ここから本文です

大阪出身のロックバンド、ウルフルズが主催する毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』が、9月29日(土)に大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場にて開催される。

サムネイル

ウルフルズ、毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』9月29日(土)に開催


大阪発展を目的とした『大阪文化芸術フェス2018』のオープニングイベントとして開催する今年の『ヤッサ!』は、大阪で結成し、結成30周年のアニバーサリーを迎える彼らにとって、様々なことが"ひとまわり"したような不思議な感慨を覚える。今年2月にウルフルケイスケ(ギター)がバンド活動休止を発表し、3ピースとなった彼らだが、今年の『ヤッサ!』はサポート出演としてギタリストに真心ブラザーズの桜井秀俊を迎え、新たな挑戦をする。一体どのようなステージを見せてくれるのだろうか。
常にウルフルズの「紆余曲折」を見守ってきたイベント『ヤッサ!』。そこで今回はトータス松本、ジョンB、サンコンJr.の3人に、『ヤッサ!』開催に向けての意気込みや、故郷である大阪への思い、結成30年を迎えるバンドについて、ざっくばらんに語ってもらった。

・【無料配信】(LIVE映像)ウルフルズ 『ヤッサ2017 ~ウルフルズ25祭!!~』>>

クリアアサヒ Presents OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る! ヤッサ2018 ガッチューOSAKA!(Yahoo!チケット)>>

■ 「『ヤッサ!』がないと、夏が終わらない」みたいに思ってくれている人も沢山いる(サンコン)

──『ヤッサ!』開催まであとひと月ちょっとになりました。今の心境はいかがですか?

トータス松本: そうやなあ、長いことやってきて、途中で一度休んだりもしたんやけど、復活して5年目かな。このタイミングでメンバー1人が休んだりして、今年はちょっと特別な思いもある。まず、開催するかしないかでかなり議論をしたんですよ。そもそも「やれるのか?」みたいな気持ちもあって。

──それは何故でしょうか。

トータス: なんかね、ケーヤン(ウルフルケイスケ)って"「ヤッサ!」っぽい"のよ(笑)。お祭り男感があるっていうのかな。メンバーの中で一番関西色が強いし、ケーヤンがいるといないのとでは雰囲気も相当変わると思って。

サムネイル
ウルフルズ、毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』9月29日(土)に開催


──なるほど。そういえば初回の「ヤッサ!」も、3人でのスタートでしたよね。

トータス: そう。当時は黒田(ジョンB)がいなくて、「3人でそんなデカいところやれんのかな?」と気が重かった記憶があるね。それでオープニングアクトにジョビジョバという演劇ユニットに出てもらった。今思うと、ちょっと怖気づいてたところもあったんだと思う(笑)。

──なるほど。

トータス: でも、やってみたら楽しくて。「来年もやろう」みたいな感じで続いていくうちに、「夏がきたら『ヤッサ!』をやるんだ」というのがルーティンみたいになって。それがまた、ここにきて『ヤッサ!』の初心のような、振り出しに戻った感じはする。

──そういう意味では、『ヤッサ!』はウルフルズの紆余曲折を見守ってきたフェスとも言えますよね?

トータス: ああ、なるほど(笑)。それはそうやね。『ヤッサ!』があったからこそ、乗り切って来られたというか。スタッフも込みで、成長してきた場所っていう感じやね。

──お客さんも、きっとそうですよね。

サンコンJr.: ちょっとずつ入れ替わりはあると思うけど、ずっと来てくれている人もいて。「『ヤッサ!』がないと、夏が終わらない」みたいに思ってくれている人が沢山いるのは、やっぱり続けて来たからこそなんでしょうね。すごく有難いことですし、同時に責任感も生じます。「ちゃんと考えてやっていかんと!」っていう(笑)。

サムネイル
ウルフルズ、毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』9月29日(土)に開催


──今年のゲストギタリストが、なんと真心ブラザーズの桜井秀俊さんというのも驚きました。「ゲスト」というより「ダブル・フロントマン」くらいのインパクトがありますよね。

ジョンB: サンコンからの提案だったんですけど、最初に聞いたときは僕らもびっくりして。

トータス: でも、よくよく考えてみると、『ヤッサ!』ってお祭りやし、このくらいインパクトがあったほうがオモロイかもなって。それで桜井くんに軽くLINEでメッセージを送ったら、「やりたい!」って返事が返ってきて。おっしゃ、じゃあもう後はなんとかなるやろ!と。

ジョンB: きっとお客さんも、桜井くんなら受け入れてくれると思ったんです。

トータス: 桜井くんとの付き合いも、もうかれこれ28年くらいになるからね。彼がやってるバンド「びっくりしたな、もう」が大阪でライブをやるときは、僕らがゲストで出たり、僕らが東京でやるときには彼らが出てくれたりして。常に同じ界隈にいる人っていうイメージ。だから、すごく面白いことになりそうな気がして、今から楽しみですね。

──ひょっとして、真心ブラザーズの曲をやるかもしれない?

トータス:さあ、どうでしょう?(笑) え、あの有名な代表曲? ホーンセクションもいるしねえ。

(一同笑)

■こうやって年に一回関西に帰って、関西でしか出来へんことをやりたい(トータス)

──今までの『ヤッサ!』で、特に印象に残っていることというと?

サンコン: 去年は「ガッツだぜ!!」の時の特効(特殊効果)ですね。すごいんですよ、「音玉」っていう、音を出すだけの装置があるんですけど、あまりにも音がデカイから演奏しながらビックらこいてしまって(笑)。

トータス: 紙吹雪が舞うとか、何かがステージから飛び出すとかでは全くなくて、ただただデカイ音を出すだけっていう。未だに意味が分からん(笑)。演奏に支障をきたす演出ってどういうことやねん。

ジョンB: (笑)。俺は、目の奥が真っ白になったよ。

サンコン: わかる(笑)。一瞬、演奏が止まるもん。

トータス: ゲネプロの時、舞台監督に「これ要ります......?」って聞いたら「いや、必要です」って真顔で言われた。彼なりのこだわりがあったんやろな。でも、この話は結構いろんなところでしているので、次からはもうないかもしれないですね。

サムネイル
ウルフルズ、毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』9月29日(土)に開催


──(笑)。万博公園という会場も、ウルフルズに合っていますよね。

ジョンB: お客さんもきっと気持ちいいんじゃないかな。明るい時間帯から始まって、だんだん日が暮れてく雰囲気とかもいいし。最後に花火が打ち上がると、「ああ、今年も終わったなあ」っていう気分になるんです。年に一度、お客さんとこうやって楽しめるのは、すごく幸せなことだと思います。

──GYAO!で配信している昨年の『ヤッサ!』の映像を観たら、ダンサーが大勢出てきてサンバカーニバルみたいで楽しそうでした。

トータス: ダンサーとの年齢差もどんどん広がってきた(笑)。『ヤッサ!』始めた頃はまだ15くらいしか離れてなかったのに、もはや「遅めに授かった子供」くらい離れてる(笑)。

ジョンB: 眩しくてよう見られへん。

トータス: 若さが目に痛いねんな。

ジョンB: でも、プロのダンサーとかではなく、地元の専門学校生とかが一生懸命踊ってくれているのが『ヤッサ!』らしくていいんですよね。

サムネイル
ウルフルズ、毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』9月29日(土)に開催


──地元の専門学生をダンサーに起用したり、今回は「大阪文化芸術フェス2018」のオープニングイベントだったり、地域への貢献みたいなことも考えるようになりましたか?

トータス: 年々そういう気持ちは強くなってるね。昔は、地元というのは出てきた以上は絶対に帰っては行けない場所と思ってたし、大阪出身の強みとコンプレックスがない交ぜになっていたのか、「何とか大阪色を無くしたい」という気持ちがあった時期も正直あった。今はもう、「大阪らしさはどんどん活かしたほうがええんちゃうか?」と。何かキッカケがあったわけじゃなくて、徐々にそういう気持ちになったかな。ここ数年は特にそうやね。関西でこういうイベントをずっとやれてることの有り難さも感じるようになったし。

──「ウルフルズといえば『ヤッサ!』」みたいな場所があるって、すごいことですよね。

トータス: そうやね。「渡辺美里といえば、西武球場」みたいなね。だから、まあ「恩返し」なんて言ったらちょっといなたいけど、関西の人たちをちょっとでも元気にさせられるんだったら、こうやって年に一回関西に帰って、関西でしか出来へんことをやりたいっていう気持ちが、去年くらいからあるんよ。

サムネイル
ウルフルズ、毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』9月29日(土)に開催


ジョンB: なんか、年を重ねるごとに大阪が好きになってきてるのよね。何でしょうね、生まれ育った街って特別なのかな。大阪へ帰ってくるとやっぱり落ち着くし。前は、「(地元に)甘えたらアカンなあ」という気持ちもあったけど、そういうこと考えへんようになってきた。ていうか、甘えた方がええんちゃうかなって(笑)。

トータス: そうそう、分かる分かる!

ジョンB: その方が、お客さんも嬉しそうにしてくれるしね。

サンコン: 僕はまだ、「甘えたらアカン!」っていう気持ちの方が勝っているかもしれない(笑)。でも、松本くんが去年だったかな、「そろそろ大阪に特化した仕事なんかも、やっていってもいいのかも」って言ったときに、ハッとしたんですよね。その矢先に「大阪文化芸術フェス」の仕事をいただいたり、松本くんが大阪のラジオを始めたりしたから、なんか段々それが形になってきているんです。それは、『ヤッサ!』をずっと続けてきたからこそっていうのも、きっとあると思うし。きっと50歳になったら、もっと大阪に甘えてもええんやってなる気がするなあ(笑)。

トータス: サンコンは今年48だったっけ? もうちょっとやなあ。サンコンも俺たちと同じ境地に達したら、以前から話してた「ウルフルズ大阪1ヶ月公演」とかやろうや(笑)。

■ この歳になって思うけど、やっぱり好きなことやれているのが一番強み(トータス)

──昨年はデビュー25周年で、今年は結成30周年のアニバーサリーです。紆余曲折ありながらも、ここまで続けてこられた秘訣は?

トータス: これは(事務所社長の)森本さんが言ってたことなんだけど、「ずっと続けていく秘訣は、辞めへんこと」って。それって捻くれた言い方やけど、でも辞めへんことだけが、続けていく秘訣って言われたら、確かにそれ以外ないなとは思う。じゃあ、なんで辞めへんかったんかな?と思うけど、きっとそれはウルフルズより好きなことがないからやろなと。この歳になって思うけど、やっぱり好きなことやれているのが一番強味やなと思う。

サンコン: そうですね。まだまだウルフルズをやっていたい。僕はその気持ちだけだなと。やれることはいまもたくさんある思うんですよね。

トータス: 僕らバンドブームの最後の方にデビューして、くるりの岸田くんとかあの辺の世代が出てきたときは、音楽の様子も、バンドの佇まいもだいぶ変わって。で、今となったらもっと変わって、逆に僕らがやっているような音楽を、他にやっている人がいなくなってきて。それってメチャ新しいことやなって気づいたんですよ。

──確かに。唯一無二の存在ですよね。それにネットが普及しあらゆる音楽が並列で聴ける今、若い人たちは「この音楽は古い」とか「この音楽は新しい」という聴き方もしなくなってきている気がします。

トータス: そうそう。で、今こういうスタイルの音楽が他にないなら、俺たちが継承していかなっていう気持ちもあるんですよね。シーンが移り変わっていくと、「あれもこれもやらな」って不安になっていた時期もあったけど、一番得意なことをシンプルに続けていくことが、一番エッジが効いているし新鮮でいられる気がするかな。

サムネイル
ウルフルズ、毎年恒例の野外ワンマンライブ『ヤッサ!』9月29日(土)に開催


・・・・・
クリアアサヒ Presents OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る! ヤッサ2018 ガッチューOSAKA!

2018年9月29日(土)
大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場
OPEN 13:30 / START 15:30
(ピクニックエリア入場:13:30 / スタンディングエリア入場:14:00)

◆ ウルフルズ
トータス松本(Vo)、ウルフルケイスケ(Gt)、ジョンB(B)、サンコンJr.(Dr)からなる4ピースバンド。1988年、ウルフルケイスケとトータス松本のセッションがきっかけとなり結成。1992年5月13日にシングル『やぶれかぶれ』でデビュー。1995年のシングル『ガッツだぜ!!』、翌年の『バンザイ ~好きでよかった~』でブレイク。アルバム『バンザイ』は100万枚を超えるヒットを記録。2009年、活動を一旦休止したが、2014年2月に再始動。2018年2月、ウルフルケイスケがソロ活動に専念するためバンド活動を休止することを発表。

(取材・文/黒田隆憲)
(撮影/ナカムラヨシノーブ)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ