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天才外科医を二宮和也が熱演する「ブラックペアン」。
終盤に入り、視聴者の評価は急上昇している。視聴率は7話まで13%前後で推移していたが、8~9話は16%台に跳ね上がった。データニュース社「テレビウォッチャー」が調べる満足度も、8話4.02・9話4.15と急伸している。
評価急上昇の背景を探る。

サムネイル

主なドラマの満足度推移


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■視聴率

今クールの全ドラマの中では、最終回までの平均が14.0%でトップの「特捜9」を、「ブラックペアン」は最終回次第でかわしそうだ。この勢いならライブ視聴率20%超、総合視聴率30%超えの可能性もある。

初回から最新回までの数字は以下の通り。
ライブ    13.7→12.4→12.1→13.1→13.4→13.0→13.0→16.6→16.2%
タイムシフト 10.7→11.6→10.9→ 9.1→10.1→10.8→10.2→10.2%
総合視聴率  22.8→22.5→21.8→21.1→22.3→22.4→22.1→25.0%

ちなみにドラマの総合視聴率の、16年秋クール以降のベスト5は以下の通り。
1位:35.2% 米倉涼子主演「ドクターX」(第5期・17年秋)
2位:33.1% 新垣結衣主演「逃げるは恥だが役に立つ」(16年秋)
3位:32.0% 米倉涼子主演「ドクターX」(第4期・16年秋)
4位:31.0% 松本潤主演 「99.9」(SEASON2・18年冬)
5位:30.3% 役所広司主演「陸王」(17年秋)
つまり「ブラックペアン」は、最終回いかんではベスト5入りを果たしそうな勢いなのである。

■急伸の理由

ではなぜ終盤で視聴率がかくも大幅にアップしたのか。
中には"確信犯的なワンパターン"を理由に挙げる評論家がいる。ワンパターンとは2つあるという。
1つ目は、最新医療機器で「手術ミス」→患者がひん死→天才外科医・渡海(二宮)登場というもの。回を追うごとに「待ってました!」の人が増えているという。

2つ目は、悪役のやられっぷり。「日曜劇場」では、「半沢直樹」から「小さな巨人」「陸王」などで、過剰演出スレスレの悪役を描いて高視聴率を獲得しており、「ブラックペアン」もその路線としている。

そして視聴率急浮上のもう1つの理由が、「ワンパターンを受けた終盤の変化」への期待感だという。
ただし一挙に3.6%も数字を上げた第8話では、大きな変化は起きていない。逆に帝華大の外科教授・西崎(市川猿之助)の思惑が外れたり、東城大が佐伯教授(内野聖陽)を救うために思惑を捨て一つにまとまったり、日本外科ジャーナルの池永編集長(加藤浩次)が心変わりをしたりと、ワンパターンを崩した第9話は、視聴率を少し落としている。
やはりライブ視聴率は、評論家がスパッと解説するほど単純な動きをしない。放送日の世間のイベント、天候、裏番組の内容など、複雑な要因の結果として出てくるもので、想定外の動きが頻発する。

■視聴者の声

ただし実際に視聴した人々の評価と声には、ドラマの力が正しく反映される傾向にある。
「テレビウォッチャー」の満足度は、7話まで3.8~3.9台で推移していたが、8話4.02・9話4.15と急伸している。高く評価した人々の声を聞いてみよう。

「渡海先生の『どけ!邪魔だ! 』が佐伯教授に取られてしまいましたね」女61歳(満足度5・次回絶対見る)
「なるほど、なんとなく全部つながったな」男32歳(満足度5・なるべく見る)
「結局どうなるんだ、、、渡海先生何がしたい?来週も楽しみ」女55歳(満足度5・絶対見る)

8話ではワンパターンを逆手にとる演出と、これまでの布石を回収し始めた制作陣の手際を評価する声が多い。そして最終回に向け、謎がいよいよ大きく膨れ上がり、早く知りたいという視聴者の思いが膨張していた。そして9話では、その傾向がさらに増幅する。

「まさか遠隔操作で手術するなんて」男67歳(満足度4・絶対見る)
「まさか、このタイミングで編集長が改心するとは意表をつかれた」男49歳(満足度5・絶対見る)
「悪い教授が成敗されて溜飲が下がった」女64歳(満足度5・なるべく見る)
「どんでん返しが爽快」男53歳(満足度4・なるべく見る)
やはり評価が急上昇した最大の理由は、ストーリー展開にある。視聴者の予想を超えた展開は、多くの視聴者をとりこにしている。

「二宮君の演技はさすがです。とても迫力があります」男56歳(満足度5・絶対見る)
「竹内涼真君の演技に泣けた」女37歳(満足度5・見るかも知れない)
「加藤浩次が良い味を出している」男44歳(満足度4・絶対見る)
役者たちの好演も、評価を押し上げている。

「論文か、医療か、出世か現場主義かなど色々なテーマを考えさせられる」女68歳(満足度5・絶対見る)
ドラマの読後感として、人それぞれさまざまなことを考えさせるのも、優れたドラマの証拠と言えよう。

「最後に渡海が何を言ったのか気になる」男36歳(満足度3・絶対見る)
「なかなか結末の予想がつきにくい」女66歳(満足度5・絶対見る)
そして、しっかり次回を見させるための工夫も、制作陣は忘れない。
終盤での高評価は、こうした幾つかの要因が重なってのことだ。そして最終回、評価は一挙に高まる可能性がある。
最終回を楽しむためにも、ラスト前の第9回をもう一度反芻(はんすう)しておいた方が良さそうだ。

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文・次世代メディア研究所

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