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衝撃的な内容で注目が集まる「3年A組-今から皆さんは、人質です-」。
視聴者にあっと言わせた初回は、3年A組の担任・柊一颯(菅田将暉)が生徒を人質にとり、立てこもるところからスタートした。しかも生徒の中に犠牲者が出してしまう始末だった。
この生徒が本当に死亡しているかは、まだ謎に包まれている。それにしてもキョーレツなインパクトは、2話になっても衰えることを知らない。今のところ、1月ドラマの中で最も拡散し続けるドラマとなっている。

サムネイル

主なドラマのつぶやき件数


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■役者の魅力

卒業まであと10日というところで、突然3年A組の生徒を教室に閉じ込め、人質にしてしまった主人公・柊一颯(菅田将暉)。菅田の狂気を孕(はら)んだ本気の演技に絶賛の声が集まった。
取り憑(つ)かれたような非人間的な顔。
教師として生徒の心にぶつかっていく人間らしい顔。
さらに元恋人の登場で見せる緩やかな顔。
大きく異なるさまざまな感情の演技分けは、「スゴイ!」としか言いようがない。
仮面ライダーで鍛えられたアクションにもキレがあり、一つの見所となっている。

茅野さくら役を演ずる永野芽郁も、はまり役といえるほどの、印象的な存在になっている。
強烈に主張する演技ではないが、じっくりと熟成させた熟成肉のように、「じっとその存在感を持ちながら、出るべき時に最高の味を提供する」と言ったところだろうか。

2話では、ストーリーの重要なキーパソンとなった宇佐美香帆役の川栄李奈も際立った。
嫉妬するJKのリアルさと、ボロボロの涙が大きな反響を呼んだ。

また初回と2話の冒頭に出てきた"朝の体操"が話題となっている。キレのあるダンスが"逃げ恥"のダンスを思い出させ、「動画フルで希望!!」の声が殺到している。

■ピカ一の拡散力

同ドラマの話題力は、ソーシャルメディアでのつぶやきの多さからも見える。
既に2話まで放送した4ドラマで比較すると、初回放送当日に『トレース』に2万件近い差をつけて、民放ドラマのトップとなった。しかもあれだけ豪華キャストをそろえ、東京オリンピックという壮大な物語を描く大河ドラマ『いだてん』に肉薄した。

拡散力では、息の長さも特筆すべきだ。
初回当日では『いだてん』に及ばなかったが、翌日は逆転してトップとなった。2話放送当日のつぶやき数でも、『いだてん』は初回より半減していたが、『3年A組』の減り方は少なく、両ドラマの差はほとんどなくなった。しかも2話翌日は、またしてもトップとなっている。
人々の話題に長くのぼるドラマなのである。

大きな要因は、一人一人の役者が話題となるような登場をするからだろう。
まず主演の菅田将暉に対して、多くのつぶやきが集まっている。
「菅田くん怖いけどかっこよすぎる。ほんと俳優の中では一番好き」
「今日から俺は!!が終わってガッカリだったが、菅田将暉くんの3年A組は違う角度で面白い」
「これまで散々使われてきた教育的常套(とう)句も菅田将暉が言うと響く」

永野芽郁や川栄李奈も、つぶやき増に大きく貢献している。
「菅田将暉と永野芽郁の演技えぐくないですか。久しぶりにドラマで興奮した」
「永野芽郁がひたすらにかわいい」
「川栄李奈ちゃんと永野芽郁ちゃんの演技凄すぎて圧倒されます」
「川栄李奈ちゃんの演技良かった、めっちゃ泣けた~」

他に片寄涼太・上白石萌歌・今田美桜・福原遥など、つぶやきの対象となる人気俳優がめじろ押しだ。
今後も話題の拡散力が保たれる可能性は高い。

1年の中の1月という時期は、世の高校3年生はそれぞれの進路に向かって疾走中だろう。
大学受験真っ只(ただ)中の人もあれば、就職や進路決定した生徒たちもいる。卒業までの残りの高校生活を日々カウントダウンし始める時期なのである。

そんな時期に、このドラマは放送された。
3月1日から卒業までの10日間ほどを、人質になった生徒と柊一颯がどう過ごしていくかを描く。1日を1話ずつ描き進むストーリーの濃厚さ。究極の状況下で人はどう動き、何を感じ考えるのか。学園モノのドラマにしては内容が濃く、凝縮されたコンセプトに新鮮さと驚愕(がく)を覚える。
この究極の状況に追い込まれなければ、生徒たちに伝わらない何か。それを柊は、どう実現させるのか。

一人の生徒の自殺は、簡単にやり過ごして良い"単なる出来事"ではない。
自分には関係のないことと思っていても、無意識に人を追い込んでいることって、絶対にないとは言えない。自分を優先させるために、人を死に追い込むことは決して許されることではない。
いじめと言っても、自分の手を汚さず、スマホやパソコンで遠隔操作で人を攻撃する手段は、残念ながら今は豊富にある時代だ。
メディアで報道される"いじめによる自殺"は、全体の一部にしか過ぎない。
若いから考えなければいけないのではなく、生きているからこそ、他人の命の尊さ、相手の気持ちを考えなければいけない。
このドラマは、命の価値をもう一度見つめ直すきっかけになる結末になるだろう。

心を失ってしまった生徒たちは、どう変わるのか。
今後の展開に大いに期待したい。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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