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 志駕晃のミステリー小説を、映画『リング』などの中田秀夫監督が映画化した『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)。本作で、恋人がスマートフォンを落としたことによって、恐怖に巻き込まれていく女性・稲葉麻美を演じたのが女優・北川景子だ。大河ドラマ出演をはじめ新しいチャレンジが多かったという北川が、本作の撮影を含め、多忙だった2018年を振り返った。

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北川景子 出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)


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■これまで演じたことがない役、大きなチャレンジで臨む!

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出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)
(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会


――ミステリー要素だけではなく、現代社会への警鐘や家族への思いなど、非常に多岐に渡るテーマが内在している作品だと感じましたが、どんな部分に惹(ひ)かれてオファーを受けたのでしょうか?

北川: キャッチーなタイトルが目を引くと感じ、「だけなのに」という部分になにか意味があるのかなと思ったんです。原作を読ませていただき、なにも考えずにスマホを使っている自分を顧みて、ひとごととは思えなくなりました。しかも、小説や映画の世界だけではなく、誰にでも起こり得るという部分が余計に怖いなと。脚本も読み、原作のテイストも大切にされていると感じたので、ぜひ参加したいと思いました。

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出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)
(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会


――麻美という人物をどのように捉えて演じましたか?

北川: 詳しいことはネタバレになってしまうので言えませんが、これまでのキャリアでは演じたことがない役だなと思ったので、大きなチャレンジだという気持ちで臨みました。二面性ではないのですが、表面上とは違う自分がいる役柄。そのさじ加減は非常に難しく、裏に隠された気持ちを常に意識しつつ、あまり分かりやすく表現してはいけないので、中田監督の演出を信頼してやりました。

――中田監督の現場は初めてですが、どんな印象を持ちましたか?

北川: 緊張感ある作品ですが、中田監督はとても優しく、ピリピリした雰囲気はまったくなかったです。すごく理数系な考え方をされる方で、パズルのピースがぴったりあうような印象。カメラワークも非常に細かく撮影部さんと話されていました。私への演出も「恐怖を20パーセント足してください」とか「目の見開きを5割増して」とかパーセンテージでおっしゃるんです。

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出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)
(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会


――そのような演出方法はいかがでしたか?

北川: 私も頭で考えるタイプなので、数字で表してくれるのは、とても分かりやすく新鮮に感じました。

――中田監督の特徴なのですかね?

北川: 監督から「僕は何割とか何パーセントという言い方をするけれど、大丈夫ですか?」と聞かれたので、役者さんによって演出方法は変えていると思います。田中(圭)さんにパーセンテージで言っているのを聞いたことはありませんでしたし、高橋メアリージュンさんには、パーセンテージで話をしていました。

■田中圭さんに引っ張ってもらった現場でした

――劇中、田中さんとは恋人の役でしたが今回が初共演ですよね?

北川: とても楽でした(笑)。俳優として百戦錬磨だし、経験も重ねているので、役について話をしなくても二人のシーンは成立してしまうんです。監督からなにを言われても、演技の修正能力も早く、柔軟さもあるんです。今回、田中さんにかなり引っ張っていただきました。私自身がふさぎ込む役だったので、田中さんがニュートラルな感じでいてくれたのは、本当に助かりました。

――成田凌さんとも初めての顔合わせでしたね。

北川: 成田さんは若くて勢いもあって、「若いころは自分もこうだったな」という感じで見ていました。独特の雰囲気をまとっている方で、自分の空気感や世界観があるので、彼にしかできない役というのがあると思います。でも普通に話すと、年相応のいい子なんです(笑)。

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出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)
(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会


――この作品に参加して、スマートフォンやSNSへの向き合い方など変化した部分はありましたか?

北川: この業界には、インターネットが普及する前からお世話になっていますが、当時からフェイクニュースなどはあったので、なにが真実でなにがうそなのか、情報を鵜呑(うの)みにすることなく見抜く力は必要だと思っていました。だから、本作に参加したことによって、大きく意識が変わったということはないのかなと思っています。もちろんインターネットが普及したことにより、格段に情報量が増えているので、より読む側の取捨選択能力が必要になっているとは思います。

――セキュリティーへの危機感は高まりましたか?

北川: それは意識が上がりました。パスワードを変えようと思いました(笑)。あとは自分だけじゃなく、身の周りの人がスマホを落としただけで、多くの人に迷惑が及ぶということが身をもって体験できました。自分自身も、相手のデータをこれだけ持っているんだということをより強く認識しました。

■2018年は大河ドラマ出演など、新しいことへのチャレンジも多い年

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北川景子 出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)


――2018年は大河ドラマ出演など、新しいことへのチャレンジも多い年だったのではないでしょうか?

北川: そうですね。ありがたいことに本当に多忙な一年を過ごすことができました。30代になり、いままで挑戦させてもらったことがなかったような社会派作品にも参加できましたし、大河ドラマ出演も大きかった。一方で、体力的にはかなりきつい年だったので、体のケアの大切さも実感しました。でも、今年最後まで乗り切れたら、自分は成長できるような気がしているので、気を引き締めて最後まで頑張りたいです。

――体調面で気をつけていることはありますか?

北川: 代謝が落ちてきているので、運動量を増やしています。あと、睡眠は物理的に短くなってしまうことがあるので、食事には気をつけています。

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北川景子 出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)


――本作は新たなチャレンジと話されていましたが。

北川: とても内に向いた役だったので、現場でも悶々(もんもん)とする時間が長かったんです。こういう役で主演を務めさせていただく機会は初めてだったので、現場での居方が非常に難しかったです。周囲の方々に助けていただいて、主演としての空気作りが全然できなかったと落ち込んでしまうときもありました。

――最後に座右の銘を教えてください。

北川: 「初心忘れるべからず」です。いまこうしてこの場所にいられるのは、一緒にいる家族や、支えてくれる周囲の人々のおかげなんです。当たり前ではないということを常に意識しなければいけないと思っています。あとは、私は考えすぎてしまうところがあるので、なるべく考えすぎないように日々気をつけています。

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(取材・文:磯部正和 撮影:ナカムラヨシノーブ)

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北川景子 出演映画『スマホを落としただけなのに』(11月2日公開)


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北川景子(きたがわ・けいこ)
1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。モデルとして芸能界入りすると、2003年「美少女戦士セーラームーン」のセーラーマーズとして女優デビュー。2006年公開の映画『間宮兄弟』でスクリーンデビューを果たす。2007年「モップガール」でドラマ初主演を務めると、その後もドラマや映画など数々の作品に出演。2018年には初となる大河ドラマ「西郷どん」で篤姫役に抜擢(ばってき)される。

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