ここから本文です

すごい展開になってきた。TBS金曜ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」が、ラストに向けて大波乱となっている。
視聴者の反応を、視聴率こそややじり貧だが、ツイート数や検索数は5話で一挙に盛り返し、その後まずまずで推移している。特に録画再生視聴率では、明らかに徐々に上がっている。全番組の中では、初回は5位だったが、2話で1位・3話4位・4話1位・5話2位と快調に伸びている。
落ち着ける環境で、じっくり見たいというドラマ好きに支持されていることがわかる。

サムネイル

『大恋愛』の見られ方-初回を100とした場合の指数-


【無料配信】「大恋愛~僕を忘れる君と」最新話を配信中>>

■盛り上がる展開

第5話では、北澤尚(戸田恵梨香)の病状を考えて、別れを切り出し、身を引いた真司(ムロツヨシ)だった。
ところが井原侑市(松岡昌宏)の計らいで、再会を果たし、見事に結婚した二人だった。
ここで、正式に夫婦になった二人に涙し、侑市の男前な神対応に胸を打たれた視聴者は、少なくなかったはずだ。ツイート数で、同ドラマ最高を記録したゆえんである。

第1章をハッピーに完結し、"若年アルツハイマー"という決して軽くはない病気をテーマに進むストーリーに、潤いを与え、視聴者をオアシスに導き油断させたところで、最終章への苦い展開が水面下で始まっていた。
それもそのはず。数々のドラマを手がけてきた大石静の完全オリジナル作品で、そんなにスムーズにラブストーリーが完結するわけがないからだ。

展開を初めからおさらいしておこう。
お見合いをして婚約していた尚と、侑市の新居への引っ越しを担当した引っ越し屋のバイトが出会うことから大恋愛が始まる。そしてアルツハイマーの権威であるエリート医師・侑市との結婚を解消し、ビンボーな真司との恋を選んだ尚だった。
今どきは頭ばかりで考えてしまい、なかなか思うままに熱い恋に突っ走れないアラサー女子にとっては、尚の大胆さはうらやましくも衝撃的な展開で、これぞドラマという非現実を楽しませてくれていた。

ところが"大恋愛"という非現実の世界の中には、"若年アルツハイマー"というファクトが存在し、どうしても逃れられない現実が重くのしかかった。
相手がどんな重い難病を患っていようと、全てを受け入れ、つかの間の至福の時間と相手の幸せのために、必死に生きようとする真司の姿。
また叶(かな)わぬ恋だったとしても、その相手を医師として全力でサポートする理性を持った侑市のひたむきな誠実さ。
ここがドラマの大きなミソで、二人のオトコに支えられながら結婚する尚は、さぞかし幸せなオンナだ。そこで最終回を迎えていたら、まぁ、まさにその名の通りの『大恋愛』で、チャンチャンだったのだが......大石静の筆は、そうは問屋が卸さなかった。

■ラストへの波乱

第6話で突然現れた松尾公平(小池徹平)の存在が、怖すぎる。
公平は、自ら若年アルツハイマー患者であると名乗り、病気が発覚後、妻に逃げられ、保育士の仕事も失いそうになっていた。
"保育士"という安心材料的な職業と明るく爽やかな笑顔が印象的で、入る隙を与えやすいタイプだった。
しかし、その笑顔と屈託のないストレートな明るさが、人の心に突き刺さるようなキツすぎる光を放っている。
意識が朦朧(もうろう)としている尚に、突然キスをしてしまう。何かと尚のそばに現れては、奇妙な不自然さで、尚を手に入れようと行動を起こしてくる。

公平を演じる小池徹平は、藤原竜也主演の「リバース」(2017年春)で、戸田恵梨香と共演している。
主人公との密接な関係で、明るく爽やかでありながら、謎の部分を持ち合わせたような役柄を見事に演じ、どこかミステリアスな印象がインパクトを持った。今回の公平役では、さらに鬼畜的な悪魔性を持った役を演じており、大注目だ。
「明るいのに怖い......」といったところだろうか。
そして浮かび上がる疑問は、「なぜ、尚に近づく?」「公平の目的は?」。意外な展開に戸惑いながらも、目が離せない。
さらに侑市と尚の母・薫(草刈民代)の新たな展開にも、驚きが湧き上がる。

病気が悪化していく尚の症状とその不安と、尚を支える真司の葛藤。
これだけでもドラマの材料としては十分だが、さらに謎の悪魔ボーイ・公平に振り回されるストーリー展開と、侑市の新たな心の変化。
荒れに荒れまくってきたストーリー展開は、ますます面白が加速していく。最終回はどんな終わりを迎えるのか、絶対に目を離せなくなってきた。

【無料配信】「大恋愛~僕を忘れる君と」最新話を配信中>>

コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

Facebookコメント
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してヤフー株式会社は一切の責任を負いません。
PR

最新記事

rss

もっと見る

本文はここまでです このページの先頭へ