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続々と最終回を迎えている10月期ドラマ。
そんな中で物語の序盤と後半で視聴者の見方が一変した作品がある。有村架純主演の『中学聖日記』だ。

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Kasumi Arimura, Feb 4, 2016 : The 40th Elan d'or Award ceremony in Tokyo, Japan on February 4, 2016. (写真:田村翔/アフロ)


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■序盤は最低評価

このドラマは中学教師の主人公・末永聖(有村架純)が教え子の中学生・黒岩晶(岡田健史)と恋に落ちてしまうという"禁断のラブストーリー"。
ところが物語のあらすじやタイトルから、クール序盤では敬遠する視聴者が多かった。

テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(eight社)に寄せられた視聴者の感想でみると、10月調査での評価は散々だ。

「見ていて気持ちが悪い」(44歳女性)
「中学生役の俳優が全く中学生に見えない。内容も少し気持ち悪い」(29歳女性)
「内容が低俗。中学生と教師の恋愛など、見ていて気分が悪くなる」(43歳女性)
「中学生と教師が...という設定が気持ち悪い」(39歳女性)

"気持ち悪い""気分が悪くなる"というストレートでかなり珍しい反応で拒絶する視聴者がかなりいた。視聴者の平均満足度も3.69とかなり低い。調査対象ドラマ20作品中では、18位と最下位グループとなってしまった。

■一変した後半の評価

ところが物語の後半、視聴者の見方は一変する。
中学教師と生徒の関係が問題となり、主人公・聖は中学教師を辞め小学校の教師になった。いっぽう中学生だった晶は高校生となった。物語は"3年後"の第2部に入っていた。

この変化で、序盤の評価は改善する。
「男子生徒が中学生に見えない」という問題や、「中学生だから気持ち悪い」という受け止めも解消された。
そして惹(ひ)かれあいながらもなかなか結ばれないという、ラブストーリーの王道的展開に集中できる視聴者が増えてきた。
11月時点での視聴者の感想は、好意的なものが圧倒的となった。

「初めはよくなかったが、この先どう進めるのか興味がある」(69歳女性)
「前は違和感ありましたが、今は3年後になったので違和感なく見てます」(35歳女性)
「いやらしさや不快感はなく応援してしまう」(52歳女性)
「泣ける、頑張って」(42歳女性)
「禁断の間での切ない気持ちが泣ける」(53歳女性)
「ハラハラする、切ない」(27歳女性)

「違和感がなくなった」という感想はもちろん、「応援したくなった」「せつなくて泣ける」といったポジティブな感想も増え、ドラマに没頭していく視聴者が増えていることがわかる。
満足度も10月度から視聴者を増加させつつ3.82と上昇した。最下位グループからは脱することができている。

■満足度と共に視聴率も改善

視聴率も序盤から後半にかけて、改善している。
初回6.0%のあと、6.5%→6.2%→5.4%→6.5%と前半は低迷した。ところが6話以降は、7.0%→6.3%→7.8%→7.3%と平均で7%台と持ち直した。
決して高くはない視聴率ではあるものの、"気持ち悪い"とまで敬遠されていたドラマだ。ここまで上昇してきたのは異例と言えよう。

次回はいよいよ最終回。
ついに晶が好きなことを認めた聖。晴れて両思いとなった二人だが、3年前と同じように、二人の恋に対して世間は激しい逆風となって吹き付けた。
定番ではあるものの、やはり難しい恋の決着は気になる。
視聴者を満足させるどんなラストを見せてくれるのか期待感が高まる。

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【※おわびと訂正】
初出時、本文中に誤りが一部含まれていました。ご迷惑をおかけしました読者ならびに関係者各位に深くおわび申しあげるとともに、こちらに訂正させていただきます。

文・大石庸平(「テレビ視聴しつ」室長)
監修・次世代メディア研究所

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