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 「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」などの百田尚樹原作のラブストーリーを映画化した『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)。本作で「死を目前にした人間が透けて見える能力」=「フォルトゥナの瞳」を持ってしまった青年・木山慎一郎を演じたのが、神木隆之介だ。芸歴20年以上のキャリアを持つ神木にとって、本格的ラブストーリーは初となるが、その相手役となるのが、過去3度の共演がある有村架純。気心が知れた二人が織り成す"愛の物語"はどんな形で生み出されたのだろうか――。

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)


【メイキング映像】映画「フォルトゥナの瞳」2月15日公開>>

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■初の本格ラブストーリーで「鍛えました」(神木)

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)
(C)2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会


――神木さんにとって本格的ラブストーリーは初めてなんですね。なにか作品に入るうえで意識したことはありましたか?

神木: 鍛えました(笑)。僕は作業着のシーンが多かったので、それが似合うように、なるべく体を大きくしようという意識は持っていました。あとは、いかに恥ずかしがらずにやるか。難しかったですが、有村さんに安心感があるので、とてもお芝居がやりやすかったです。たまに三木(孝浩)監督から「きょうだいに見えるよ」と言われたので、そこも気をつけました。

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)
(C)2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会


――そんな神木さんはいかがでしたか?

有村: 18歳のときから彼とはご一緒していて、きょうだいの役柄をいろいろな形で演じさせてもらっていたんです。それがここに来て恋人ですからね(笑)。こういう再会があるから演じるって面白いなと感じました。以前から知っているぶん、ちょっと照れくさいところもありつつ、現場に入ると、普段の彼とは違う人がそこにいて、作業着姿の神木くんはたくましいなと思ったし、とても新鮮な姿を見ることができました。

■神木「大人っぽくなりすぎでしょ」、有村の変化に驚き!

―― 4度目の共演ですが、お互い最初に出会ったときからの変化は感じていますか?

神木: 大人っぽくなりすぎでしょ! おかしいと思います。出会ってからの8年でお母さんみたいな安心感ですから。「SPEC」シリーズや、「11人もいる!」のときは、まだ同い年ぐらいの感覚でいたのですが、『3月のライオン』で再会したとき「久しぶり!」と話しかけたら、すごく落ち着いていて「お姉さんになっている!」と思いました。それで今回会ったときには、もう精神年齢の離れ方がすごくて......びっくりしました。

有村: 神木くんはまったく変わっていないですね(笑)。ずっと少年の心を持っている感じ。自分の好きなことには熱を持ってしゃべるのに、興味がないことには本当に興味を示さないよね。B型だもんね。私もB型だからわかるんです。

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)
(C)2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会


―― B型だなと感じるのは?

有村: 基本マイペースですね。あまり気を張って頑張りすぎると持たないので、抜けるところは抜いて、バランスよくやっていくことは大事だなと思うようになりました。

神木: 時間が不規則な仕事ですし、早いペースだと1カ月半ぐらいでご一緒する人たちが変わる仕事。とても多くの人に会うので、自分で時間の流れを把握していた方が気分的にも楽かなと思います。

■自分でも見たことがない表情を見ることができました(神木)

―― 『3月のライオン』のとき、有村さんは神木さんのラブストーリーが見たいとお話になっていましたが、現実になりましたね。

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)


有村: まさか神木くんの相手役が自分になるとは......(笑)

神木: ラブストーリーの女王ですから、もう先生です。

有村: (苦笑)。神木くんから「大丈夫かな?」と聞かれたのですが、なにを基準に見たらいいのかわからないので、返答に困っていたんです。でも今までと違う神木くんの表情を見ることができるので新鮮だと思います。

―― 神木さん自身は出来上がった作品を見てどんな評価をされたのですか?

神木: 無口な役柄だったので、いつもより大人っぽく見えました。いままで演じさせていただいた役の雰囲気ではなかったです。自分でも「こんな表情するのか」と思う場面はありました。しっかりと(有村演じる)葵のことを愛せていたと思います。ただ、自分でそう思っても、恋愛映画のプロに聞かないと(笑)。

有村: ......(苦笑)。でもラブストーリーは難しいですよね。


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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)


―― これまで神木さんはラブストーリーを避けてきたのですか?

神木: 避けられてきたのだと思います(笑)。ラブストーリーをやると知ったときには感慨深かったです。俳優友達は、みなラブストーリーをやっているのですが、僕は人を殺す役のようなストーリーばかりだったので。いままでも恋をする役はあったのですが、ラブストーリーを軸とした作品はやったことがありませんでした。だからとても楽しみでしたね。

―― 恋をしているという役柄で一番意識したことは?

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)


神木: 気をつけたのは、名前を呼ぶときです。木山はあまり話さない男なので、好きな人の名前を呼ぶことに大きな意味があると感じていました。だから「葵」と呼ぶときは、全力で愛情を注ごうと意識しました。一番本能的に愛情が出るところなので......。

―― 有村さん演じた葵は、誰もが好きになってしまうようなピュアな女性でしたね。

有村: ザ・理想の女性像でしたよね(笑)。服装にしても男性が思い描く理想の女性のような......。なるべく笑顔で明るい雰囲気を出せればと思ってやっていました。

―― 三木監督との現場はいかがでしたか?

神木: 自分の役のことや、二人の関係性について、三木監督が感じていることが書かれたお手紙をいただきました。僕が木山という役を演じるうえで、とても大きな指針となったし、助けになりました。

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)


有村: 現場で感じたのは、いろいろなアイデアをお持ちで、毎カット違う演出をされるんです。テイクごとにいろいろなことを試しながら作っていく監督、という印象です。私もお手紙をいただいたのですが、この作品でどんなことを伝えたいと思っているのかが書かれていました。私と同じ方向性だったので、とても安心したのを覚えています。

■それぞれが大きな選択をした瞬間とは!?

―― 劇中「人は朝起きてから夜寝るまで9000回なにかを選択している」というセリフがありますが、お二人にとって大きな選択とは?

神木: 高校を卒業するとき、留学するかという話がありました。事務所の方もパンフレットや資料を持ってきてくれて、僕が行くといえば、そういう話になったのですが「行かない」という選択をしました。行っていたらなにか変わったかもしれませんが、行かなかったことで出会った作品もありました。結果的には行かなくてよかったと思っています。僕は、結構直感で物事を決めるタイプです。

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)


有村: 私もわりと直感で動くタイプです。こうだと思ったらあまり迷いはないです。この仕事を始めるとき、事務所的には高校を卒業してから上京するという選択もあったのですが、私は一日でも早くと思い、高校2年生のときに上京したんです。1年の違いですが、私にとっては大きな決断だったかなと思っています。そこで得られたものも大きかったです。

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)
(C)2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会


―― この作品に出演してどんなことを得られましたか?

神木: 自分でも認識していなかったような表情を見ることができたので、これからはそれを操れるようになりたいです。いままでのイメージを覆すような役柄もどんどんやっていきたいです。

有村: ラブストーリーといってもいろいろな形があると思います。私も本作のような切ないラブストーリーはあまり演じたことがなかったので、良い経験になりました。

【メイキング映像】映画「フォルトゥナの瞳」2月15日公開>>

(取材・文:磯部正和 撮影:ナカムラヨシノーブ)

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神木隆之介 & 有村架純、出演映画『フォルトゥナの瞳』(2月15日公開)


神木 隆之介(かみき・りゅうのすけ)
1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。『劇場版SPEC』シリーズ(12~13/堤幸彦監督)、『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)、『3月のライオン』(17/大友啓史監督)など数々の話題作に出演。『サマーウォーズ』(09/細田守監督)など声の出演でも高く評価され、主人公の声を務めた『君の名は。』(16/新海誠監督)は大ヒットを記録した。公開待機作に、『Last Letter』(19/岩井俊二監督)、『屍人荘の殺人』(19/木村ひさし監督)がある。

有村 架純(ありむら・かすみ)
1993年2月13日生まれ、兵庫県出身。2010年女優デビューすると、2013年放送の連続テレビ小説「あまちゃん」で、小泉今日子演じる天野春子の若き日を演じ、人気を博す。2015年公開の『映画 ビリギャル』では、金髪女子高生を演じ、第58回ブルーリボン賞主演女優賞をはじめ、数々の賞を受賞。その後も、連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロイン・みね子を好演すると、ドラマ「中学聖日記」でも主演を務めるなど、映像界にはなくてはならない若手女優の一人だ。

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