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眉村ちあきには、天才という言葉がよく似合う。自身で作詞、作曲、編曲を手がける"弾き語りトラックメイカーアイドル"として活動する彼女。今年6月にテレビ東京系「ゴッドタン」に出演した際は、即興ソングを披露して話題を大きくよんだ。8月4日に東京・新宿LOFTにてワンマンライブを開催する彼女の、"楽しいこと"がぎっしり詰まった頭の中を少しだけのぞかせてもらった。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 弾き語りトラックメイカーアイドル・眉村ちあき)


テーマ「おなら」、即興ソングが本格的すぎて良曲>>


■天才と言われすぎてスランプになった

吉田豪やライムスター宇多丸といった有名人も、眉村の存在に注目している。彼女を天才と称賛する人間の数は多いが、本人は「自分ではあまり天才って思っていないです」と不思議そうに語る。

「私、本当に自分の曲で良いと思えるのがひとつもないんですよ。新曲できても『こんなクソみたいな曲ライブでやっちゃっていいのかな?』って思っちゃう。でもライブで歌うと、天才って言われるんですよね。自分の評価と、周りからの評価が一致していません。みんな、私にだまされてるんですよ(笑)」

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天才と言われるあまり、1カ月ほどスランプに陥ってしまったこともあるそう。当時は曲を作っても作っても、「天才っぽくないからダメ」と自らボツにしてしまっていた。

「実際お客さんが聞いてみたら、どうなるかわからないじゃないですか。でも天才って言葉に縛られすぎて、想像を超えるような曲じゃないとダメなんだって、勝手に自分でハードルをめっちゃ上げていたんです。だけど逆に作れなくなったことを歌にしたら、ピョピョピョピョ~ンって曲が作れるようになって乗り越えられました! 『なんだっけ?』って曲で、6月25日に配信リリースしました」

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天才シンガーソングライターと聞くと、クールな孤高の存在を想像するかもしれない。しかし、眉村はひたすら朗らか。大好きなのは、ハンカチ落としと鬼ごっこ。『崖の上のポニョ』のポニョと『となりのトトロ』のメイに似ているとよく言われるそうだ。そんな眉村の頭の中には、"楽しいこと"のアイデアがぎっしり詰まっている。

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たとえば、自身が代表取締役を務める株式会社「会社じゃないもん」を立ち上げて、ファンに1万円で株を譲渡する。バスを1台借り切って車内で歌う"バスジャック"ツアーを開催する。地引網をひくファンたちを歌って応援するスタイルのライブを開催する(穫れた魚はみんなで食べる)――。ユニークな企画を次々と打ち出してくるのも、眉村のすごいところだ。

「楽しいことがやりたくて生きています。でもライブが一番楽しいかな。手っ取り早く楽しくなれる方法が、音楽やることなんです」

■SSAでハンカチ落としをする野望

眉村は、即興ソングの腕前でも知られている。「ゴッドタン」に出演した際は、「ゲロ」をお題に披露した弾き語りが話題になり、その後配信リリースされるまでに至った。また、映像配信サービス「GYAO!」のオリジナル番組「ぶるぺん」では、「おなら」と「のどちんこ」のお題で弾き語りを披露した。どんなお題も名曲に仕上げてしまうところがすごいが、眉村は、「止まるときは全然止まっちゃうし、即興はちょっとプレッシャー」と困ったように首をかしげた。

眉村は、自分の歌を「心の声がもれる」と表現する。

「心の声をしゃべっちゃうときってありますよね? 私、普段からすごく独り言が多いんですよ。ハムスター飼ってないのに、『ハムスターにエサやらなきゃな~』って言ってみたり(笑)。あと、お風呂で実況中継とかしちゃう! 『泡立てて~いった~!』とか(笑)。しゃべってる途中で自分がバカに思えて笑っちゃって、その笑い声でまた笑いが止まらなくなっちゃうんです(笑)」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 弾き語りトラックメイカーアイドル・眉村ちあき)


話すのと歌が地続きになっているからこそ、即興で弾き語りをすることも可能なのかもしれない。いざギターを持てば力強い歌声を響かせるのに、普段は子供のようにふわふわとした語り口。眉村は、「考えが前に前に行きすぎるから、『わけわかんない』って言われちゃうんです」と話す。

「私、結論から話しちゃうんですよ。次のこと次のことを考えすぎて話しちゃうから、『なんでそうなるの?』って言われちゃう。私の頭の回転が速いからだと思いますけど(笑)。でも歌になるとなんか整理されますよね。確かになんでだろう? 不思議......」

楽しいことをひたすら追求する眉村。今後の目標をたずねると、「再来年はさいたまスーパーアリーナでハンカチ落としがしたい!」という答えが返ってきた。

「次の春に新木場Studio Coastでライブをしようと思っているんです。だから、その1年後か1年半後にSSAでライブもやりつつハンカチ落としを。しかも2daysにしたいんです! 2日間取ったら、お泊まり会もできそうじゃないですか(笑)。あとはゲストハウスも経営したいな。ファンの人が1日5人くらい泊まれるようにして、お泊まり会するんです。私、寂しがり屋なんですよ。ファンの人たちが好きすぎる!」

■BoAに憧れて(?)芸能活動を始めた

眉村が歌手を目指したのは、高校3年生のときのこと。親からは看護学校に行くように勧められていたが、自分が本当にやりたいことを考えた結果、「看護師よりBoAみたいになりたい」と気づいた。では、BoAの熱狂的なファンだったのかといえば、「そもそも音楽をあまり聴かないから、4曲くらいしか知らないんですけど」と返ってくるのが、眉村の眉村らしいところなのだが......。

「なんで急にそんな決意をしたのか、その頃の自分が理解できませんけど(笑)。でも歌手で成功したい、人生賭けてやるぞって気持ちは本当なんです。売れたいっていうか、『売れるに決まっている』って感じています。うまく言えないけど、息するみたいに当たり前の感覚なんです。親には『考え直したら?』って何回か言われましたけど、私が『売れる! 私には見える!』って言い張るから困らせたと思う(笑)。でも、ちゃんと売れる世界が見えたので。大丈夫です」

かつてはアイドルグループに所属していた眉村だが、「そこはすごくつまらなかった」と振り返る。ファンを楽しませるためのセトリなどアイデアをいろいろ出しても、即却下されていたそう。「今は自分のやりたいように全部できるから、めちゃくちゃ楽しいです」と笑顔で語った。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 弾き語りトラックメイカーアイドル・眉村ちあき)


「スタッフもファンの人たちも、今周りにいる人たちはみんな頭が柔らかくて、私が『これ面白い』って言ったら、『本当だ、面白いね』って言ってくれる人ばかり。私が面白いと確信していることは絶対面白いんだと信じてくれています。だから絶対面白くしないといけないっていうプレッシャーも......いや、プレッシャーなんてさらさらないんですけど(笑)。だって、面白くなるに決まってる! 私には見える! 私には先を読む能力があるんですよ!(笑)」

◆眉村ちあき
1996年9月12日生まれ、東京都出身。株式会社「会社じゃないもん」代表取締役社長、"弾き語りトラックメイカーアイドル"として活動中。8月4日に東京・新宿LOFTにてワンマンライブを開催。
座右の銘は、「グミを配ればなんとかなる」。

(取材・文/原田イチボ@HEW

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