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小西真奈美がメジャー1stアルバム『Here We Go』を10月24日にリリースする。ラップにチャレンジするキッカケとなったKREVAのサウンドプロデュースのもと制作された本作は彼女自身が作詞、作曲を手がけたもの。透明で温度感のあるラップと洗練された音楽センスが光る作品だ。自宅にどんどん機材が増えていくほど曲作りにハマっているという小西真奈美。女優としてシンガーソングライターとして可能性はまだまだ広がっていきそうだ。

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小西真奈美がメジャー1stアルバム『Here We Go』を10月24日にリリース


【ミュージッビデオ】小西真奈美 「Here We Go」(アルバム『Here We Go』より)>>

■自分の中からふわっと出てきたものが形になるのがうれしい

――アルバム『Here We Go』を聴かせていただき、透明感があって柔らかく色気のあるラップ、ヴォーカルに惹(ひ)きつけられました。サウンドプロデューサー、KREVAさんとの出会いは小西さんにどんな影響を及ぼしたのでしょうか?

小西真奈美(以下小西): ラップを作るキッカケをいただいたのがKREVAさんなんです。舞台『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない2016 SAKURA」』(2016年)に出演させていただいた時に演者全員がKREVAさんの曲を歌うことになって、まったくもって初心者だったので緊張したんですけど練習日に「えーい」っていう気持ちで挑戦したらKREVAさん、Mummy-D さん、AKLOさんからまさかのお褒めの言葉をいただいて......。「真奈美ちゃんのラップは独特だから、自分でやったほうがいいし、作ったほうがいいよ」って言ってくださったんです。ちょうど同時期にスタッフの方から「曲を作ってみたら?」と言われて歌詞を書いていたので、じゃあ、ラップじゃない曲もラップの曲も作ってみようかなと。

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――『Here We Go』の初回限定盤には2017年にリリースしたIndies Debut EP「I miss you」の楽曲もボーナストラックとして収録されています。どんどん音楽を作る魅力にハマっていったのでしょうか?

小西:そうですね。役者は共演者の方、監督さん、プロデューサーさん、スタッフさんと多くの方たちと一緒に作品を作り上げてお届けするお仕事ですが、音楽は自分の中からふわっと出てきたものがだんだん成長して形になっていく。完成したときには「できた!」、「時間かけて良かった!」って。そういう曲たちが自分以外の誰かのハッピーの源になったり、癒やしになったりするのがいちばんのやりがいであり、面白味ですね。「この曲をもっと多くの方に届けたい」って思う中、「曲がたまってきたからアルバムにしたいな」って。

■曲作りに夢中になり気づいたら朝になることも

――作りためてきた曲が収録されているのが今作なんですね。お忙しいのにいつ曲を作っていらっしゃるんですか?

小西:気づいたら朝になっていたこともあります(笑)。役者の仕事は朝が早いので「移動中に寝なきゃ」とか。レコーディングが終わって大急ぎで最終の新幹線に乗ってロケ地に行ったり。でも、それはまったく苦痛ではなく逆に撮影の仕事がたてこんで時間がなくなると「うわー、曲作りたい!」って思うんです。朝起きてすぐにパソコンに向かうこともあるし、もう日常の一部ですね。

――機材もどんどん増えていきそうですね。サウンドプロデューサーのKREVAさんとは曲を共作されていますが、どんなやりとりをなさっているんですか?

小西:初心者の怖いもの知らずで「とんでもないお願いをしちゃったな」と思うんですが、ラップでコラボしている曲「Change My Mind」はKREVAさんのラップの部分以外をデモにしてお送りしたんです。トラックは"サビの部分がずっとループしているイメージで低音のキックがメインのサウンドの中にKREVAさんの畳みかけるラップが入って私のメロディがついたラップとの対比を出したいんです"ってリクエストしました。

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小西真奈美がメジャー1stアルバム『Here We Go』を10月24日にリリース


――なるほど。小西さんの頭の中でアレンジができているんですね。

小西:言葉にするとすごく長い文章になるので最終的にはスタジオで直接お伝えすることもあります。KREVAさんのラップが入って返ってきたときには「想像以上にカッコいいです! これです!」って。

――タイトル曲の「Here We Go」は生きる中、悩んだり、方向を見失ったりしながらも可能性を信じようというメッセージが込められていて、気持ちの振り幅も含めて揺れがとてもステキな曲ですね。

小西:ありがとうございます。ほとんどの曲はKREVAさんにデモを先にお送りするんですが、この曲はトラック先行で作っていただいたんです。ずっと聴いていたらサビのメロディと歌詞が急にワーッと出てきて、広い荒野でもあり、グレーの大都会でもあるような場所に人が1人いる情景が浮かんだんです。その人は孤独でもあり、強くもあり、戦っているようでもあり、行き場をなくしているようでもある。そんなイメージをラップにした曲で歌詞は全部、韻を踏んだものにしようと思いました。

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小西真奈美がメジャー1stアルバム『Here We Go』を10月24日にリリース


――韻の踏み方も自然ですよね。ミュージックビデオも今、おっしゃってくれた情景のイメージと通じています。見所を教えていただけますか?

小西:ビートのカッコよさをカット割りや編集で表現したかったんですが、同時に切なさやはかなさも感じてもらえる仕上がりになったと思っています。曲調からアグレッシブな映像を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、女性ならではの雰囲気も楽しんでいただきたかったので白いロングドレスに黒のオーバーサイズのジャケットを着て衣装にもこだわりました。3分11秒の中にいろいろな面が出ていると思います。

■人間の多面性を曲で表現したい

――それとエレクトロでトロピカルなエッセンスがある「愛の体温」も小西さんのラップがキュートでとても魅力的です。

小西:この曲は歌詞やサウンドのイメージをお伝えしないでKREVAさんにお任せしたんですけど、私の中でトロピカルサウンドは思いつかないものなのでトラックを聴かせていただいて「これは新しい!」って思った曲です。

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――小西さんの音楽には前向きなだけではなく切なさもあり、希望や失望、いろんなものが混ざり合った温度を感じます。熱すぎない独特の心地よさがある。

小西:すごくうれしいです。「愛の体温」もポップなんだけど、どこかに届かない距離があったり、ちょっと欠けているものを感じさせる曲なんですよね。でも、それが人間くさいというか、どんなに明るくハッピーな人でも傷ついた経験があり、弱さも持っているし、逆に暗かったり、いつも怒っている人にもマイルドな面やキラキラしたところもあって、人って多面的だと思うんです。そこが愛おしい部分でもあるなって。私自身、「いつも元気ですね」って言われるけど落ち込むときもあるし。曲の中にも多面性があるほうが好きなんですね。

――役者としていろんな役を演じられていることも反映されているのかもしれないですね。今後、ライブを見られるチャンスはありますか?

小西:ライブはいつかやりたいと思っています。ただ私がリスナーとして今まで見てきたライブが素晴らしすぎるので、時間とお金を割いていただくからには「来てよかった!」と思えるものにしたいなと思っています。自分で自分の可能性をまだわかっていない部分があるので、まずはいろいろな方とコラボレートして、もっといろいろな曲を世に出していきたいですね。

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小西真奈美がメジャー1stアルバム『Here We Go』を10月24日にリリース


【ミュージッビデオ】小西真奈美 「Here We Go」(アルバム『Here We Go』より)>>

■ 小西真奈美 プロフィール

女優、歌手。1998 年 につかこうへい演出の舞台『寝盗られ宗介』てデビュー。数々のドラマ、映画、CM に出演し、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」では全身緑色のぶっ飛んだ主婦役を演じ、話題となった。2016年に舞台『KREVA の新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」』でラップに挑戦。KREVA のシングル曲のカバー「トランキライザー~single ver.~」 を披露し、本人名義でリリースした同曲がiTunes の HIPHOP チャートで 1 位を獲得する。2017年にKREVAサウンドプロデュースのIndies Debut EP「I miss you」をリリース。同年12月には亀田誠治プロデュースによるクリスマスソング「君とクリスマス」「クリスマスプレゼント」を配信限定でリリースした。

(取材・文/山本 弘子)
(撮影/ナカムラヨシノーブ)

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