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いまや若手お笑い芸人の登竜門となった、2017年大みそかに放送された「ぐるナイ おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP」(日本テレビ)では3位入賞。他にも、「にちようチャップリン」(テレビ東京系)や「ネタパレ」(フジテレビ系)など数々のネタ番組に引っ張りだこのお笑いコンビ・宮下草薙。超ネガティブキャラの草薙は、やはり私生活でもネガティブだった。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 お笑いコンビ・宮下草薙)


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■「この感じでこの世に生産されたら、ポジティブになりようがない」

――草薙さんのネガティブキャラが注目されていますが、私生活でもネガティブなのでしょうか?

草薙:「ネガティブキャラって言われていますけど、本当は違うんです。ただ、人よりも慎重なだけなんです」

宮下:「ある意味では、ポジティブかもしれませんね。草薙って道を歩いているといっつもガムを踏むんですよ。この間も、噛(か)んだあとのガムが銀紙に半分包まれた状態で落ちていたのを草薙が踏んでしまったんです。そしたらこいつ『ラッキー』って言ったんですよ。靴の裏にちょっとしかガムが付かなかったことを、むしろ運が良いと思い込んでるんです。ラッキーの概念がおかしくなっている」

草薙:「銀紙に包まれてないガム踏むよりは絶対にラッキーですよね」

宮下:「踏んでる時点でアンラッキーなんだよ。草薙は、街歩いているときにいつもキョロキョロしてるんです。だから足元がおろそかになってガムを踏む」

草薙:「不安なんですよ。自転車に乗ってる人が通りすがりに刺してくるかもしれないし、急に爆竹を投げられるかもしれない」

宮下:「急に爆竹投げてくるやつなんていないよ。やっぱりネガティブですね。この間、番組で共演したSKE48の須田亜香里さんと握手させてもらったんです。そしたら、こいつ一瞬でファンになっちゃって。その理由もまたネガティブなんです」

草薙:「須田さんって僕みたいな人間と握手したあと、一切手を拭かないんですよ。普通だったら嫌そうな顔してすぐに洗うじゃないですか? なのに須田さんはそれをしなかった。写真集を買おうと思いました」

――いつごろからネガティブな性格になったのですか?

草薙:「別にネガティブなつもりはないんですが、ネガティブなのだとしたら、小さいころから人に褒められたことがないからですね。運動も勉強も苦手で見た目もこんなだし、この感じでこの世に生産されてしまったら、ポジティブになりようがない」

■「はんにゃになりたかった」明るい芸風への憧れ

草薙:「本当ははんにゃさんみたいな明るい芸人さんに憧れてこの世界に入ったんです。よく"ズグダンズンブングンゲーム"を部屋に鍵掛けて1人でマネしてました」

宮下:「僕とコンビを組む前に、草薙はエセ関西弁のツッコミをするイケイケのヤツとコンビを組んでいたんですよ。けっこう明るい感じで漫才をしていました」

草薙:「でもウケませんでした。誰からも求められていなかったんです」

宮下:「それで解散して僕と組むことになったんですけど、最初のころに草薙が書いてきたネタは、ポップな普通の漫才ばかりだったんです。でも草薙が明るいこと言っても誰も笑わないことに僕は気付いていたので、全て却下しました。草薙はもっとネガティブな感じじゃないとダメだよって」

草薙:「前のコンビのときはエセ関西弁の元相方が足を引っ張っていると思っていたので、僕は他の相方とならポップな漫才をやってもウケると思ってました。それで無理を言って宮下にやってもらったら、全くウケませんでした。それから宮下の言う通り、今の形に近いネガティブなことをいうようにしたらウケ出した。もう何も言えないですよね」

宮下:「本当は僕だって明るくてポップな漫才をやって、子供からお年寄りまで幅広くウケる芸人になりたいですよ。でも無理なんです。初めてテレビに出たとき、うちのおやじに『俺の相方どう? 面白いでしょ?』みたいなことを言ったんです。そしたら、『俺には、よくわかんねーわ』って。身内にウケないのはさすがに凹みましたね(笑)」

――テレビに出て街で声を掛けられるようには?

宮下:「ありがたいことに増えてきました。こないだもラーメン屋に2人で入ったら、そこの大将が『兄ちゃんたちテレビで見たことあるよ。面白かった』って言ってくれたんですよ。もちろんめちゃくちゃうれしかったんですけど、草薙は人との距離感が掴(つか)めないから、『ラーメンおいしいです。あーおいしいなぁ。本当においしい。あーおいしい』ってずっとうそくさいお世辞言ってて......。もう恥ずかしいから止めてくれよ」

草薙:「だって黙ってるのも無愛想かなと思って」

宮下:「そういうときは黙って食って、帰り際に一言『おいしかったです』って言えば良いんだよ」

草薙:「なるほどね。ためて最後に言うのね。勉強になったわ」

宮下:「そんなに大したこと言ってないよ」

草薙:「街で話しかけられて、『あの番組、面白かったです』って言われるのはすごくありがたいんですけど、どうやって対応したらいいのかわからないんですよ。そもそも僕はオンエアを見ないから、僕たちが出た番組のことを言われてもわからない」

――全く見ないんですか?

草薙:「ほとんど見ないです。だって僕の顔って気持ち悪いじゃないですか? 自分の顔がすごく嫌いで、声も気持ち悪いし、想像していたのと全然違いましたよ。もっとシュッとしてるのかと思ってたのに、なんか腫れぼったいんですよ。髪型も気持ち悪いし」

宮下:「そもそもの自分を上に設定しすぎなんだよ。別にそこまで気持ち悪いこともない」

――今後の目標を聞かせてください。

宮下:「僕はさまぁ~ずさんに憧れてこの業界に入りました。中でも、『神さまぁ~ず』(TBS系)という番組が好きで、いろいろな企画をコンビでやれる番組を持ちたいですね」

草薙:「僕はゆるい雰囲気のクイズ番組とか、ご飯食べて『おいしい』っていうだけの番組に出たいです。お笑い真剣勝負みたいなのは苦手だけど、とりあえず宮下がやりたいことに付き合ってやろうかなって感じです」

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◆宮下草薙(みやしたくさなぎ)
2016年1月にコンビ結成。宮下兼史鷹(みやしたけんしょう)は、1990年11月16日生まれ、群馬県出身。草なぎ航基(くさなぎこうき)は、1991年8月23日生まれ、愛知県出身。「ぐるナイ おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP」で第3位に入賞するなど、数々のネタ番組で結果を残している。
宮下の座右の銘は、放送作家・鈴木おさむに言われた「相方に厳しくしろ」という意味の「飴を与えるな」。草薙は、座右の銘はとくにないが、好きな言葉を「中止」、嫌いな言葉を「雨天決行」としている。
※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字体の下に刀

(取材・文/沢野奈津夫@HEW

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