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若手お笑い芸人の登竜門「平成30年度 NHK新人お笑い大賞」で大賞に輝いたお笑いコンビ・Gパンパンダ。落語家の立川志らくにも「センスが素晴らしい」と絶賛された実力の持ち主だが、実は、ボケの星野光樹が公認会計士、ツッコミの一平はIQ上位2%しか入会できない高知能集団「MENSA」会員という異色の肩書の持ち主でもある。しかし、インテリのイメージに反して、その内面は存外変わっているようで......。

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 Gパンパンダ)


「公認会計士「税理士」「芸人」、一番稼げるのは?>>

公認会計士と高知能集団「MENSA」会員のお笑いコンビがネタ披露>>

賞レース優勝コンビへの立川志らくの神発言>>

■立川志らくは「ラーメンズみたいになる」と予言

――「NHK新人お笑い大賞」優勝、おめでとうございます。アインシュタインやネルソンズ、ミキなど強豪ぞろいの大会でしたが、自信はありましたか?

星野:「とりあえず『テレビで笑いを取りたい!』というのが目標だったので、優勝できるとはまったく思っていませんでした。ただ1本目のネタを終えたあと、お客さんがすごく僕たちを応援してくれて、ホームのような空気を作ってくれたんです。いい風が吹いてくれました」

一平:「本選に出場してテレビに映っただけでも爪痕を残せたと満足していたくらいなのに、普段はウケないところでも笑いが起きたりして......。優勝が決まったときは驚きのあまり頭が真っ白になって、『あわわ』くらいしか喋(しゃべ)れなくなってしまいました(笑)」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 Gパンパンダ)


――大会後には、審査員の立川志らくさんがご自身のTwitterで「決勝のネタのセンスの素晴らしさ。ラーメンズみたいなプロになっていくんだろうな」と絶賛していました。

星野:「『新しいお笑いをやっている』と評価していただいたのは初めてだったので、すごくうれしかったです。唯一無二の個性を持っているラーメンズさんに例えていただくのは恐れ多いですけど、僕たちもGパンパンダという独自のジャンルを作っていければと思っています」

一平:「どうすればそんなスペシャルな存在になれるのか、全然わからないですけどね(笑)。まだ自分たちのことをそこまで個性的だと思えていないのが正直なところです」

■売れっ子芸人を多数輩出!「早稲田大学お笑い工房LUDO」とは?

――星野さんも一平さんも早稲田大学の卒業生で、在学中はお笑いサークル「早稲田大学お笑い工房LUDO」に在籍していたそうですね。どんなサークルだったのでしょうか?

一平:「インカレのお笑いサークルで、在籍人数は他のサークルの3倍くらいの大所帯でした。常にだいたい100人はいましたね。ちょっとした養成所みたいな感じです」

――今年9月の「キングオブコント」では、お2人にとって事務所の先輩で、サークルの先輩でもある岡部大さんの所属しているお笑いトリオ・ハナコが優勝しました。自分たちも賞を取って追いつきたい、という気持ちはありましたか?

星野:「正直すごく考えました。ハナコさんが『キングオブコント』で優勝した日から、ずっと眠りが浅くて......。不可能な話じゃないという希望を知ってしまったというのもありますし、圧倒的な差を叩(たた)きつけられたような気持ちにもなりました」

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(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 Gパンパンダ)


――岡部さんだけでなく、ひょっこりはんさん、にゃんこスターのアンゴラ村長さんと、ここ最近LUDOの出身者がテレビで活躍しています。

一平:「不思議な盛り上がりを見せていますよね。先日も能町みね子さんが『久保みねヒャダこじらせナイト』(フジテレビ系)でLUDOについて語っていたらしくて、OBとしては戸惑っています(笑)」

星野:「学生時代はけっしてLUDOだけがダントツで面白かったわけではないんですけどね。卒業してから、みんなやけに調子が良いんです」

一平:「サークル内で一応ネタ見せや練習はちゃんとしていて、わかる範囲で先輩が後輩にダメ出しをする文化はありました。もちろんアマチュアですけど、試合だけを楽しむ草野球チームではなくて、しっかりとトレーニングもするという」

星野:「そういえば、LUDO時代に一平が『強いサークルを作るために、実力を反映したピラミッド型のリーグ制にしよう』という方針を打ち出して、サークル全員から反感を買いまくったことがありました(笑)」

一平:「それは語弊がありますよ! 全員ではないです! まあ、半分くらいからは反感を買いましたけど(笑)。当時は部員が増えすぎて、ライブの日程を処理しきれなくなっていたんです」

星野:「でも、ネタを書いてもいない人がそんなことを言い出すのがそもそもおかしいと思いませんか?」

一平:「学生のころは書いてたじゃん! 星野とじゃないコンビでもやってたし!」

星野:「それでもせいぜい僕の10分の1か20分の1くらいですよ、実際のところ」

■ド真面目とポンコツの奇人変人コンビ?

――中学・高校・大学と同じ学校に通い、コンビを組んだお2人。幼なじみと言ってもいいような間柄の星野さんからご覧になっても、一平さんは少し変わった方なのでしょうか?

星野:「奇人ですね。僕の公認会計士という肩書に対抗して、彼もIQ上位2%の人しか入れない団体『JAPAN MENSA』に加入したんですけど、普通に『じゃない方芸人』で良かったと思いませんか? 会員になって逆にスベっている感じがすごい。『MENSAに入ったのに肩書が生かせない!』と勝手にもがき苦しんでいるんです(笑)」

一平:「いやいや、それを言うなら星野こそ変人ですよ! とにかく異常なまでにド真面目なんです。僕も全然遊んでいない方だと思いますけど、星野は本当に一切遊んでいなくて、あらゆることに興味がないんですよ。食欲も物欲も性欲も全然ない。本当は勉強がめちゃくちゃ嫌いなのに、真面目すぎるがゆえに勉強をしまくって、努力と根性だけで公認会計士の資格まで取っていますから」

星野:「たしかに、我慢強いのは我慢強いんでしょうね」

一平:「努力の方向性がおかしいんですよ。彼、中学生のときに脚が速くなりたいと毎日トレーニングをしていたんですけど、あまりにも走り込みをしすぎた結果、自然と長距離のフォームになって逆に脚が遅くなったんです(笑)」

――経歴こそエリートのお2人ですが、やはり芸人が天職みたいですね(笑)。権威ある新人賞を受賞したことで仕事も増えていくかと思いますが、今後の目標を教えていただけますか?

星野:「僕は一貫して深夜ラジオで自分の番組を持つのが夢です。『エレ片のコント太郎』(TBSラジオ)が大好きで、エレキコミックさんにずっと憧れています。ライブでお客さんを巻き込む力も、ラジオで我が道を行く感じもすごい」

一平:「僕の場合、以前はゴールデンで冠番組を持つことに憧れていたんですけど、自分のポンコツさでは難しそうだということを最近なんとなく理解してきました(笑)。いっそのことキングコングの西野亮廣さんみたいに、いろんなことに手を広げてみたいですね。たとえばお笑い界をビジネス的にもっと盛り上げたいので、元リクルートの経歴を生かして新しい事業を立ち上げるとか......」

星野:「ネタも書かないしトークができるわけでもないのに、どこ目線でお笑い界を良くしようとしているんですかね(笑)。ただ、確実に自分にないものを持っている人間ではあるので、一平のポンコツな部分をイジってもらえればありがたいなと思っています」

◆Gパンパンダ
中学校から大学まで同級生の2人で結成。星野光樹は1992年7月4日生まれ、東京都出身。早稲田大学在学中に公認会計士試験に合格し、現在も芸人のかたわら、会計士・税理士としての業務にも励んでいる。一平は1992年6月12日生まれ、東京都出身。元リクルート社員で、高IQ団体「JAPAN MENSA」の会員。大学卒業後にそれぞれ一度は就職するも、芸人の夢を諦められず再結成し、2017年にワタナベエンターテインメントからプロデビュー。2018年には「NHK新人お笑い大賞」を受賞。
座右の銘は、星野がイチローの名言から「お笑い(野球)を通して人間的に成長したい」、一平が「一石二鳥」。

(取材・文/曹宇鉉@HEW

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