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仲村トオル主演、豪華キャストが勢ぞろいの「ラストチャンス~再生請負人~」が、スタートを切った。
エリート銀行員の順風満帆だった人生が、突然の吸収合併により、安定した生活が一気に崩れ始めるところから物語は始まる。
君の人生は七味唐辛子のように、「恨み、つらみ、ねたみ、嫉み、嫌み、ひがみ、やっかみ」を浴びることで深みが出る、と占い師に予告される主人公。予定外に人生をリセットされた樫村徹夫(仲村トオル)は、安定こそ保証されるが退屈な生活にしがみ付くことなく、もがき苦しみながらも新たな挑戦の道を選んでいく。

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Japanese actor Toru Nakamura appears at a press conference for the film "Kita no Kanaria tachi" in the Tokyo.(写真:アフロ)


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■現場を知り尽くした原作

原作は、江上剛著作の小説、『ラストチャンス~再生請負人~』。
2011年に月刊小説誌「問題小説」にて、『人生、七味とうがらし』の題名で掲載され、『人生に七味あり』と題を改名し、2018年に『ラストチャンス~再生請負人~』とさらにタイトルが代わり、ドラマの原作となる小説は刊行されている。

著者の江上氏は、(旧)みずほ銀行築地支店長を経て、日本振興銀行の取締役兼代表執行役社長を務めた経験を持つ。それだけに架空のストーリーであるもののリアリティがあり、また経済という踏み込みにくい分野を、わかりやすく噛(か)み砕いて表現している。よって副題の「再生」の字を見ると、難しい経済の話と思ってしまうが、見てみると実に分かりやすい。
前クールの医療系ドラマ「ブラックペアン」もそうであった。小説が原作で、しかも著者が舞台となる現場を知り尽くしている。だからからこそ描ける細かい部分が、ストーリーに深みと本物らしさを与え、面白みがグッと増しているようだ。

■転機から生まれる会心作

主演の樫村徹夫を演じるのは仲村トオル。
妻の明子を演じるのは長谷川京子だ。前クールの「シグナル」では、奇怪な殺人犯を演じ、どんな役にも挑戦する女優だ。
そして、ちとせ銀行の樫村の同期で東大卒のエリート・宮内亮は、椎名桔平が演じている。
共演者には、和田正人、大谷亮平、勝村政信、水野美紀、本田博太郎、石井正則、町田啓太、嶋田久作、ミッキー・カーチスら、豪華な俳優陣をそろえている。

銀行だけではなく、大手企業でも買収や合併は珍しくなくなったこの時代。
高学歴でエリートコースを歩んでいるサラリーマンでも、一生安定した人生を送ることは難しい。いつどんな状況に転機が訪れるかは、誰にもわからないのだ。
人生を揺るがす大きな苦難にぶち当たった時、あなたならどうする!?
我慢し妥協の道を選び、ランク下の安定席におさまるのか。それとも自分の能力を信じて、新たな起業するのか。はたまた新たな安定を求めて、転職の道を選ぶのか。
どの道を選択したとしても、誰にもそれを責めることはできない。
それでも「このままでは終われない」と立ち上がり、困難に立ち向かう樫本の奮闘ぶりは、皆に勇気を与えるだろう。"会心作"と著者自らが語る"大人のエンターテイメント"に注目したい。

■音楽も会心作

作品もキャストも豪華だが、音楽も聞き逃せない曲ばかりが詰まっている。
音楽を担当するのは村松崇継。
高校在学中にピアノでソロデビューし、作曲家としてもその才能はとどまるところを知らない。ミュージカルや映画音楽など、多くの作品を手がけ、日本アカデミー賞優秀音楽賞を2年連続で受賞してもいる。
冒頭のシーンから、早速惹(ひ)きつけられる音楽で魅せてくれる。壮大なオーケストラの刻みに、存在感のあるピアノの音色が響く。なんとも格好いいピアノコンチェルトだろうか。
ピアニストならではのバランスのとれた、ハイセンスなオーケストレーション。そして、映画音楽のようなスケールの大きなフレージングと壮大な構築性。ただし豪華に盛り上げるだけの劇伴ではなく、音楽作品としてのクオリティ、作品の世界観を生み出し、村松崇継の魅力的な世界が、殺伐としたビジネス経済のシーンにリンクする。
またシンガーとしても主題歌を提供している。その優しく語りかけるような歌声は、聴く人の心にすんなりと響いて来る。マルチに才能を発揮する村松には、ただ驚かされるばかりだ。

こんな時代だからこそ、苦難の人生に立ち向かう樫村に元気と勇気をもらい、音楽で心が潤う。そんな月曜日が当分続きそうだ。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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