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2018年秋クールの各ドラマが、いよいよ終盤を迎えている。
組織と組織の最終決戦に向かうもの、困難な愛を全うしようとするものなど、激しいエンディングに向かうドラマが多い中、今期もっともユニークな高橋一生『僕らは奇跡でできている』は、終盤も静かにジワジワ推移しようとしている。

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カンテレ・フジテレビ系列ドラマ「僕らは奇跡でできている」(毎週火曜21時~)


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■裸を魅せた高橋一生

第8話では、高橋一生がついに脱いだ。
高橋一生が演じる相河一輝が、プールに通い始めるというシーンだ。水着姿を披露し、鍛えられた無駄のないカラダを見せ、一生ファンは大いに喜んだことだろう。
ナチュラルで、優しい雰囲気、一輝役の高橋一生は、アウトドアブランドを嫌みなく着こなし、大学に行く時はビビッドな赤いリュックを背負い、スパイスの効いたキメ過ぎないファッションセンスで、さらに女性たちの人気を集めている。

一輝と家政婦の山田さん(戸田恵子)との関係が判明した。
ただし普通にできない一輝が、その後どう振る舞うか揺れに揺れるが、次第に次のあり方を見いだしていく。高橋一生の裸は、そんなモヤモヤを払拭(ふっしょく)するかのような、新たな生き方を象徴するようなシーンだった。

■モヤモヤが晴れ渡り始める第9話

第9話では、もろもろが明らかになり始めた。
かねて謎に満ちていた一輝の両親について。家政婦として一緒に暮らす"山田さん"の本当の過去。水本育実(榮倉奈々)の心の変化。大学の同僚の樫野木聡(要潤)と一輝の関係。謎の"コンチューバー"の正体。
もろもろがスッキリと晴れていく面もあり、新たな展開のきっかけとなる材料が、布石として盛り込められた1話となった。

15歳の時から、家政婦の山田さんと一緒に暮らしている一輝は、大学2年の頃から、あることがきっかけで実の母親を知っていた。
ずっと黙って一緒に暮らしていた一輝と、本当の自分を隠し続ける山田には、それぞれの思いと葛藤があった。

■子育ての意味

一人の人間が子供を育てることは、本当に大変なこと。
子供の性格や特徴についてよく、「こういうところはパパ似」「こんなところはママ似」と言ったり、はたまた「おじいちゃん似」「おばあちゃん似」と世代を超えることもある。「兄弟なのに、姉妹なのに、こんなに違う」というセリフもよく耳にする。
実際に血の繋(つな)がりがあって、その両親から生まれた子供であれば、遺伝子を引き継ぐ。細胞や体の形が似るのは当たり前のことである。
それでも子供も親も、個々の人間として独立していて、互いに"違う"のは当然だ。ところが自分とは全く違う子供に戸惑う親もいるし、逆に子供が困惑することもある。
子供を育てることは、自分が親からしてもらった子育てを見つめ直すことだ。つまり改めて人間と向き合うことなのである。

■ドラマの"普通"でないメッセージ

生き物が相手なだけに、思い通りにならないことは多々あるし、「こんなはずじゃなかった」と思ったり、「一人になりたい」と子供から離れたくなることだってある。
それが自分にとって、世間にとって、変わった子供だったとしたら、抱える悩みは当事者にしかわからないほど大きいことがあるし、苦しくて仕方ないこともある。

助けを求められる身内や親しい友人がいれば、孤立しなくても済む。
ところが現代社会で孤立してしまう母親は、とても多い。
そんな母親も、一人の人間として間違うことも後悔することもあるのだから、それを責めても誰も救われない。
山田さんが自分に起きたこと、心の内の一切を一輝に話すシーンはとても印象的だ。そして一輝の祖父の言葉も、シンプルで寛大で心に響く。
一輝の大学の学部長・鮫島教授(小林薫)の一言も、ダイレクトで正鵠(こく)を得ており心にぐっさり来る。それでも愛情に満ち溢(あふ)れている点が救いだ。
一輝のような"変わり者"を自由な個性として捉え、排除しない社会になっていけば、個々を尊重し生きやすい社会となるのだろう。

いよいよ最終回。
樫野木に「ここからいなくなってほしい!」ときつい言葉を浴びせられた一輝は、ある決断をして違う一歩を踏み出す。
一輝がとった決断と行動は、どのようなものだろうか。
「僕らは奇跡でできている」という一輝の、"普通"でない生き方の結末を見届けたい。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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