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ナオト・インティライミによる通算7枚目のアルバム『「7」』が12月12日にリリースされた。本作には、およそ10年越しのコラボとなる「Amor y sol with 桜井和寿」のほか、劇場版アニメ『モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ』の主題歌「夢のありか」や、映画&ドラマ『覚悟はいいかそこの女子。』主題歌「ハイビスカス」、さらに最新シングル「Start To Rain」など全12曲入りを収録。昨年、半年に渡って世界19カ国を周り、自分自身の「原点」と向き合ってきたナオトにとって、新たな章の始まりを高らかに宣言するようなダイナミックかつバラエティ豊かな作品に仕上がっている。

12月29日にはナゴヤドームでのワンマン公演も決定している彼に、旅で得たインスピレーションや桜井とのコラボ裏話、ドーム公演への意気込みなどたっぷり聞いた。

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ナオト・インティライミ、アルバム『「7」』12月12日にリリース


【ミュージックビデオ】ナオト・インティライミ 「Amor y sol with 桜井和寿」>>

【LIVE映像】(前編)ナオト・インティライミ 『ナオト・インティライミ 初ドーム公演 ~4万人でオマットゥリ!!イヴイヴ大阪冬の陣@京セラドーム大阪~』>>

【LIVE映像】(後編)ナオト・インティライミ 『ナオト・インティライミ 初ドーム公演 ~4万人でオマットゥリ!!イヴイヴ大阪冬の陣@京セラドーム大阪~』>>

【LIVE映像】(アンコール)ナオト・インティライミ 『ナオト・インティライミ 初ドーム公演 ~4万人でオマットゥリ!!イヴイヴ大阪冬の陣@京セラドーム大阪~』>>
 
■ 自分の5年後、10年後を考えたときに、今休んでおいた方が、今後につながっていくと思った

──昨年「もう一度自分の原点に戻るための旅に出る」と宣言され、世界19カ国の旅をされました。まずは、この時の心境をお聞かせください。

ナオト:デビューして6年間、ずっと全速力で走ってきて。ありがたくもたくさんの楽曲をリリースし、テレビに出させていただき、ライブをやらせてもらえるなど、本当にいいスタートを切ることができました。ただ、このままのペースで行くのはちょっと危険だと思うようになってきたんです。自分が、好きで追いかけていた音楽に、気がついたら追われているような感覚を覚えてしまい、これは本末転倒ではないかと。

それに、この6年間は圧倒的にアウトプットの時期だったんですけど、もっと自分はいろいろなことをインプットしていかないと、面白いものは作れないんじゃないかと。自分の5年後、10年後を考えたときに、今休んでおいた方が、間違いなく今後につながっていくと思ったんです。それで、自分の原点である「旅」をして、いろいろな国の音楽を吸収してくることにしました。

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ナオト・インティライミ、アルバム『「7」』12月12日にリリース


──旅の中で、印象に残っているのは?

ナオト: アフリカのフェスを4日間体験したことですね。震えるほど感動しました。それに、ワニの肉はおいしかったし、象の鼻はトゥルンとしていましたし(笑)、香川真司の家は快適でしたし......。そういういろいろな思い出がある中、やっぱりアフリカの楽器を触ったり、リズムを習ったり。あるいは、ルーマニアのジプシーの家に泊まってジプシー音楽を至近距離で食らうなど、世界の音楽を体全部で感じられたのは「ミュージックマニア」としてはたまらないものがありました。

──これまでもさまざまな旅や放浪をしてきたと思うのですが、ナオトさんにとって「旅」とはなんでしょうか。

ナオト: 短期間で、こんなにいろいろな人に会うことができるのは、旅以外にあまりないのではないかと思うんですよ。それに、こんなにも刺激的で、心の革命が起きるのも旅以外にないですよね。日本でずっとぬるま湯につかっていると、無意識のうちに固定概念が凝り固まってしまうとも思っていて。旅をしてると、そういうものも壊せるんです。例えば、「カレー嫌いのインド人もいるんだ」とか、「めっちゃサッカーが下手なブラジル人」も、「告白できないイタリア人」も「規律を守れないドイツ人」もいるわけです。それを知ると、なんか痛快というか、ホッとするんです。

■ここには大人の事情とか、何か打算的な目論見とかそういうものは一切入っていない

──さて、12月12日にリリースされる通算7枚目のアルバム『「7」』ですが、聞きどころとしてはやはり桜井和寿さんとの10年越しのコラボとなった、「Amor y sol with 桜井和寿」だと思います。これはどのように実現したのでしょうか。

【ミュージックビデオ】ナオト・インティライミ 「Amor y sol with 桜井和寿」>>

ナオト: 旅から帰ってきて、初めて桜井さんと2人きりでご飯に行ったんです。そのときに「最近の曲を聴かせてよ」って言ってくださったので、いろいろ聞いてもらってたら「いいじゃん、いいじゃん!」って(笑)。結局10曲くらい聴いてもらったのかな。それが本当にうれしくて。まだ誰にも聴かせてない、誰からも評価をもらっていない曲を、桜井さんに聴いてもらって「いいじゃん」って背中を押してもらってるわけですからね。

──夢のような話ですね。

ナオト: そうなんです。で、その中の1曲が「Amor y sol 」だったんですけど、最初はスペイン語の歌詞を乗せるつもりで作ってたんです。でも桜井さんが「これ、日本でも絶対受けるよ。何でもするよ。一緒に(歌詞を)書こうよ」って言ってくださって。それで2、3週間後に一緒に歌詞を書くことになったんです。」

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ナオト・インティライミ、アルバム『「7」』12月12日にリリース


ナオト: そのあと僕は47都道府県ツアーに出るんですけど、石川公演の時に「スケジュールが空いてるから見に行く」と桜井さんから連絡があって。しかも「あの曲、歌おっか」と。「ええ、本当に??」ってなりますよね(笑)。まさか自分のライブに、あの人が登場するなんてありえないと思ってたから。それでアンコールにサプライズで出てくれて、この曲を一緒に歌ったんです。まあ、もうお客さんも口あんぐりですよね。

──確かに(笑)。

ナオト: みんなの前で披露したら、ファンからもスタッフからも評判が良くて。とはいえ、レコーディングの時に桜井さんが歌を入れてくれるかどうかはまた別の話じゃないですか。おそるおそる、「そういうことって、可能だったりしますかね......?」と聞いたら「何でもするよ~」と即答(笑)。そのあとはもう、トントン拍子で実現していきました。

本当に純粋な、2人の関係からできた楽曲なんです。それを10年越しで、またできたことが本当に光栄で。自分自身も10年前よりも、1人のクリエーターとして自信を持って、桜井さんと向き合えたこともうれしかったですね。とにかく心優しい、モンスター兄さん(笑)。しかもPVまで一緒に撮影して。まあ、信じられないことの連続でした。中学生の頃、Mr.Childrenを夢中になって聴いていた自分に教えてあげたいです。

■ スマホに気を取られている間、自分の周りでどんなすてきなことが起きてるか

──12月29日にナゴヤドーム公演が行われますが、意気込みをお聞かせください。

ナオト: まず、ドーム公演というのは、ドーム公演をできる方がやるものなんですよ(笑)。なのに、ドーム公演をできないのにやろうとするやつって、僕の知る限りでは僕しか知らない(笑)。まあ、無謀ではあるんですけど、でも目標を高く設定し、それに向かって全力で生きていくのが自分のやり方というか。初武道館でもそうでしたし、アマチュアの頃から自分のキャパをオーバーしたところへと挑戦し続けてきたので、このナゴヤドームもその延長線上ですね。この間も名古屋でビラ配りしてきたし、47都道府県ツアーの時も自ら手売りしていました(笑)。

とにかく、自分のキャリア史上最大の「オマットゥリ」になる予定です。バンドもダンサーも最大の人数ですし、大型ビジョンを背負ってステージセットから演出から、ドームでしかできない内容盛り沢山にするつもりです。キッズから中高年の皆さん、ファンの方から、「ティライミの曲、一つも知らないんだけど」という人まで、全員が楽しんでいただけるエンターテインメントを用意して、お待ち申し上げております!

──ちなみに、映像配信サイト「GYAO!」では3年前のドーム公演を配信します。この時のことで思い出に残っているエピソードはありますか?

【LIVE映像】(前編)ナオト・インティライミ 『ナオト・インティライミ 初ドーム公演 ~4万人でオマットゥリ!!イヴイヴ大阪冬の陣@京セラドーム大阪~』>>

【LIVE映像】(後編)ナオト・インティライミ 『ナオト・インティライミ 初ドーム公演 ~4万人でオマットゥリ!!イヴイヴ大阪冬の陣@京セラドーム大阪~』>>

【LIVE映像】(アンコール)ナオト・インティライミ 『ナオト・インティライミ 初ドーム公演 ~4万人でオマットゥリ!!イヴイヴ大阪冬の陣@京セラドーム大阪~』>>

ナオト: あの時はなぜか、大阪の三角公園でたった4人の前で演奏していたのと、全く同じ気持ちで立っていたのを覚えてますね。アンコールにアコギ1本で出て行って弾き語りをした時、口笛を吹いたらお客さんの「キャー!」っていう声がマイクに被ってしまい、口笛が聞こえなくなる時があったんですけど、「ちょっとストップ! 俺の口笛聞こえないから。口笛吹いてる時にキャーはなし!」なんてツッコんだりして(笑)。ドームには4万人のお客さんがいたんですけど、自分にとっては三角公園のお客さんとのやり取りと、全く同じノリでできた(笑)。それがなんか、とってもうれしかったのを覚えています。

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ナオト・インティライミ、アルバム『「7」』12月12日にリリース


──では最後に、座右の銘を教えてください。

ナオト: 「キャッチ・ザ・モーメント」です。「その瞬間を逃すな」という意味ですね。4、5年前にエチオピアのハマル族の村に行った時、急に自分の中で湧いた言葉。とにかく、その瞬間、瞬間を掴(つか)んでいくことが大事なんだということを、それからはずっと心の中で意識しています。

例えばスマホに気を取られている間、自分の周りでどんなすてきなことが起きてるか。それを見落としてしまっているんじゃないか? って。それをハマル族に教えてもらいましたね。

──それはどういうことですか?

ナオト: ハマル族と一緒に裸になって、ずっとボーッとしてると、だんだんソワソワしてきちゃうんですよ「え、これって何待ち?」みたいに(笑)。でも、誰も何も待ってないんです。「ボーッとする」ということを彼らはしてるわけですよね。それでハッと気づかされた。10分の電車も、30秒の信号も待てず、すぐスマホを開いてしまう。でもスマホがなかった時は、そんな瞬間に「ああ、この夏楽しかったなあ」とか「次の休みはどこへ行こうかな」とか、自分と対峙(たいじ)していたわけなのに。そんな大事な時間を、どうでもいい誰かのラーメン写真を見るのに費やし、それが頭の中を支配してしまっていいのかと。

例えば、今高校生ってスマホを6、7時間も見てるらしいんですけど、それを1年換算すると3、4カ月。一生で換算すると20年なんです。20年も下向いていた人生って、なんだろうって思いませんか? もちろん、大事なコミュニケーションツールであることは分かるんですが、それに支配されてしまってはもったいないですよね。

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(取材・文・撮影/黒田隆憲)

◆ナオト・インティライミ
8月15日 三重県生まれ、千葉県育ち。世界一周66カ国を一人で渡り歩き、各地でLIVEを行い、世界の音楽と文化を体感。『インティ ライミ』とは南米インカの言葉で『太陽の祭り』を意味する。自らのソロ活動の他、コーラス&ギターとして Mr.Childrenツアーサポートメンバーに抜擢(ばってき)され、知名度を上げていく。 2010年にメジャーデビュー。2012年リリースの3rdアルバム『風歌キャラバン』は自身初となるオリコン・ウィークリーチャート1位を獲得。同年にはNHK紅白歌合戦に初出場を果たす。以降もシンガー・ソングライターのみならず、俳優としても活躍中。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。



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