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初回の視聴率を12.7%と好調にスタートした「メゾン・ド・ポリス」(金曜22:00~22:54・TBS系)。
今クールの民放ドラマの中では、話題の錦戸亮主演「トレース」・常盤貴子主演「グッドワイフ」・菅田将暉主演「3年A組」の上を行っている。また前作がブレークした北川景子主演「家売るオンナの逆襲」とも肩を並べる。
大健闘の出だしと言えよう。やはり退職警察官5人の合計319歳というおじさまに囲まれ奮闘する新人警察官・牧野ひより(高畑充希)という設定と、事件モノなのにコメディという演出は絶妙なようだ。

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Japanese actress Mitsuki Takahata attends the 41st Elan d'or Award ceremony in Tokyo, Japan on February 2, 2017. (写真:アフロ)


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■伝統の金曜ドラマ枠

TBS金曜ドラマ枠は、日曜劇場に次いで放送期間が長いドラマ枠。
1970年代には「岸辺のアルバム」(77年・八千草薫主演)、80年代には「金曜日の妻たちへ」(83年・古谷一行&いしだあゆみ主演)、「ふぞろいの林檎たち」(83年・中井貴一主演)、「くれない族の反乱」(85年・大原麗子主演)など、時代を映した名作がひしめいた。

90年代に入っても、「ずっとあなたが好きだった」(92年・賀来千香子主演)、「高校教師」(93年・真田広之&桜井幸子主演)など衝撃的な作品が並んだ。

2000年代も、「木更津キャッツアイ」(02年・岡田准一)、「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年・山田孝之&綾瀬はるか主演)、「花より男子」(05年・井上真央&松本潤主演)、「流星の絆」(08年・二宮和也主演)などドラマのTBSは衰えなかった。

ところが2010年代に入ると、話題とはなるが視聴率では苦戦し始める。平均視聴率では、13年夏の「なるようになるさ」(舘ひろし主演)の13%が最高。過去5年では、12%超のドラマが皆無となってしまったのである。

■初回12.7%の意味

そんな中にあり、「メゾン・ド・ポリス」初回が12.7%となったのは期待が持てる。
過去5年の同枠ドラマ初回では、14.2%だった「アリスの棘(とげ)」が1位だった。ところが中後半に失速し、平均視聴率は11.1%止まりだった。

2位は「コウノドリ2」の12.9%。こちらも大きく数字を上げることなく、平均は11.9%と12%にいま一歩届かなかった。

3位が「アンナチュラル」と並び、今回の「メゾン・ド・ポリス」で12.7%。
「アンナチュラル」も中盤が10%前後とやや苦戦し、平均は11.1%に終わった。ところが「メゾン・ド・ポリス」は、他3作がシリアスで重いテーマだったのに対して、コメディタッチの事件解決モノ。しかも"おっさんブーム"に乗ろうとしたかは定かでないが、一癖も二癖もある、いや一味も二味も違う"おじさま"が続々と登場し、取り囲まれた27歳の高畑充希は"おじキュン"状態でストーリーが展開する。
ヒットの要素がいくつもあるのだ。

■設定がユニーク

新人女性刑事(高畑充希)と元敏腕刑事だったおじさまたちが、次々と難事件を解決するという加藤実秋の警察小説「メゾン・ド・ポリス」シリーズが原作だ。

メインの舞台は、退職警察官だけが住むシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」。
シェアハウスのオーナーは伊達有嗣(近藤正臣・76歳)。住民は迫田保(角野卓造・70歳)と藤堂雅人(野口五郎・62歳)。さらにシェアハウス管理人が高平厚彦(小日向文世・64歳)。こうした老獪(ろうかい)で厄介なおじさんたちに後輩というだけでこき使われているのが、シェアハウス雑用係の夏目惣一郎(西島秀俊・47歳)だ。
5人の合計は319歳になる。

初回では「デスダンス事件」が発生した。
火をつけられた被害者がもがき苦しむ様子を動画にして投稿サイトにアップする手口で、実は5年前に起きた焼殺事件の模倣犯と見て捜査が始まった。

ところが事件は妙な展開を見せるが、新人警察官・牧野ひより(高畑充希)は、おじさま達の元敏腕ぶりに助けられ、次第に核心に迫って行く。
事件や役者たちのシリアスな部分と、言動などにコメディ要素がちりばめられ、気楽に見ていられる事件解決モノなのである。

こうした絶妙なあんばいでストーリーが展開する同作は、金曜ドラマ過去5年の中で、平均視聴率が初めて12%超となる可能性があると筆者はみる。
ぜひ存分に楽しませてもらいたい。

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文・鈴木祐司 次世代メディア研究所

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