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戸田恵梨香主演によるムロツヨシとのラブストーリー「大恋愛~僕を忘れる君と~」。
金曜10時のTBSドラマは、女性向けの内容が多い。菅野美穂主演「砂の塔~知りすぎた隣人」(16年秋)、綾野剛主演「コウノドリ」(15年秋・17年秋)、石原さとみ主演「アンナチュラル」(18年冬)、中谷美紀主演「あなたには帰る家がある」(18年春)など、やはり女性ターゲットのドラマが多い。

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Erika Toda, Oct 05, 2015 : Street Style Paris Fashion Week SS16 Street Style, Spring Summer 2016, Paris Fashion Week, France - 05 Oct 2015(写真:Shutterstock/アフロ)


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■主な登場人物

今クールの「大恋愛~僕を忘れる君と~」では、何事にも冷静で、感情的になって突き進んだりはしない、絵に描いた幸せな人生を送る女性・北澤尚(戸田恵梨香)が主人公だ。ところがある日突然、予想もしていなかった運命の出会いに遭遇する。冷静な自分がどこかへ行ってしまったかのごとく、運命の恋に落ち疾走し始める。

相手は生後間もなく神社に捨てられ、施設で育った元小説家・間宮真司(ムロツヨシ)。結婚を1カ月後に控え、幸せであるはずの尚から、猛烈なアプローチを受け始める。婚約者がいながら自分を好きになっていく尚に、次第に真司も心を奪われていく。ただし冷静でまっすぐな考えの真司は、戸惑いながら抑制的に一緒の時間を過ごす。

尚の婚約者は、エリート精神科医の伊原佑市(松岡昌宏)。冷静で賢く、どんな時も取り乱したりしない。価値観、感じ方、そして条件の合う尚とは、お見合いで知り合った。ワシントンでの研究を終わらせ、尚と結婚し、新居で一緒に暮らすことになっていた。

■若年性アルツハイマー

ここまではラブストーリーとして、よくある出だしだ。ところが同ドラマは、ここからの展開が劇的ですごい。
尚は、MCI(軽度認知障害)の可能性がある。後に高い確率でアルツハイマーになる恐れがある症状だ。大きな課題を課した"若年性アルツハイマー"という病魔が、大恋愛の前提として立ちはだかった。

若年性アルツハイマーは、近年話題になっている。
高齢化社会となり、高齢者の認知症は年々右肩上がりで増えている。ただし若年性アルツハイマーは、認知症患者の約10%を占め、高齢者の認知症の症状より病気の進行が早いことが深刻だ。
"物忘れ"で済まされる症状とは違い、一部の記憶がぽっかりと穴が空いたように抜けてしまうことがある。重症化すると日常生活までも困難になってしまう。

ドラマの中で、尚にもこの症状が現れる。真司の部屋の合鍵を作ったことを忘れてしまう。お財布の中に見つけた際には、思い出すでもなく「なぜだ?」というような表情で困惑する。
また真司の家に向かおうとして、自分の居場所が分からなくなってしまう。パニックの中で走り出した尚は、事故に遭ってしまった。

「もし自分がなったら......」と想像してみると、誰もが恐怖を抱くだろう。
その後の生き方はどうすればよいのか。きっと北澤尚が、答えを教えてくれるのだろう。

■第1話の見どころ

第1話では、病気を前面に出すというよりは、タイトル通り「大恋愛」を押し出した形のストーリー展開となった。
北澤尚を演じる戸田恵梨香の演技は、自然で好感が持てる。尚のような女性は、一見かなりの肉食女子なのだが、戸田が演ずる尚は肉食系女子というより、自分に正直なまっすぐな女性という上品な存在になっている。
本人のイメージとリンクし、この役は適役なのではないかと思わせる。

ムロツヨシは、これまでの役柄とは一転して、イメチェンでも考えているのかと思うほど、クールな役に挑戦している。
尚と真司の濃厚なキスシーンに息を飲み、飲み屋でのシーンのアテレコも面白く、見どころと言えるだろう。

脚本は、80年代から活躍を続けるベテランの大石静が手がける。
「セカンドバージン」(鈴木京香×長谷川博己:2010年秋)、「ガラスの家」(井川遥×斎藤工:13年秋)、「コントレール~罪と恋~」(石田ゆり子×井浦新:16年春)などを手掛けた大人のラブストーリーの名手だ。完全書き下ろしのこの作品も、ストーリー展開に期待がかかる。

音楽は河野伸。正統派な色付けで、ドラマと映像に耳心地の良いサウンドを重ねている。

戸田恵梨香×ムロツヨシの大恋愛に、松岡昌宏が大きく絡む。
若年性アルツハイマーは、二人の恋愛にどう作用していくのか。今後の展開を見守りたい。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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