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"絶対に失敗しない"女・米倉涼子が、人気シリーズ「ドクターX」の外科医から、一転して新シリーズ「リーガルV」で弁護士となって秋ドラに帰ってきた。
初回視聴率は15.0%。「ドクターX」の5シリーズでは、初回の平均視聴率が20%台だったので、タイトルも中身も変わった分、少し下がってしまった。それでも今クールでは首位スタートとなった。米倉大活劇は健在と言えよう。

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イメージ画像(写真:アフロ)


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■キャスティング

キリっと辛口のやり手のアラフォーキャラは健在。
「ドクターX」の大門未知子のイメージを意識したまま、弁護士免許はある事件で剥奪されたものの、新たに結成した奇想天外なリーガル・チームで、黒幕となりつつも小鳥遊翔子が、法律の大空を羽ばたく設定だ。
43歳になっても、米倉涼子のスタイルは相変わらず抜群だ。トレンドを取り入れた抜け感のある都会的な着こなしも、彼女の見事なスタイルだからこそ、華やかで見応えがある。

共演者は、法律事務所の所長・京極雅彦に高橋英樹。その愛弟子の弁護士・大鷹高志は勝村政信。伸びしろのある若弁護士は林遣都。前科持ちのパラリーガルに安達祐実・三浦翔平・荒川良々が並ぶ。
そして小鳥遊翔子が所属していた大手弁護士事務所の所長に小日向文世。そこのエリート弁護士に向井理と、アソシエイトに菜々緒を配置した。
個性もカラーも豊富なキャスティングで、チームは万全と言えるだろう。

■番組の魅力

「ドクターX」は、不動の人気ではあったものの、"手術の腕"が前提だったために題材が絞られてしまう点が苦しかった。ところが今回は、自由奔放な"やり手弁護士"の物語だ。事件を材料にするため、さまざまなシチュエーションとストーリー設定が可能だ。順列組み合わせを考えると、物語の可能性は無限大となる。
こうした事件の謎解きや法廷での"どんでん返し"は、視聴者にとってスッキリ感がある。そもそもミステリーや事件モノは、テレ朝の得意分野でもあり、スタッフの引き出しも万全だ。

そして小鳥遊翔子の声高な決めセリフが、「ドクターX」に負けず劣らず格好良い。
「弁護士じゃなかったら、人を救っちゃいけないの?」
「人を救うのに資格はいらない」。
強い正義感をベースにしているところが、やはり"現代の水戸黄門"としての人気の秘密だろう。
正義を盾に大ヒットした「半沢直樹」や「小さな巨人」なども、「人として正しいことを貫く」姿を見るのは、大半の人にとっても気持ちの良いものだった。その意味で今回も、一定の人気は間違いないだろう。

しかも「リーガルV」は、単に"弱者を救う"一面的な社会正義に留まらない。
小鳥遊翔子には莫大(ばくだい)な"カネ"が入るという、資本主義のあり方を堂々と肯定する姿勢も、「ドクターX」の時と同様、突き抜けていて爽快感がある。

米倉涼子のイメージと、竹を割ったような潔さ。多少強引ではあるが、人を導く賢さの裏には、見えない努力も感じられる。豊富な知識を武器に、法廷で検事たちをキリキリ舞させる姿は、歌舞伎の大見得を見るような快感だ。

さらに小鳥遊翔子が作った弁護士事務所の所長・京極雅彦を演じる高橋英樹。彼のザ・大物の貫禄と、大きなギャップとなる"ペーパー弁護士"の側面もコミカルで楽しい。

■ドラマへの期待

本来ならば裁判は、物事の正・不正を国の法律に基づいて、厳格・公正に判断する場所。
罪をねつ造したり罪をごまかすための場ではない。ところが法律という入り組んだルールと仕組みによって、法律を知り尽くした有能な弁護士や検事が、法律をどう操るか、裁判官にいかに巧みなラブレターを届けるかによって、勝敗が変わってしまうのも現実だ。
しかも事件の内容によっては、証拠を出しにくいものもある。痴漢や精神的側面が大きいハラスメントなども、事実を証明しにくいケースだ。
ところが「そんなことは関係ない」とばかりに、トコトン邁進(まいしん)する京極法律事務所のチーム達は、パワーと勇気を見る者に与えられる。

そんなパワフルなドラマを、都会的で軽い雰囲気で演出するのが音楽の力だ。
一瞬「東京タラレバ娘」と思わせるポップで、ちょっとジャジーなサウンドは、やはり"ワンミュージック"の菅野祐悟だった。「タラレバ」を手がけた後は、「うちの夫は仕事ができない」「刑事ゆがみ」「FINAL CUT」など、話題ドラマで活躍してきた。

次回の予告では斉藤由貴が出演するようで、劇的な展開が予想される。
"絶対失敗しない"米倉涼子の"弁護士でなくとも人を救う"物語。今クールでは目が離せない、1作品となりそうだ。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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