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今年、結成15周年を迎えたロックバンド・UNISON SQUARE GARDEN。2019年6月にはシングルカップリング集「Bee side Sea side ~B-side Collection Album~」をリリース、さらに7月27日にはアニバーサリーライブ「プログラム15th」を大阪・舞洲スポーツアイランドで開催するなど、アニバーサリーにふさわしい活動が予定されている。ロックファン、アニソンファンを中心に幅広い支持を獲得している彼らのキャリアを振り返りながら、独創性とポップネスを兼ね備えた楽曲、そして、ストイックな姿勢に貫かれたライブの魅力について考察した。

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結成15周年を迎えたロックバンド・UNISON SQUARE GARDEN


・【特集】UNISON SQUARE GARDEN>>

・【LIVE映像】「天国と地獄」(COUNTDOWN JAPAN 18/19より)>>

・【LIVE SELECTION】過去ライブ映像より>>

・【ミュージックビデオ】過去楽曲 一覧>>

■ロック・シーンで確固たる存在感を発揮

今年、結成15周年を迎えたUNISON SQUARE GARDENは、現在のロックシーンを象徴するバンドのひとつだ。

 まずはこれまでのキャリアを簡単に振り返っておきたい。斎藤宏介(V/G)、田淵智也(B)、鈴木貴雄(Dr)による3ピースロックバンド・UNISON SQUARE GARDENは2004年7月に結成され、都内を中心にライブ活動をスタート。2006年8月に1stミニアルバム「新世界ノート」をリリースし、ライブハウスおよび下北沢ハイラインレコーズのみの販売で1000枚を完売。さらには2008年7月にシングル「センチメンタルピリオド」でメジャーデビューを果たした。彼らの存在が広く知られる最初のきっかけは、シングル「オリオンをなぞる」(TVアニメ「TIGER & BUNNY」オープニングテーマ/2011年)のヒット。その後、「リニアブルーを聴きながら」(アニメ映画「劇場版 TIGER&BUNNY -The Beginning-」主題歌/2012年)、「シュガーソングとビターステップ」(TVアニメ「血界戦線」エンディングテーマ/2015年)などのヒット曲を次々と送り出し、高い支持を得ている。

 バンドの知名度が上がると同時に、その圧倒的なパフォーマンス力にも注目が集まり、ライブの規模も徐々に拡大。2015年7月にはバンド結成10周年を記念したアルバム「DUGOUT ACCIDENT」を発表し、バンド史上初となる日本武道館でのワンマンライブを開催。その後フルアルバム『Dr.Izzy』をひっさげツアーを実施、40カ所44公演を成功させた。2018年には「MODE MOOD MODE」ツアー 30カ所32公演で全国をまわり、公演中に追加スケジュールが発表。2019年2月2日北海道 Zepp Sapproを皮切りに、12カ所16公演をまわる。

■独自のスタイルとカラフルなポップ感を兼ね備えた楽曲の魅力

UNISON SQUARE GARDENがバンドシーンから頭角を現し、幅広い層のリスナーに受け入れられた理由の一つは、優れたポップネスと独創的な音楽性を共存させた楽曲だ。メインソングライターは、ベースの田淵智也。まるでジェットコースターのように疾走し、起伏に富んだラインを描き出すメロディライン。ベース・ドラム・ギターのシンプルな構成による、緻密にしてスリリングなアンサンブル。そして、音としての気持ち良さと思わず深読みしたくなる仕掛けが施された歌詞。これらの要素が混然一体となって生まれる楽曲には、"ユニゾン節"としか言いようがないオリジナリティが色濃く反映されている。そのハイブリッドなスタイルの楽曲によって彼らは、ロックファンのみならず、幅広い層の注目を集めることになったというわけだ。その独創的なサウンドは、昨年11月リリースの最新シングル「Catch up, latency」(TVアニメ「風が強く吹いている」主題歌)からもはっきりと感じ取ってもらえるはずだ。

 メンバー個々のプレイヤーとしての質の高さも、このバンドの武器。シャープな切れ味と高度なテクニックを要するギターリフを弾きながら、激しいアップダウンを繰り返すメロディを完璧に歌いこなす斎藤。ボーカルのメロディをさらに際立たせるメロディアスにしてエッジ―なラインを弾きながら、激しい動きで観客を沸かせる田淵。そして、ロック的なダイナミズムとフュージョン経由のテクニックを併せ持ったドラミングでバンドのボトムを支える鈴木。3人が生み出す化学反応こそが、ユニゾンの軸であることは言うまでもないだろう。

■バンドのスタイルをしっかり維持し、"いつ観ても、どこで観ても最高"という状況をキープ

 UNISON SQUARE GARDENの音楽性の高さ、ミュージシャンとしての技量とセンスがもっとも強く示される場所は、やはりライブということになるだろう。前述した通り、このバンドの楽曲には、きわめて緻密なアレンジメントと際立ったポップ感、強烈なダイナミズムがひしめき合っている。当然、ステージで演奏するためにはきわめて高い技術が求められるのだが、メンバー3人はそれを軽々と(と、いうふうに見える)体現してみせる。ステージ狭しと動き回りながらメロディアスなベースを弾き倒す田淵、クールな佇まいで高難度のギターフレーズとメロディを描き出す斎藤、そして、派手なフォームとともに強烈にして繊細なリズムを叩く鈴木。そのアンサンブルのすごさは、キャリアを重ねるごとに増していると言っていいだろう。観客を煽ったり、コール&レスポンスを要求することもなく、ただひたすら楽曲を演奏し、音楽そのもの、バンドそのものの力でオーディエンスを沸かせまくるステージングもきわめて魅力的だ。

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結成15周年を迎えたロックバンド・UNISON SQUARE GARDEN


 もうひとつ記しておきたいのは、ロックバンドとしての理想を追い求める姿だ。アリーナクラスのツアーを成功させる彼らだが、結成以来「ずっとライブハウスでツアーを続けることが大切」という方針を変えていない。バンドのスタイルをしっかり維持し、"いつ観ても、どこで観ても最高"という状況をキープする。そういう良い意味での"通常営業"を続けていることは、UNISON SQUARE GARDENの矜持であり、オーディエンスに支持され続ける最大のポイントなのだと思う。

■15周年アニバーサリーの活動も続々決定

 最後に去年以降の活動と、今年の15周年イヤーについて。2018年1月に7thアルバム「MODE MOOD MODE」をリリースし、全国32公演の全国ツアーを開催。その後も「春が来てぼくら」(2018年3月)、「Catch up, latency」(2018年11月)と次々にシングルをリリースするなど、精力的な活動を継続してきた。15周年のアニバーサリーとしては、まず2019年6月にはシングルカップリング集「Bee side Sea side~B-side Collection Album~」を発売。

ファン投票によるシングルカップリング曲総選挙企画「B side 総選挙」で1位を獲得した「スノウリバース」(2ndシングル「マスターボリューム」収録曲/2009年)は新たにミュージックビデオの制作が決まっており、カップリング集のリリースに伴うツアーも行われる。さらに7月27日にはアニバーサリーライブ「プログラム15th」を大阪・舞洲スポーツアイランドで開催するなど、様々な活動が予定されている。
 激しく移り変わるトレンドに流されることなく、自らの音楽性とライブのスタイルを徹底的に貫くことによって、現在のポジションを手に入れたUNISON SQUARE GARDEN。15周年の活動をきっかけにして、特異にしてポップな彼らの音楽はさらに多くのリスナーを魅了することになりそうだ。

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(文/森朋之)

<UNISON SQUARE GARDEN プロフィール>
透明感に溢れながらも個性的なトゲを持つ斎藤宏介のボーカルとエッジが効いたコンビネーション抜群のバンドアンサンブルが共鳴共存するROCK/POPの新世界。キャッチーなメロディーラインと3人が織りなす鮮烈なライブパフォーマンスでオーディエンスを魅了し続ける実力派3ピース・ロックバンド。 これまでに15枚のシングルと7枚のオリジナル・アルバムを発表。
今年バンド結成15周年を迎え、6月にシングルカップリング集「Bee side Sea side~B-side Collection Album~」をリリース、7月にはアニバーサリーライブ「プログラム15th」を大阪・舞洲スポーツアイランドで開催。

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