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阪本奨悟が、テレビアニメ『王室教師ハイネ』オープニングテーマとなった「しょっぱい涙」や映画『恋と嘘』の挿入歌「恋と嘘 ~ぎゅっと君の手を~」、デビュー曲「鼻声」を含む初のアルバム『FLUFFY HOPE』を7月25日にリリースする。等身大のラブソングや赤裸々な想いを綴った曲など、伝えたいことをまっすぐ表現したという本作について話を聞いた。

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阪本奨悟、1stアルバム『FLUFFY HOPE』を7月25日にリリース


【ミュージックビデオ】阪本奨悟 「夏のビーナス」(『FLUFFY HOPE』より)>>


■夏に縁遠かったからこそ憧れがあった

──記念すべき1stアルバム『FLUFFY HOPE』は情景や心情が浮かび上がってくる曲が印象的です。阪本さんが"こんなアルバムにしたい"と思い描いていたことはありますか?

阪本奨悟(以下阪本):タイトルの"FLUFFY "には"綿毛のような"という意味があって、僕が作った曲たちが綿毛みたいにふわふわ、多くの人たちのところに飛んでいって、受け取った人たちが違う誰かに伝えてくれて良い連鎖が生まれたらいいなという気持ちで制作しました。僕自身、アルバムを作ることは目標の1つで、過去に作った100曲以上を聴き返してスタッフの方と相談した結果、自信のある10曲を収録した自信作になりました。

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阪本奨悟、1stアルバム『FLUFFY HOPE』を7月25日にリリース


──リード曲「夏のビーナス」は恋のもどかしい思いを歌った爽やかなラブソングですが、作った時のエピソードを教えてください。

阪本: 今まで春や秋、冬の曲はあっても夏の曲って1曲も作ったことがなかったんです。なぜかというと子供の頃から日光アレルギーだったし、泳げなくてプールの授業の時はいつも苦戦していたんです。夏をエンジョイしている人たちがうらやましいってずーっと思っていて。

──「夏休みだ! わーい!」っていう少年時代じゃなかったんですね。

阪本: はい(笑)。部活でも1~2時間に1度は日焼け止めを塗りに行ったり、夏とは縁遠かったんです(笑)。その分、「夏をもっと楽しめたらいいな」って憧れは大きかったです。デビューシングルに収録されていた「鼻声」や2ndシングルに収録の「恋と嘘 ~ぎゅっと君の手を~」(映画『恋と嘘』挿入歌)は10代の頃に経験した恋愛がもとになっているんですけど、「夏のビーナス」も夏の恋を思い出して書いた楽曲です。

【ミュージックビデオ】阪本奨悟「鼻声」>>


──ということはノンフィクションな部分が含まれているんですか?

阪本: そうですね。冒頭の歌詞"高めに結んだ髪も"、"少し日焼けした笑顔も"というところだったり、あの頃の気持ちを思い起こして書いた曲です。

■MVではアドリブの演技もぜひ見てほしい

──ミュージックビデオはレトロな喫茶店で働いている女のコに恋をする切なくもユーモアあふれる映像になっています。映画のようなテイストですが、リクエストしたことはありましたか?

阪本: ナツコという喫茶店の看板娘に僕が恋をするという設定ですが、かけているメガネはスタイリストさんが用意してくれた中、「このメガネがいい」って僕が選んだんです。理由はいちばんダサかったから(笑)。昭和感が漂うシチュエーションの中、何にも染まっていない地味な男のコを演じたかったので、台本ではブラックコーヒーを飲むことになっていたんですけど、ブラックコーヒーってカッコいい感じがするのでミルクを足してもらいました。

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阪本奨悟、1stアルバム『FLUFFY HOPE』を7月25日にリリース


──(笑)そういうこだわりが随所にあるんですね。女のコと付き合ったことがなさそうなドキドキ、オドオドしている雰囲気がよく出ているなと。

阪本: まぁ、ふだんの自分とそんなに変わらないんですけど(笑)。あと注目してほしいのはかき氷にまさかのさくらんぼが山盛りになって運ばれてくるシーン。テーブルに置かれた時に2~3個、さくらんぼが落ちちゃったんですけど、「この男のコは律義だし、もったいないと思って食べるんじゃないかな」と思ってとっさに食べたんです。そのシーンを監督さんに使ってもらえて、面白いポイントになっていると思うのでぜひ見てほしいですね。

──アドリブの演技ですね。

阪本: そうです。ミュージックビデオですけど役者、阪本奨悟として色々トライもしています。

■いちばん赤裸々な自分が出ている曲は......

──では、アルバムの中で最も赤裸々な自分が出ていると思う曲は?

阪本: 「自分らしく生きていたい それだけなんだけど」では初めて"アイツ"というワードを使いました。当時、「この人イヤだな」って思う人とのことで悩んでいたので、そのことを赤裸々に書いた曲です。だからって敬遠するんじゃなく、歩み寄って意見を言い合わないと、関係も前に進んでいかないんだなと気づかせてもらえた曲でもありますね。そして、さらに自分のリミッターを外しているのが「カラカラな心」という曲です。

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阪本奨悟、1stアルバム『FLUFFY HOPE』を7月25日にリリース


──テレビアニメ『奴隷区 The Animation』オープニングテーマに起用されたナンバーですね。もがいている心情を歌った曲と歌詞がすごく刺さってきます。

阪本: ありがとうございます。誰かをうらやんで自分のことが小さく見えたり、愛されている実感はあるんだけど、もの足りなかったり、わがままだと捉えられてしまうんじゃないかと思ったんですが、原作も欲望がむき出しで人間のドロドロした部分が描かれているので、リミッターを解除しても成立するんじゃないかと思って書いたんです。いちばん赤裸々かもしれないですね。

──デビューシングル「鼻声/しょっぱい涙」の2曲も収録されていますが、福山雅治さんのプロデュースのもと楽曲を制作してアドバイスされたことは今作に影響を及ぼしていますか?

阪本: 多分にあります。歌詞で伝えたいことを福山さんに掘り下げていただいて、今まで以上に自分がメッセージで伝えたいことを深く考えるようになりました。あの経験は自分の糧になっています。

【ミュージックビデオ】阪本奨悟 「HELLO」 Music Video(Movie ver.)>>


──異色なのは「bloom_~心の花」。これは女性目線の曲ですね。

阪本: 初めて女性を主人公に書いた曲です。今年の1月のワンマンライブで「新曲、持ってきました」って初披露したんですけど、僕を支えてくれるお客さんは女性が多いので恩返しとして日々の活力というか、背中を押せる曲を作りたかったんです。とは言え、男の僕からすると女性が何を考えているか見当がつかなかったので、姉や母親、現場のメイクさん、スタッフさんにインタビューして歌詞を書きました。

──リサーチしたんですね。"いっぱいになったメイクポーチに"なんて表現、なかなか出てこないですよね。

阪本: (笑)。いろいろ調べていく内に女性はメイクポーチがいっぱいになりやすいと耳にしたので身近に感じてくれるんじゃないかなって。日常をテーマに書いた歌詞なんですけど、主人公の女性は会社に勤めて2~3年で新入社員ではないけれど、まだ一人前ではない。通勤する電車の中、明日の自分が笑顔でいるために頑張ろうと思っている女性の歌になりました。

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阪本奨悟、1stアルバム『FLUFFY HOPE』を7月25日にリリース


──阪本さんの楽曲はリアリティがあるのにウエットになりすぎず、軽やかでポップなのがいいですね。

阪本: ありがとうございます(笑)。1stアルバムはアーティストとしての原点と言っても過言ではないと思ったので、まずは自分が伝えたいことをまっすぐに届けたいという思いを詰め込みました。

──最後にメジャーデビュー後初の東名阪ワンマンツアーはどんなものに?

阪本: 新しいアルバムを携えてのツアーなので、阪本奨悟が進化している姿をまずは見てもらいたいです。今年はミュージカルでダンスもさせていただき、みっちりお芝居する中、体も精神も表現力も鍛えられた自信があるので、そこで得たものをふんだんに生かしたツアーにしたいと思っています。

【ミュージックビデオ】阪本奨悟 「しょっぱい涙」>>


◆ 阪本 奨悟(さかもと・しょうご)
兵庫県西宮市出身。ミュージカル「テニスの王子様」や大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」に出演し、役者としての将来を期待されるも、音楽への強い思いから音楽活動を開始。2014年にシンガーソングライターとしての活動を再開。2017年4月期アニメのOPテーマに楽曲「しょっぱい涙」が起用され、5月にシングル「鼻声/しょっぱい涙」でメジャーデビュー。2018年7月25日に1stアルバム『FLUFFY HOPE』をリリース。メジャーデビュー後初の東名阪ワンマンツアーも8月4日より開始。座右の銘は「地道」。

(取材・文/山本弘子)
(撮影/中村好伸)

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