 女子同士の脱がせ合い

――東女の所属選手には、"3禁(男、酒、タバコは禁止)"のルールが課せられています。「恋愛禁止だけど、この瞬間は危なかった」というエピソードはありますか?

坂崎:「物販のとき、お客さんからプロポーズの手紙をもらったりはしました。気持ちはありがたいんですが、もちろん丁重にお断りしました」

中島:「これは話していいのかな?(笑) 恋愛禁止の弊害としては、女子同士で脱ぐようになるんですよ。お泊まり会のときなんかにスタン・ハンセンの入場曲を誰かが流すと、絶対にのどかおねえさん(東女所属のプロレスラー)が脱がされます」

――どのレベルまで脱がされるんですか?

坂崎:「もうパンツまで全部です。ブラジャーもパンツも全部」

中島:「山下実優(東女の現チャンピオン)のテンションが上がって、最初は優宇にちょっかいを出すんですけど、優宇は強いから逆に関節を固められかねない(笑)。だから、ちょうどいいのどかに(笑)。まぁ山下も結局は脱がされるんですけどね。『チャンピオンやぞ!』って裸で怒っています。お泊まり会は絶対誰か脱ぎますね!」

――ノリが完全に女子校ですね。

坂崎:「恋愛禁止でぶつける先がないから(笑)。同性同士でワーワー騒ぐのが楽しいんです」

■中島、特撮関係の仕事にも意欲

――今後の目標を教えてください。

坂崎:「東女は今、キャラという意味でも強さという意味でもいろんな選手が入ってきています。プロレス界の中でも"東京女子プロレス"という、ひとつだけ別カテゴリーみたいな存在の団体になれたらいいなと思っています」

中島:「今年はプロレスを頑張るのはもちろん、自分発信で東女を世の中に広める方法を何か見つけられたらいいなと思っています。私は特撮好きでもあるので、それ関係のこともできたらうれしいです」

坂崎:「この人、大人なのに変身ベルトとかオモチャ買うんですよ! カラオケでもずっと戦隊モノ歌うし、踊るし」

中島:「『忍者戦隊カクレンジャー』を一途に愛し続けています(笑)。今年は私利私欲を仕事にぶつけられたらいいな!」

◆みらクりあんず
東京女子プロレス所属の坂崎ユカと中島翔子によるタッグチーム。坂崎は、ワタナベコメディスクールを経て、2013年12月1日に東京・北沢タウンホールでリングデビュー。中島は、吉本興業の東京NSC第16期生を経て、2013年8月17日に東京・両国国技館でリングデビュー。
座右の銘は、坂崎は「笑う門には福来る」、中島は「自分の価値を他人の判断で決めるから、褒めてもらわなきゃ安心できないんだ」(『特命戦隊ゴーバスターズ』のセリフ)。

(取材・文/原田イチボ@HEW

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