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東京女子プロレス所属のプロレスラーである小橋マリカは、なんと2001年生まれの高校2年生。今年5月に行われた同団体の東京・後楽園ホール大会では、才木玲佳とのタッグで見事タッグ王座のベルトを勝ち取った。普通の女子高生とは一味違った青春を選択した彼女の毎日は、キラキラと輝いている。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 "現役JKプロレスラー"小橋マリカ)


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■プロレスラーであることはクラスメイトには秘密

「小学生のとき、地元の商店街で大日本プロレスが開催している"商店街プロレス"っていうイベントをたまたま見たんです。それまでプロレスって怖いイメージだったんですが、実際見てみるとすごく楽しそうで、それからいろいろ見るようになりました。ある日、東京女子プロレスが練習生を募集しているのを見つけて、しかもその条件が13歳からだったんです。『これだー!』って思いました。後先考えずノリと勢いで応募したようなもんです(笑)。

私が一度決めたら曲げない性格だってお母さんも知っていますから、応募するって伝えたときも『好きにすればいいよ』という態度でした。どうせリングデビューは無理だと思っていたんでしょうね。だから2016年に中学2年生でデビューしたとき、『まさか本当にここまで来るとは思っていなかった』と言われました。

確かに学生とプロレスの両立は大変で、とくにテスト期間は睡眠時間が本当に少なくなっちゃいます。プロレスやっていること、すごく仲良い友達以外には隠しているんですよ。中学生のとき、私がプロレスラーだってクラスで広まって、男子から『技かけてよ』とからかわれて面倒くさかったんで......。だから今のクラスメイトたちは、私のことを『バイトも部活もしていないのに放課後すぐ帰る謎の人』と思っていると思います(笑)。

最近は同世代のお客さんも増えてきました。プロレス好きな子は、自分と年の変わらない選手がいると知ったら、やっぱり気になるんでしょうね。同い年くらいの女の子が来たときは、いつも『東女入りなよ』って勧誘しているんですけど、みんな入ってくれないなぁ(笑)」

■「試合を楽しむ」から「強くなりたい」へ

「13歳で東女の練習生になった当時は、道場に入るときのあいさつは『おはようございます!』だなんてことも知らなくて、『こんにちはー!』って言って入っていました(笑)。中学生の私を知っている他の選手には、『マリカは来たとき、赤ちゃんだったもんね~!』って言われています。今また中学生の練習生がいるんですけど、まだ世間を知らない感じがするので、昔の私はこうだったんだなぁって思ってみたりして......。

前までは良くも悪くも、勝ち負けというよりは、"試合を楽しもう"という気持ちでした。でも今年2月、沙希様(東女にとっては"外敵"に当たるヒール的存在)とのシングルマッチがターニングポイントになりました。東女のベルトや自分の同期がバカにされて、絶対勝ちたいと思った。試合に負けるのは初めてじゃないけど、今までで一番負けて悔しい試合でした。

......強くなりたいですね。今までは『プロレスって楽しい』で終わっていましたが、これからは闘志を出していく! 沙希様との試合の後、『あの闘いを見て勇気をもらった』っていう感想をお客さんからいただきました。そんなふうに言われたのは初めてだったし、もともと私は、人に勇気や元気を与えたくてプロレスラーになりたかったんです。だから、すごくうれしかったなぁ。昔は自分に自信がなかったんですが、あの試合から少し自信が持てるようになりました」

■練習中のケガで「眼の前が真っ暗になった」

「今年5月にタッグ王者になって、次はシングル・トーナメントだって張り切っていたんです。シングル未勝利だから、ここで初勝利するぞって思っていたら、練習中のケガでしばらく欠場することになっちゃって......。眼の前が真っ暗になりました。でも、もともとポジティブなんで、3日くらいで立ち直ったかな(笑)。

いろんな人がなぐさめてくれて、とくに長期欠場の経験がある先輩・辰巳リカさんの『みんなプロだから気にしなくていいんだよ』という言葉は、対戦カードに穴を空けてしまって申し訳ない気持ちを楽にしてくれました。リカさんは最近またケガで欠場になってしまったんですが、試合後は痛みでつらそうだったのに、何でもない表情をして物販に出てきたので、『リカさん格好いいな、プロだな』と改めて感じました。リカさんは、私のリアルお姉ちゃんよりお姉ちゃんなんです。

まずケガから復帰することが、今のところの私の目標です。でも復帰した後は、シングル初勝利を飾りたい! タッグ王座のベルトも取り返したいですね。あと、いつか憧れのプロレスラーであるアブドーラ小林選手とフランク篤選手(ともに大日本プロレス所属)と同じリングに立ちたいです。イベントなどでお会いしたときにお話させていただいたり、大事な試合の前はTwitterのDMでやり取りさせていただいたりするんですが、まだプロレスラーとしてリング上で絡んだことはありません。この夢が叶(かな)うまではプロレスを辞められないと思っています」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 "現役JKプロレスラー"小橋マリカ)


■「恋愛? 私は別の楽しみがあるからいいや」

「東女の選手たちは、"三禁"と言って、酒・タバコ・男が禁止。つまり、恋愛禁止なんです。学校終わったらジム行って、道場行ってみたいな生活だから、そもそも恋愛するヒマがないんですけどね(笑)。だから、友達の恋バナを聞いても、ドラマの話を聞いているみたいな感覚です。楽しそうだとは思うけど、私は別の楽しみがあるからいいや。

プロレスをやっていなかったら、どんな高校生活を送っていたんだろう? 友達とたくさん遊んでいたかなぁ......。普通のJKに戻っても、やりたいことがないんですよね。下手に部活入るより今のほうが充実していると思いますし、やっぱりプロレス!

同世代の他の子と比べて考え方は大人かなと思うんです。たとえば将来のことを考えるとき、普通の高校生なら、『とりあえず大学に行っておこう』っていう子が多いじゃないですか。でも私は、『こういう職業につくためには、こういう道のりが必要。でもプロレスを続けるなら、何かしら手に職をつけるような進路のほうがいいかもしれない』ということまではっきり考えられます。子供だったのがプロレスラーになって、たくさん成長できました。友達にも『マリカはお姉さんみたい』って言われるんですよ(笑)」

◆小橋マリカ
2001年5月17日生まれ、神奈川県出身。身長154cm。本人の憧れのプロレスラーであるアブドーラ小林選手とフランク篤(大橋篤)選手の名字から一字ずつ取り、小橋というリングネームになった。DDTグループ初の21世紀生まれのプロレスラー。
座右の銘は、「無我夢中」と「我が道を行く」。

(取材・文/原田イチボ@HEW

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