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高視聴率を連打し続け、"できる外科医"・大門未知子を演じた米倉涼子が新たな挑戦を始めた。"できる弁護士"に一新し、今期ドラマの中で勝ち組の先頭を走り続ける「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」だ。
いっぽう織田裕二と鈴木保奈美が27年ぶりに共演し、大きな話題を集めている「SUITS/スーツ」。
どちらも、ストーリーの主人公は、"弁護士"であり、舞台は東京の大都会で進んでいく。

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両ドラマの視聴率比較


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■対照的な"東京"

二つの弁護士事務所での異なるストーリーだ。
まず事務所自体が、東京の街を違う視点で捉えているのが面白い。
米倉涼子が演じる「リーガルV」の舞台は、古き良きダウンタウンが点在する"東京"。街感覚での視点で、さまざまな出来事が展開している。

いっぽう織田裕二が演じる「SUITS/スーツ」は、原作のアメリカ版「SUITS」のイメージを残したまま、大都会"TOKYO"の魅力をニューヨークに重ねながら、アメリカナイズされながらも変化を遂げたニッポンの現代都市を随所に見せている。

■対照的な"ファーム"

二つのファーム(法律事務所)の中をのぞいてみよう。
小鳥遊翔子が働く「京極法律事務所」は、古いビルの一室にあるレトロな雰囲気で、内装も家具なども茶色とベージュを基調にしている。落ち着いた空間に、古き良き日本を感じさせられる。
働くスタッフは皆"前科持ち"というありえない設定だ。メインの小鳥遊翔子も、弁護士免許を剥奪された異例のウラを抱えている。

いっぽう甲斐正午が所属する「幸村・上杉法律事務所」は、近代建築の最先端を極めた建物。東京の夜景を一望でき、スタイリッシュで無駄のない美しいイタリアンモードなファニチャーが、クールな印象を与える。
事務所の所長・幸村チカ(鈴木保奈美)のスキのない美しさと洗練されたファッション。甲斐正午がまとう、イギリス仕込みの貴族的エレガンス漂うカッティングのスーツ。秘書・玉井伽耶子(中村アン)のトレンドを取り入れたファッション。いずれもドラマの雰囲気にぴったりとマッチングしている。

■二人の"共通点"

ストーリーのポイントは、これら二つのドラマが、"検事"ではなく、"弁護士"が主役のドラマというところにある。
検事は真実を元に、罪の大きさと重さを追求する。いっぽう弁護士は、加害者の側にも被害者の側にもつく。罪を犯した者、犯された者の人間性に向き合うのが前提で、弁護活動を通じて甲斐正午と小鳥遊翔子の根底にあるキャラクターと人間性の違いと共通点が、見えてくるのも興味深い。

甲斐正午は超エリートでかつ勝負氏。儲(もう)け主義の側面が強い。ところが小鳥遊翔子は、「だって私、弁護士資格ないんだもん」が口癖なように、肩書にとらわれない。それでも金が動けば体も自然に動いてしまうような、やはり儲け主義だ。
しかも二人は、勝つためにはどんなにギリギリな戦略でも、あらゆる手段を駆使する。ただし勝利しても、悪意ある"イカサマ"はしない。つまり弁護するべきクライアントの利益を前提に、最善の弁護行為で法を操る"できる弁護士"なのだ。

■"視聴率の差"から見えるもの

視聴率の差には、両ドラマの描き方の違いが反映しているように見える。
リアルタイム視聴率では、「リーガルV」が圧勝だ。
「SUITS/スーツ」初回14.2%・2回11.1%・3回10.3%・4回8.9%
「リーガルV」  初回15.0%・2回18.1%・3回15.9%・4回16.5%

「SUITS/スーツ」はアメリカでシーズン7まで放送された人気ドラマ。日本版も知的レベルが高く、クールな展開を売り物にしている。
いっぽう「リーガルV」は、落ちこぼれ集団が難事件に挑んでいく物語。食いしん坊・高いプライド・情にもろいなど、人間の負の部分を前面に出して物語が展開する。
第4話でも、法廷闘争という意味では勝利できずに終わるが、依頼者にとっては丸く収まる粋な展開を見せる。こうした描き方の違いが大衆受けし、「リーガルV」の高視聴率を支えているようだ。
ただし録画再生視聴率ではほぼ互角。自分の好きな時間にじっくり見る視聴者となると、両ドラマともほぼ同じだけファンを捕まえているようだ。

いずれにしても、米倉涼子のブランド的キャラの"強い女"も、織田裕二の"絶対勝つ男"も、見ていてスカッとする爽快感がある。
両ドラマがどこまで視聴者の心を掴(つか)むのか。展開から目が離せない。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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