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「もし君を許せたら」がロングヒットを記録した家入レオが映画の主題歌に初挑戦。映画『コードギアス 復活のルルーシュ』のオープニング主題歌「この世界で」をリリースした。凛(りん)とした強さと透明感を合わせ持つボーカルとドラマティックなサウンドはアニメーションとの融合でさらに輝きを放つ。
7周年目前、自身の核は"声"だと明言する家入に話を聞いた。

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家入レオ、「この世界で」を1月30日にリリース


・【ミュージックビデオ】家入レオ 「この世界で」>>

・【一挙配信】「もし君を許せたら」ほかこれまでのミュージックビデオ

■「この世界で」は不思議な力が宿っている曲

――映画『コードギアス 復活のルルーシュ』のオープニング主題歌「この世界で」は家入さんの透明でスケール感を感じさせるボーカルが素晴らしく、同期を取り入れたスケール感のあるサウンドが印象的です。どんな過程、やりとりがあって生まれた曲か教えていただけますか?

家入レオ(以下家入): 曲は前回のアルバム『TIME』でも楽曲提供していただいた尾崎雄貴さん(Bird Bear Hare and Fish)に書いていただいたんです。それ以降、お互いのライブに足を運んだり、リリースに関係なく作った曲の断片を送っていただくようになったんですけど、"いつかこの曲をブラッシュアップして世に届けたい"と思っていたのが「この世界で」の原型なんです。映画のお話をいただいたときにこの曲ならいい融合をすると感じて、今、私がやりたい音楽への想いと映画のお話を尾崎さんにお伝えしました。

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家入レオ、「この世界で」を1月30日にリリース


――家入さんが今やりたい音楽というのを言葉にすると?

家入: そのときに思っていたのはサム・スミスとかアデルとかシーアのような比較的音数が少ないけれど、声が際立つ音楽。そんな曲を日本で届けられたらいいなと思って尾崎さんにお話したら、「僕も家入さんの声ならそれが可能だと思うんです」って言ってくださったんです。少し退廃的で決して明るくはない曲なのにダウナーにはならず、最後には澄み切った空気が自分の前に現れるような感覚になれる。不思議な力が宿っている曲だと思います。

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家入レオ、「この世界で」を1月30日にリリース


――空間のあるサウンドなので音や歌が入ってくるタイミングに緊張感があってドキッとさせられます。映画の世界観に寄せていく作業はされたんですか?

家入: もともと持っている空気感が似ていたというか、同じ星にいる作品だと思っています。『コードギアス』は私のまわりでも絶大な支持を得ているアニメで、「私に主題歌の話が来た!」ってビックリしました。

■曲の人格を自分にインストールしたら心が動くままに歌う

――ロングヒットした「もし君を許せたら」では"虚無"を歌いたかったということですが、今作の歌入れでこだわったことはありますか?

家入: 歌をうたうときは自分の人生と曲の共通点を無意識に探しているんです。"この感情知ってる"って共鳴する部分を見つけて、それを入り口に曲の人格をどんどん自分の中に宿していくんです。今回、レコーディングで自分が構築していったものを1度歌ってみたら尾崎さんに「すてきです。じゃあ、次は寒いということだけを感じて歌ってみてください」って言われて。「そうだ。自分の感覚だけを信じて歌えばいいんだ」と。曲の人格を自分の中にインストールしたら、あとは脳をスリープ状態にして自分の心が動いたままに歌えばいいんだって、すごく突き動かされたディレクションでしたね。

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家入レオ、「この世界で」を1月30日にリリース


――体と曲が一体化してしまうイメージですか?

家入: そうです。私、山口百恵さんが大好きなんですけど、例えば「プレイバックPart2」を自分が歌って世に出すことになったら、ふだんは絶対に流し目はしないですけど、そういうしぐさで歌うと思うんです。しぐさや表情は曲のものなんですが、あの歌詞にあるように、"女性をもっと大切に扱ってほしい"という核にある想いは自分自身。そういうことを改めて感じました。

――そういった意味で「この世界で」で自身の心情とかぶった表現は?

家入: "愛の眠気"というワードは特に自分の中にスッと浸透してきました。誰かを好きになると優しくされたらうれしいはずなのに悲しい気持ちになったり、逆に苦しいと思っていたことが一緒にいることで"愛"に気づくキッカケになったり。"人生とは?""人を信じることとは?"という壮大なテーマの曲ながら少しファンシーなところがあるのに惹(ひ)かれました。

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家入レオ、「この世界で」を1月30日にリリース


――"痛みは 奪わないで"というフレーズも意味深ですよね。

家入: その言葉の裏には"幸せを 奪わないで"という気持ちがあるんだろうなと思いました。あなたといると幸せすぎて、それが痛みに変わってしまう瞬間がある。だけど、あなたから離れることも出来そうにない。痛みを含んだ幸せを精一杯抱きしめて生きて行こうとする主人公の歌だと捉えています。

――ミュージックビデオは海岸、屋上と部屋の中と3つのシチュエーションで撮影されています。家入さんから見どころを教えてください。

家入: 今回、力が抜けた自分のまま歌っていることをみなさんにもお伝えできたらいいなと思ったので、部屋のシーンは監督の家をお借りして撮影したんです。ふだん生活なさっている空気が息づいているのでリラックスできました。海辺のシーンは冬場に半袖のワンピースだったので寒かったんですけど、耐えている感じも曲とリンクしてリアルでした。

■男女の差やハンディは関係なく、輝いていこうという気持ちで書いた

――ガラリと空気感が変わるカップリングの「Spark」は開放感があって家入さんが作詞、作曲を手がけていますね。

家入:パラスポーツアニメ「車いすテニス編」のテーマ曲としてお話をいただいて、車椅子のテニスプレーヤー・国枝慎吾さんの映像を拝見したんですが、国枝さんの汗水流して道を開いていく姿勢に感銘を受けたんです。真っ青なテニスコートでラケットを振っている姿を見て"まるで海に漕(こ)ぎだしてる船みたいだな"って。国枝さんは1人の人間として輝いているから"ハンディがある中で奮闘していてすごい"っていうところに曲を持っていきたくはなかった。ハンディや男女関係なく、ひとりの人間として輝いていこうよっていう気持ちで作った曲です。

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家入レオ、「この世界で」を1月30日にリリース


――そして本作には「もし君を許せたら」のピアノ・ヴァージョンも収録されていますが、アレンジを手がけたのが映画やドラマの音楽も手がけていらっしゃる清塚信也さん。お2人で向かい合ってレコーディングされたんですよね。

家入: はい。レコーディングブースにグランドピアノとマイクを立てて一発録りしたんですけど、フェンシングの試合をしているみたいな「もし君を許せたら」になりました。以前、テレビ番組「ミュージックステーション」で「ずっと、ふたりで」をコラボレーションさせていただいたんですが、飛行機が大幅に遅れてリハーサルが満足に出来なくて。ほとんどタッチも合わせられずに本番に臨んだんです。そこを2人で乗り越えた達成感が忘れられなくて、「また清塚さんとセッションしたい」ってリクエストして実現しました。

――7周年のアニヴァーサリーライブも予定されていますが、キャリアを積み重ねて今だから見える家入レオの特性、個性とは?

家入: 声だと思います。もちろん、これからも音楽メインで歩んでいく人生だと思いますが、表現することが好きなのでエッセイも書きたいし、ナレーションだったり、ミュージカルや声優にもチャレンジしてみたいです。自分の心と声がつながった瞬間が好きだし、もっといろんな景色を見たいですね。

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家入レオ、「この世界で」を1月30日にリリース


◆家入レオ プロフィール
2012年に2月メジャー・デビュー。ファーストアルバム『LEO』がオリコン2週連続2位を記録し、第54回日本レコード大賞最優秀新人賞他数多くの新人賞を受賞。「君がくれた夏」など数多くのドラマ主題歌やCMソングに起用され、2017年には初の日本武道館公演を大成功に収める。2018年にはテレビドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」主題歌「もし君を許せたら」がロングランヒットを記録。2019年2月24日には大阪・大阪城ホールで7周年のアニヴァーサリーライブを開催。5月から7度目となる全国ツアー"家入レオ 7th Live Tour 2019"がスタートする。座右の銘は"凛として花一輪"。

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

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