ここから本文です

歌とダンスと手話という新たなスタイルで音楽を表現するHANDSIGNがシングル「HANDSIGN」でメジャーデビューを果たす(9月19日発売)。幼なじみのTATSUとSHINGOが手話に目覚めたキッカケとは? YouTube再生回数200万回を突破した実話のラブソング「僕が君の耳になる」を含め、2人が今に至るストーリーを振り返ってもらった。

サムネイル

HANDSIGNがシングル「HANDSIGN」でメジャーデビュー(9月19日発売)


【ミュージックビデオ】YouTube再生回数200万回を突破した実話のラブソング 「僕が君の耳になる」>>

【ミュージックビデオ】家族の愛で"ろう者"と"聴者"という垣根を超える「この手で奏でるありがとう」>>

■手話に目覚めたキッカケはテレビドラマ

――まずHANDSIGNが手話を用いながら歌とダンスで表現しようと思ったキッカケについて教えてください。

TATSU: ルーツになったのは、妻夫木聡さんと柴咲コウさんが出演されていたテレビドラマ『オレンジデイズ』を観たことです。聴覚を失った女のコ(柴咲コウ)に大学生(妻夫木聡)が優しく接するラブストーリーですけど、彼が彼女のために自然と手話を覚えていくシーンに「手話っていいな」と思ったんです。当時僕らは地元の神奈川でストリートダンスをやっていて、それと同時期にジャパニーズレゲエが好きでした。好きだったジャパニーズレゲエの曲に手話とダンスを取り入れたら、僕らのダンスでいろいろな人たちに音楽が伝わるんじゃないかなと思ったんです。

SHINGO: 当時はクラブイベントにダンスで出演していて、今のように歌っていなかったんです。"手話入門"的な本を買ってきて、好きな曲を聴きながらこの言葉はどうやって表現するんだろうって独学で勉強するようになりました。

サムネイル
HANDSIGNがシングル「HANDSIGN」でメジャーデビュー(9月19日発売)


――2009年にはあのマイケル・ジャクソンを輩出した歴史あるN.Y.のアポロシアターのコンテスト「アマチュアナイト」で優勝されていますよね。チャレンジしようと思ったのは?

TATSU: 当時、日本のダンスコンテストでは何度か優勝していたんですけど、そこで得られるものは賞金や賞品だけで未来が見えなかったんです。そんな時にアポロシアターで優勝すると全米のテレビに出る権利がもらえることを知って、「アメリカのテレビに出たい!」って。

――海外に進出したいという気持ちを持っていたんですか?

TATSU: 海外進出を夢見ていたというよりは、日本でもアメリカでも、自分たちが手話とダンスで表現していることをテレビを通して多くの人に知ってほしいという気持ちのほうが強かったかもしれないです。

SHINGO: やっとN.Y.に行って朝イチで会場に着いたらオーディションに何千人近くもの人がいて。歌い出したらすぐに帰される方もいて、「無謀な挑戦なのかな」とも思ったんですが突破できて。本戦ステージに立って優勝したときには「あきらめずに信じて突き進めばいいことがあるんだ」って学びました。

TATSU: で、優勝したらテレビに出られるはずだったんですけど、僕らが受けた年からその番組がなくなっちゃって「マジか?」って(笑)。日本に帰ってきたら取り上げてもらえるようになったので良かったんですけどね。

■耳が不自由な方に「音楽を好きになった」と言ってもらえたことがうれしかった

――活動の中、耳が不自由な方やそのご家族などさまざまな出会いがあったと思います。印象深かったことは?

TATSU: 僕とSHINGOはろう学校で半年間、体育の臨時教員をやっていました。文化祭に向けてダンスを教えていたんですけど、耳の不自由な生徒さんが「将来の夢ができました。ダンスの先生になることです」って伝えてくれたときはうれしかったですね。あとは好きなアイドルのライブに行って聴こえないことに落ち込んでいた方が、僕らのライブに来て「音楽って楽しい」って思ってくれたことだったり。

サムネイル
SHINGO、HANDSIGNがシングル「HANDSIGN」でメジャーデビュー(9月19日発売)


SHINGO: 耳が不自由で「音楽は無縁なものだと思ってた」、「音楽は嫌いだった」と思っていた方がHANDSIGNのライブで踊ってくれて「音楽を好きになりました」って伝えてくださったりするのがうれしいです。歌詞を書いて歌をうたおうと思ったのはカンボジアとフィリピンに手話ダンス支援活動に行ったことがキッカケです。子供たちとコミュニケーションをとる中、「もっともっと自分たちの気持ちを伝えたいね」って思うようになって。
それが5~6年前のことです。

■実話をもとにした楽曲たち「手話っていいな、楽しそうだなと思ってもらえたら」

――メジャーデビューシングル「HANDSIGN」に収録されている「僕が君の耳になる」はそんな活動があったからこそ生まれた曲です。この曲は口コミで広がり、2017年にアップされたYouTubeでの動画再生回数が200万回を突破していますが、どんないきさつで生まれた曲ですか?

TATSU: 歌詞に出てくるカップルはHANDSIGNのサポートメンバーの大学時代の友人なんです。付き合っていたお2人が結婚するという話を聞いて、出会いから結ばれるまでのストーリーを音楽にしてミュージックビデオにしようと出来た曲です。

――実話をもとにして曲も映像も作られているんですね。

SHINGO: ええ。おふたりにインタビューして作りました。男のコが女のコのために手話を少しずつ覚えていく姿や、女のコが"マジ ヤバい!"って伝えている手の動きを見て、少しでも「手話っていいな、楽しそうだな」って思っていただけたらと思います。

サムネイル
TATSU、HANDSIGNがシングル「HANDSIGN」でメジャーデビュー(9月19日発売)


――フジテレビ パラスポーツ応援番組『PARA☆DO!~その先の自分(ヒーロー)へ~』テーマソングに起用されている「この手で奏でるありがとう」も実話がベースになっているんですか?

TATSU: はい。身近な方をモデルにした曲です。ミュージックビデオでは西村知美さんが母親役を演じてくださっていますが、耳が不自由なお母さんが僕らのライブを見てファンになってくれたんです。次のライブでは家族の中で
唯一聞こえる娘さんを連れてきてくれたんですけど、彼女が「いつか私もHANDSIGNみたいに手話で歌ってお母さんに音楽を届けたい」って言ってくれて......。その後、彼女は芸能活動を始めて去年、ライブでフィーチャリングという形で共演したんです。客席にお母さんがいて彼女が手話で歌ったんですけど、この曲も2人にインタビューした上で作りました。

――パラスポーツ応援番組のテーマソングなので2020年の東京パラリンピックに向けて手話パフォーマーとしての思い、使命感があったら教えてください。

サムネイル
HANDSIGNがシングル「HANDSIGN」でメジャーデビュー(9月19日発売)


SHINGO: HANDSIGNは「デフリンピック」という耳の聞こえない方たちのオリンピックを2013年から応援させてもらっています。昨年、日本で初めて
全日本ろうあ連盟公認で応援テーマソングを制作させていただきました。
そしていろいろなイベントを通じてパラの選手の方にお会いする機会がありました。そんな中、『PARA☆DO!~』のオフィシャルアーティストに任命していただき光栄に思っています。僕たちのパフォーマンスを通じて、パラスポーツに貢献していきたいと思っております。
オリンピック、パラリンピックには耳が不自由なお客様もたくさん来場されると思います。音楽が入り口になって1人でも多くの人が「ありがとう」だったり、簡単な手話を覚えるキッカケになれればいいなと思っています。

TATSU: 今後も僕らにしかできないことを追求していきたいですね。可能ならパラリンピックの開会式か閉会式で手話パフォーマンスをして世界中のみんなに「こういうパフォーマンスがあるんだぞ」って伝えたい。そのために英語や韓国語の歌でも手話ができるように準備だけはしています(笑)。

サムネイル
HANDSIGNがシングル「HANDSIGN」でメジャーデビュー(9月19日発売)


■HANDSIGN プロフィール
2005年に結成。歌、ダンス、手話という新しい表現方法で伝える手話パフォーマー。オリジナルなスタイルでメッセージを伝え、音楽やダンスで全ての人たちに笑顔になってもらえるよう、老若男女問わず楽しめるライブ空間を追求。
2018年9月19日にシングル「HANDSIGN」でメジャーデビュー。同日にZepp DiverCityにて開催されるフジテレビ音楽番組「Tune」の1周年記念イベント『Tune Live 2018』に出演。座右の銘は"ありがとうの反対語はあたりまえ"(TATSU)、"ビビってもやるか、ビビッてやめちゃうか"(SHINGO)。

(取材・文/山本弘子)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ