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民放GP帯(夜7~11時)ドラマ14本が、ほぼ2話目まで放送された。
今クールは刑事・事件モノ5本、弁護士モノ3本とリアルタイム視聴率を意識したドラマが多い。また主人公あるいは主要キャストが50歳以上の"おっさん"という作品が少なくない。テレビ視聴者の3分の2ほどを占める3層(男女50歳以上)を意識した作りになっている。
そんな中、明確に10代や1層(男女20~34歳)をターゲットにしたドラマがある。TBS火曜10時の「初めて恋をした日に読む話」だ。

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深田恭子/Kyoko Fukada, OCTOBER 29, 2006 (写真:アフロ)


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■ユニークで唯一

主な登場人物は、主演の深田恭子とイケメン男3人の永山絢斗・横浜流星・中村倫也。深キョンをめぐるハーレムな争奪戦といった雰囲気だ。
原作は持田あきによる漫画。隔月刊「クッキー」(集英社)で連載中だ。

テレビドラマ界は漫画原作のブームがひと段落し、今クールはシリアスなドラマが増えている。刑事モノや弁護士モノに加え、お仕事ドラマなどが大半を占めている。
そんな中で、バレンタインデーの時期に思いっきりかぶるタイムリーなラブコメは、寒い冬をホットにしてくれること間違いなし。今クール民放GP帯では、同ドラマが唯一となっている。

深キョンが演じる春見順子は、東大卒エリートの父と教育熱心なお嬢様私大卒の母を持ち、高校まで受験戦争でトップを走り続け、エリート女子まっしぐらだった。ところが東大受験に失敗してからは、就活や婚活でオール負け続き。三流塾の講師となってしまったが、恋も知らず、仕事もそこそこ。人生の目的を失った残念なアラサー女子だ。

しかしこの設定、なぜ深キョンがキャスティングされたのだろう。まったく理解できないほど、深田恭子がかわいすぎる。
実際には36歳になり、どちらかといえばアラサーじゃなくアラフォーだ。ところがドラマ上の32歳どころか、20代後半のアラサーと言っても違和感がない程若くてチャーミングだ。

"ぶりっ子"を身にまとうタレントや女優は、芸能界に山ほどいる。
ところが深キョンは、"ぶりっ子"という言葉が色あせてしまうほど、かわいさをファッションの一部のように自然に扱う身のこなしと、小動物のような誰が見ても愛くるしい顔立ち。加えてメリハリのある迫力ボディと来ているので、男性ファンだけでなく、支持する女性ファンも少なくないだろう。
究極の"カワイイ"を体現したカリスマ的存在と言える。

■深キョンだからこそ

ドラマの中の順子は、アプローチしてくる3人のイケメン男たちの気持ちに、まったく鈍感。
父親とのイザコザなどから、不良高校生の由利匡平(横浜流星)は東大合格を目指して塾に通うことにたった。その担当講師を務めるが、初めて人生の生きがいを見いだしたかのごとく、ただひたむきに仕事に取り組んでしまうのだった。

いとこで元同級生の八雲雅志(永山絢斗)は、東大卒のエリート商社マン。
しかも順子に一途(いちず)に片思い続行中だが、奥手すぎて1ミリも進展しない。同じく元同級生の元ヤンで、今は高校教師をしている山下一真(中村倫也)は、くどき上手で積極果敢に順子にアタックして来る。

女一人にイケメン3人という展開は、トレンディドラマ全盛時代の超クラシカルな設定だ。
これだけの男たちに囲まれながら、「彼らの気持ちにホントに気づかないの?」と言いたくなるベタなシチュエーションは、下手をすると臭くなるが、深キョンだから自然に見えるのが不思議だ。

深キョンのファッションは、スケスケ・フワフワ・モフモフで、塾講師にしてはオンナ度が高すぎる。ここまで着こなせるのは、もはやこの人しかいないだろう。
"萌(も)える男子"と、ひそかに「自分も!」と"まねしたい女子"が、急増しているに違いない。もはや女子力が絶頂ピークの深キョンを、ただただ堪能するドラマといえそうだ。

脚本は、「ダメな私に恋してください」「あなたのことはそれほど」「きみが心に棲みついた」などを手がけた吉澤智子の担当。コメディタッチのドラマを得意としながらも、登場人物の細かく繊細な描写が特徴的だ。ラブコメの中にピリッと批判的要素を盛り込んで、甘くなりすぎないシーンの演出も、面白い。

バレンタインに向けて、どんどんヒートアップしていく恋の展開に期待が集まる。
深キョンを手に入れるのは、一体誰なのか。ドキドキが待っているに違いない。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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