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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリースされる。病を乗り超え、不死鳥のごとく復活した彼女から溢(あふ)れ出した楽曲たちは90年代を彷彿(ほうふつ)とさせるアゲアゲなデジロックもありつつ、新たな挑戦も盛り込まれ、タフでしなやかでどこまでも温かい。ボーカリストとしての力量、人間力に裏打ちされた最強の大黒摩季ここにあり。

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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリース


【ミュージックビデオ】「「LOVE MUSCLE」」(『MUSIC MUSCLE』より)>>

【ミュージックビデオ】大黒摩季、これまでの曲を一挙配信>>

■幕の内弁当なみにバリエーションに富んだアルバムになった

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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリース


──約8年ぶりのオリジナルアルバム『MUSIC MUSCLE』はエネルギッシュで包み込んでくれる温かさ、スケール感もあって歌も含めて圧倒されました。

大黒摩季(以下大黒): うれしい! ミイラかなめくじになるぐらいに出し尽くしました(笑)。

──楽曲も多彩ですけど、歌い方の幅の広さや表現力にも驚かされたし、まさにタフでしなやかな筋肉をイメージさせるというか。

大黒: 復帰第1弾の配信シングル「Higher↑↑ Higher↑↑」(2016年8月)ができるまで病気で療養していたり、母の介護をしたりと6年休んでいました。でも、そんな日常の方がよっぽどドラマティックだなって感じたんです。
主婦業や介護にマジメに体当たりしていると困難なことが重なります。なんとかポジティブに考えようとするんですけど、また次の壁に当たるなど毎日ドラマがありすぎてつらい時期もありました。
その後、ロスのスタジオでDJ YUTAKAと作業してたら、たまたま隣にEDM屈指のトラックメーカーがいて、「こんな美しいメロディは聴いたことがない。俺にやらせろ」って言われて一緒にやることになったんです(笑)。復帰したばかりでまだ弱気でためらっていたら、2人に「頭の中で鳴っているならやっちゃえ」って言われて。完成したときには、自分で「お帰り!」って思える音になって自信につながりました。日本にいない2人が音楽の基本に立ち返らせてくれたんです。

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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリース


──大黒摩季が帰ってきたということですか?

大黒: そう。自分が大黒摩季を忘れていたんです。体からもいなくなっていたし、「歌い方どうだっけ?」って思うぐらい歌っていなかったので。「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO」に出演したときに、MCで「私を大黒摩季にしてください!」って言ったのも正直な気持ちでした。それからレコーディングやライブの体験があって「作らなければならない」ではなく「曲が出てきてしまったから生かすんです」という原点に戻れた。だから、ずっと絶好調なんです(笑)。気分によっていろんな音楽を聴いていた中・高校生の頃の感覚になっちゃったから、結果的に2枚組のバラエティな幕の内弁当アルバムになった。「だって日々の生活にこれだけ必要なんだもん」って素直に思えたんです。

■全県ツアーでもらったお客さんからの手紙も曲のヒントになった

──大黒さん自身が心揺れまくる、ドラマティックな日々を過ごしていたから?

大黒: そう、そう。それと全国47都道府県ツアー(2017 年~2018年)で85本ライブをしたとき、お客様の7割が女子なんです。私はカリスマとか、そんな崇高なものではなく彼女たちの代弁者だと思っているんですけど、距離も近いから悩み相談の手紙もガンガンもらうんです。「彼氏をきれいな女のコに1秒で奪われた」とか「こんなに頑張ってるのに結局、男の人は見た目なんだね」とか。振り向くようなセクシーガールにはなれないけど手放せなくなるような人にはなれるでしょう? って言ってあげたくて、それがヒントになって「鉄板ガール feat. ミトカツユキ」ができたりとか。心細くて不安なときに、音で後ろから抱っこしてあげたくて「泣いていいんだよ」っていう曲を作ったり。

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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリース


──アルバムにはプリンセス・プリンセスのリズム隊やTUBEの春畑道哉、元JUDY AND MARYのTAKUYA、麗蘭、LUNA SEAの真矢、ZEEBRA、SPiCYSOLのKENNYなど世代を超えた多くのゲストミュージシャンが参加しています。

大黒: ぐんぐんスポンジみたいにいろんな人から吸収したいと思っているので、「FIGHT★GO☆FIGHT ~戦えBLOODY HEART~ feat. TAKUYA」はある日、「この曲は怒ってるギターがいいな」と思いついてパーティで会ったTAKUYAくんに声をかけたりとか。「Naturally feat. DIMENSION & KENNY from SPiCYSOL」に参加してくれたKENNYは波乗り仲間なんですけど、海系の曲ができたので、KENNYの癒やされる声がピッタリだってひらめいたんです。
新しいものって頭の中で考えて取り入れるんじゃなく、新しい世代の中に自分が飛び込んじゃうと気がついたらできてる。「頭でっかちになっちゃいけないんだな」と思いました。今ハートがめっちゃやんちゃになってきてるんです。わがままを言うだけなら進化とは言えないですけど、ちゃんと責任を持ってわがままを貫き通す力がある人がカッコいい大人なんじゃないかって。
ボーナストラックの今は亡きアレサ・フランクリンのカバーもリクエストしたんです。プロのボーカリストとして初めてレコーディングしたのがアレサの「Respect」だったので「初心に帰りたい! 20才の頃の私にリベンジしたい」って。しかも超多忙な村上ポンタさんや斎藤ノブさんが私の日程に合わせて参加してくれたんです。特典のDVDにも収録したので匠の秘技をぜひ見てほしいです。

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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリース


■日々を生きるのに必要な薬箱みたいなアルバムになれたら

──ちなみにDisc1を「FIGHTING MUSCLE」、Disc2を「RESTING MUSCLE」と分けたのはなぜですか?

大黒: 前者は「今日は頑張るぞ!」っていう日のプレイリスト。後者は「今日はゆっくりするぞ!」とかお休みしたい日のプレイリスト。筋肉って頑張って使うと毛細血管が切れてうっ血するんだけど、それが再生するときに成長するから休ませることが大事なんです。大人になると自分の中に「やり残したことをやらなきゃ」とか「連絡しなきゃ」とか自分の中にダメ出しするプロデューサーみたいな存在が育っていく。だから、休ませてデトックスさせる。"やんなっちゃうわよ どいつもこいつも人任せ"って歌っている1曲目の「女はつらいよ。」で毒抜きして、笑顔になってもらうっていう。

──誰もが持っている弱さを否定するんじゃなく肯定して、弱さだって束ねたら強さになるって歌っていたり、いろんなことを経験なさったゆえの歌に励まされ、癒やされます。

大黒: 柳のような女になりたいんです。強い人ってポッキリ折れるじゃないですか。しなやかだけどしぶとくて折れないっていう。

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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリース


──聴いた人がどんな気持ちになってくれたらうれしいですか?

大黒: 昔は一家に必ずあった、薬箱のようになれたらうれしいですね。胃薬とかトローチとかいろいろ入っていて、必要なときに「良かった! ここにあった」みたいな。音楽自体、じわじわ効いてくる薬みたいな面があると思うんです。
勇気を出す方法も男女で違うと思うし、今回は男子の背中を押す「EXPLOSION」のようなハードロックな曲もあるし、LGBTのお友達が増えたので闇を抱きしめてあげたくて「あなたは私の苦しみがわかりますか」というシャンソン調の曲を歌ったり。生きるために必要なサプリがたくさん入っているアルバムになったんじゃないかと思います。

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大黒摩季のアルバム『MUSIC MUSCLE』が12月5日にリリース


──今後の活動が楽しみです。

大黒: 絶賛、成長期なので(笑)。今は当たり前のことが幸せなので、誠実に楽しみながらやるだけです。

【ミュージックビデオ】「「LOVE MUSCLE」」(『MUSIC MUSCLE』より)>>

【ミュージックビデオ】大黒摩季、これまでの曲を一挙配信>>

(取材・文/山本 弘子)
(写真/ナカムラヨシノーブ)

◆" MAKI OHGURO Winter' s Dinner Live 2018 ~たまにはHeart もお酒落して~ "

12月2日(日) 滋賀県大津市・ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズ
12月4 日(火) 静岡県浜松市・グランドホテル浜松
12月9 日(日) 新潟県上越市・デュオセレッソ
12月11日(火) 岐阜県岐阜市・岐阜都ホテル
12月16日(日) 愛知県名古屋市・名古屋マリオットアソシアホテル
12月19日(水) 兵庫県神戸市・ANA クラウンプラザホテル神戸
12月21日(金) 大阪府大阪市・シェラトン都ホテル大阪
12月24日(月・祝) 東京都千代田区・ホテルグランドパレス

◆MAKI OHGURO MUSIC MUSCLE TOUR 2019

2019年3月21日(祝木) 千葉県・成田国際文化会館 大ホール
2019年3月30日(土) 福島県・いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
2019年4月6日(土) 滋賀県・ひこね市文化プラザ グランドホール
2019年4月7日(日) 愛知県・新城文化会館 大ホール
2019年4月13日(土) 栃木県・佐野市文化会館 大ホール
2019年4月20日(土) 東京都・武蔵村山市民会館(さくらホール) 大ホール
2019年4月28日(日) 埼玉県・久喜総合文化会館 大ホール
2019年5月2日(祝木) 長野県・ホクト文化ホール 大ホール
2019年5月3日(祝金) 埼玉県・本庄市民文化会館
2019年5月6日(祝月) 福岡県・福岡市民会館 大ホール
2019年5月11日(土) 岩手県・北上市文化交流センター さくらホール 大ホール
2019年5月12日(日) 宮城県・仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
2019年5月18日(土) 広島県・広島上野学園ホール
2019年5月19日(日) 岡山県・倉敷市民会館
2019年5月22日(水) 東京都・町田市民ホール
2019年5月27日(月) 福島県・南相馬市民文化会館ゆめはっと
2019年5月29日(水) 新潟県・新潟テルサ
2019年6月1日(土) 大阪府・オリックス劇場
2019年6月2日(日) 岐阜県・長良川国際会議場 メインホール
2019年6月7日(金) 神奈川県・神奈川県民ホール
2019年6月9日(日) 福井県・敦賀市民文化センター
2019年6月20日(木) 北海道・北斗市総合文化センター・かなで~る
2019年6月22日(土) 北海道・札幌市文化芸術劇場 hitaru
2019年6月25日(火) 北海道・コーチャンフォー釧路文化ホール(釧路市民文化会館)
2019年6月29日(土) 静岡県・焼津文化会館 大ホール
2019年6月30日(日) 愛知県・愛知県芸術劇場 大ホール
2019年7月5日(金) 熊本県・市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2019年7月6日(土) 鹿児島県・宝山ホール(鹿児島県文化センター)
2019年7月9日(火) 大阪府・岸和田市立浪切ホール 大ホール
2019年7月11日(木) 奈良県・なら100年会館 大ホール
2019年7月13日(土) 香川県・サンポートホール高松 大ホール
2019年7月15日(祝月) 和歌山県・和歌山県民文化会館 大ホール
2019年7月20日(土) 神奈川県・ハーモニーホール座間 大ホール
2019年7月26日(金) 東京都・NHKホール (東京)

◆オリジナル・アルバム「MUSIC MUSCLE」
発売日:2018年12月5日(水)

●BIG盤 (A4サイズ・スペシャルパッケージ仕様):2CD (全27曲収録) +1DVD
価格:\10,000(税込)/\9,259 (税別)
 特典DVD
  ・MUSIC VIDEOほか貴重映像収録
 豪華A4パッケージのフォトブックレット封入 [未公開写真含む]
 A4サイズブックレットは大きめ文字で裸眼で見える歌詞掲載
 特典・視聴/DL URL&QRコード封入
  ・大黒摩季映像メッセージ映像 
・大黒摩季スペシャルフォトダウンロード

●STANDARD 盤:2CD (全27曲収録)
価格:\4,500-(税込)/\4,167(税別)

◆大黒摩季
北海道・札幌市出身。1992年にシングル「STOP MOTION」でデビュー。2作目の「DA・KA・RA」が110万枚のセールスを記録し、数々の新人賞を受賞した。2010年に病気療養のためアーティスト活動を休止。2016年の夏に地元・北海道で行われた「RISING SUN ROCK FESTIVAL」で完全復活を果たし、2017年から全47都道府県ツアーを敢行。2018年12月5日に8年ぶりのオリジナルアルバム『MUSIC MUSCLE』をリリース。「MAKI OHGURO Winter's Dinner Live 2018 ~たまにはHeartもお酒落して・~」(※"・"はハートマーク)と題して12月2日から全国8カ所でディナーショーを開催。アルバムを携えた全国ツアーも予定されている。座右の銘は「歩きながら考える」。

※「Higher↑↑ Higher↑↑」の「↑」は斜め上矢印が正式表記。
※「CRASH & RUSH △」の△は炎の絵文字が正式表記。
※「MAKI OHGURO Winter's Dinner Live 2018 ~たまにはHeart もお酒落して▼~」の▼は黒塗りハートマークが正式表記。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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