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今、ノリにノッている俳優、高橋一生主演のカンテレ・フジテレビ系列ドラマ「僕らは奇跡でできている」(毎週火曜21時~)が、スタートした。
榮倉奈々・小林薫・要潤・戸田恵子ら共演者と、不思議なドラマ空間を作っている。独特の雰囲気は、どうやら現代人が忘れてしまった価値を問いかけているようだ。

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カンテレ・フジテレビ系列ドラマ「僕らは奇跡でできている」(毎週火曜21時~)


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■ドラマの独特の雰囲気

2015年のドラマ「民王」では演技が注目され、「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」を受賞した。また2017年の「カルテット」では、松たか子、満島ひかり、松田龍平らと共演し、独特の世界観と落ち着いた優しげな喋(しゃべ)り方で、女性ファンを惹(ひ)きつけた。

今回の「僕らは奇跡でできている」では、「動物行動学」を教える大学の講師・相河一輝役だ。
自然と生き物をこよなく愛し、その分野での集中力はすごいが、常識に欠け面倒なことは後回しにしてしまう。つまりアーティスト風で社会から外れたタイプの人間だ。

共演者は、相河一輝(高橋一生)の真逆とも言える、真面目で常識的でキビシイ歯科医・水本育実(榮倉奈々)。他に一輝を大学の講師に引き上げてくれた学部長で教授・鮫島瞬(小林薫)、同じ大学で出世欲の強い准教授・樫野木聡(要潤)、20年前から一輝の世話をしている家政婦の山田妙子(戸田恵子)らがいる。実力派の個性豊かな俳優陣がそろっている。

■風景と音楽が感情を増幅

脚本は、橋部敦子氏が手がける。
96年から、たくさんのトレンディドラマを手がけ、「ナースのお仕事」、「救命病棟24時」、「僕の生きる道」、「僕と彼女と彼女の生きる道」、「僕の歩く道」の"僕シリーズ"は、代表作となっている。去年のキムタクと竹内結子主演の「A LIFE~愛しき人~」は、エモーショナルなヒット作品であったと言えよう。

冒頭、一輝の少年時代、森の中を一人で歩きながら、自然の中で虫の声を聞き、木のぬくもりに触れ、生き物の不思議を探求する。
なんて美しいのだろう。風の匂いまで伝わってきそうな壮大な景色、そしてその情景にリンクするピアノとストリングスのアコースティックな音楽が、絶妙なコラボレーションを生み出す。
そして、そこで流れるちょっとコミカルで耳に心地よい音楽のモチーフは、ドラマの中で、一輝を象徴するかのようにテーマ音楽となり、独特のルーティーンが出来上がっている。

その音楽を手掛けたのは、ジャズピアニストの兼松衆氏、ゲーム音楽などを得意とする田淵夏海氏、ドラマやアニメを手がける中村巴奈重氏、すでにCM曲などを担当し、活躍中の大学院生の櫻井美希氏の共同制作だ。24歳から33歳までの若手実力作曲家の作品は、新鮮で興味深い。

「カルテット」の不思議な雰囲気とその独特の世界観が、映画好きな視聴者に響く作品となったが、今回の「僕キセ」では、高橋一生の不思議キャラが、また違った世界を創り出している。
「常識や先入観にとらわれず、物事をまっすぐな心で見る」
一輝を見ていると、どこか画家・熊谷守一を思い出させる。
今年公開された映画「モリのいる場所」では、山崎努さんが実在の画家・熊谷守一役で、先日亡くなった樹木希林さんと夫婦を演じ、そのシンプルで好きなものだけを大事に生きる生きざまは、じんわりと心に響いた。
かつ壮大なメッセージも心を撃った。「社会的なステイタスや決まりきった狭い視野、そんなものは特に大切なものではない」......そう伝えているようだった。

今や、"インスタ映え"や"KY"という言葉がはやるほど、表面的な評価を良しとする。
ところが現代社会に生きる私たちが忘れがちなこと、大事なことは何なのか。こんな疑問が、相河一輝の世界観や生き方に触れることで、じんわりと見る側に伝わってくるだろう。
どういうわけかいつも一人で、変わり者の相河一輝。高橋一生にしか演じられない世界観と独特の雰囲気を、どうかラストまで演じきって欲しい。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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