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 南波あつこの人気コミックを実写映画化した『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)。本作で主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを務めた葵わかなと、出演作が相次ぐ若手注目俳優・佐野勇斗というフレッシュな顔合わせだ。二人は『くちびるに歌を』(2015)で共演しているが、そのときのメンバーは、いまでも交流があるという。公私ともに互いを知る葵と佐野が、キラキラした世界観の撮影を振り返った。

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葵わかな&佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)


【予告編映像】葵わかな&佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)>>


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■「あまりとらわれずに」という原作者の言葉を胸に、演じたキャラクター

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葵わかな&佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)
(C)2018映画「青夏」製作委員会


――まぶしいような青春が描かれていますが、それぞれ演じた理緒と吟蔵というキャラについて共感できる部分や、似ているところがあったら教えてください。

葵: 演じていくなかで「自分もそうだったな」と感じることが多い役でした。例えば、理緒は運命の出会いを信じていますが、周囲に「そんな出会いなんてないよ」と言われて、落ち込んだりしてしまうのですが、私も似たような経験をしたことがありました。結構、運命とか縁を信じるタイプで(笑)。

佐野: 僕はだいぶ自分と違うなと思いながら演じていました。吟蔵はサラっと格好いいことができるんです。なんかうらやましいなって(笑)。そんななかでも、自分からガツガツといかないところや、地元愛に溢(あふ)れているところは似ていると思いました。

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葵わかな&佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)
(C)2018映画「青夏」製作委員会


――それぞれどんな形で役柄にアプローチしていったのでしょうか?

佐野: 原作者の南波あつこ先生とお話をさせていただき、あまり原作に縛られずに、映画なりの『青夏』を作ってくださいということだったので、原作を大切にしつつも、あまり意識し過ぎないように、自分の感じたままの吟蔵を表現しようと思いました。

葵: 相手がいるなかで演じていくので、自然と映画ならではの理緒が表現できるはずとは思っていました。ただ、できあがったものを見たとき、実写ならではのニュアンスや自分らしい表現もある一方で、意外と原作のイメージに近いものにもなっていました。それがこの原作の魅力なのかもしれません。

■共演した映画『くちびるに歌を』からの3年、それぞれの成長

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葵わかな&佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)
(C)2018映画「青夏」製作委員会


――映画『くちびるに歌を』以来の共演となりますね。

佐野: 『くちびるに歌を』の合唱メンバーとは、定期的に会っているので、あまり久しぶりという感覚ではなかったです。プライベートの葵さんを知っているのですが、仕事のときはすごくしっかりしていて、台本を読み解く力も素晴らしいです。尊敬しました(笑)。

葵: 佐野さんは以前から裏表なくあまり変わらないです。現場でもスタッフさん、エキストラさん、街の高校生など、みなさんに気軽に話しかけて、分け隔てなく接することができる人。場を牽引(けんいん)する力を持っているのはとても頼もしいなと思いました。

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葵わかな&佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)
(C)2018映画「青夏」製作委員会


――プライベートでも交流があることは、今回の作品にはどんな影響が?

佐野: ほかの現場だと「はじめまして」から入るので、距離を縮めていく作業からになるのですが、そういうのがまったくなかったので、やりやすかったです。

葵: 無理してしゃべる必要もないし、気を遣う以前に、佐野さんのことはあまり気にしていませんでした(笑)。

佐野: ちょっとは気にしてよ!

葵: おかげで私は自分の役柄に集中できたって意味ですよ(笑)すごくありがたかったです。

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葵わかな&佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)


――それぞれ『くちびるに歌を』から大きく環境も変わったと思いますが、どんな3年間でしたか?

佐野: この3年間は「本当に3年?」というぐらい、いろいろありました。でも大きな変化があったとしても、自分では気づいていないんです。筋トレしてちょっとだけ体はごつくなったと思いますが......(笑)。ただ、仕事に対する意識は少し変わってきました。以前から一生懸命やっていましたが、当時は自分のことでいっぱいいっぱいになってしまい、あまり視野が広くなかったと思います。いまは少しだけ周りが見えてきて、気がつけるようになったのかなと思います。

葵: 私はすごく短く感じた3年でした。倍以上、年をとった感じ(笑)。昔もいまも一生懸命という部分は変わりませんが、昔はいろいろなことをやりたくても、技術も未熟で、術がなかった。いまもまだまだ未熟ですが、年上の方とお芝居をする機会にも恵まれて、少しずつ演じるということを冷静に見ることができるようになってきたのかなとは思います。

■葵&佐野も大絶賛のMrs. GREEN APPLEの主題歌&挿入歌

――夏休みの出来事が爽やかに描かれた作品ですが、お二人にとって思い出に残る夏休みは?

葵: 『くちびるに歌を』の撮影は印象に残っています。あとは受験勉強で毎日学校に行っていたことかな......。

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佐野勇斗、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)


佐野: 僕も圧倒的に『くちびるに歌を』の撮影です。長崎県の五島列島で撮影したのですが、僕の20年間のなかで、一番楽しい時間でした。あの作品は僕のデビュー作なのですが、何も考えず、ただ同じ合唱部のメンバーと約2カ月間、修学旅行をしている気分でした。撮影も、仲の良い仲間との時間をドキュメンタリーのように撮ってもらっている感覚だったんです。

――『くちびるに歌を』のメンバーは特別?

佐野:そうですね。仕事仲間としてではなく、みんなが別の場所で活躍していると嬉しくなります。今回もこうして葵さんとご一緒できたのも特別な感じがします。

――Mrs. GREEN APPLE の主題歌&挿入歌も、作品の世界観にピッタリだったと思うのですが。

佐野: 撮影の途中に聴かせてもらったのですが、それ以来メチャクチャ気に入っています。主題歌は夏にピッタリで、挿入歌は気持ちの面でも理緒と吟蔵のことが描かれているので、どちらも毎朝聴いてテンションを上げていました。撮影中に歌詞を覚えるぐらい好きになりました。

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葵わかな、映画『青夏 きみに恋した30日』(8月1日公開)


葵: 撮影が始まって2週間ぐらいで聴かせていただいて、私を含め、監督やスタッフさん、みんなが作ろうとしていた『青夏』の世界がもう一つできあがったような感覚がしました。キャラクターを演じるうえでも、とても参考になり、私も毎日聴いていました。

――最後に座右の銘を教えてください。

佐野: 「感謝、謙虚、後悔しない」。父から「どんなことがあっても驕(おご)るな、感謝を忘れたら終わりだぞ」と言われていたので、そのことはいつも意識しています。あとは僕自身のなかで、失敗してもいいから後悔しない人生がいいなと思っているので。この3つの言葉をいつも大切に生活しています。

葵: 小学生みたいな話ですが「人にされて嫌なことは人にしない」ということは常に意識しています。親に最初に教えられて「そうだな」と思った言葉です。

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青春より青くて熱い! この恋、<期間限定(いまだけ)>
夏休みを田舎で過ごすことになった都会の女子高生・理緒と、そこで出会う地元の男子高生・吟蔵との"期間限定の恋"を描いたピュアラブストーリー。果たして、夏限定の恋のゆくえは――。

(取材・文・撮影:磯部正和)
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葵わかな(あおい・わかな)
1998年6月30日生まれ、神奈川県出身。2013年公開の『陽だまりの彼女』、2015年には『くちびるに歌を』、『暗殺教室』、『罪の余白』、2017年に『サバイバルファミリー』などの注目映画に出演。その後も、連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを、2018年には日曜劇場「ブラックペアン」で新人看護師を演じるなど、注目の若手女優として活躍している。

佐野勇斗(さの・はやと)
1998年3月23日生まれ、愛知県出身。2015年公開の『くちびるに歌を』で俳優デビューを飾ると、2018年には『ちはやふる-結び-』、『羊と鋼の森』をはじめ、5本の映画公開が控えている、若手売り出し中の俳優だ。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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