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浅井健一が、ソロ名義では実に5年ぶりとなる新曲「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリースする。

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浅井健一、新曲「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリース


「HARUKAZE」は、中尾憲太郎と小林瞳からなるトリオバンド「浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS」でレコーディングされたもの。初期パンクやポストパンク、ニューウェーブなどのエッセンスが凝縮された破壊力のあるサウンド・プロダクションが特徴である。一方「ぐっさり」は、哀愁漂うメロディが印象的なミドルテンポの楽曲。なんと、元BLANKEY JET CITYの照井利幸と、AJICOの椎野恭一を迎えてのレコーディングで、照井とは2011年以来の共演だ。

【ミュージックビデオ】浅井健一「HARUKAZE」(「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリース)>>

日常の風景を鮮やかに切り取り、独自の感性で再構築してきた浅井。その厳しくも優しいまなざしは、一体どこから来るのだろうか。来るべきソロ名義でのニュー・アルバムと、「浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS」名義でのツアーが控える彼に話を聞いた。

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浅井健一、新曲「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリース


■ かっこいい文章を書こうなんて思っていない。適当に書いたものの方が、後から読み返した時に何かいいものが宿っていたりする

── 今回、2曲が同時配信リリースされるということですが、まず「HARUKAZE」のタイトルの由来を教えてもらえますか?

浅井: 春に出すことにしたから。

──(笑)。歌詞も曲もできてから、このタイトルをつけたんですね。

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新曲「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリース


浅井: まず曲ができて、いろいろな歌詞を試しているうちに、この形になったということですね。曲名は、レコード会社から「前向きなタイトルを」っていうリクエストがあって。時間も迫ってきたし「これでいいや」って。春って前向きなイメージでしょ、全てが生まれる季節だしさ。

── 確かにそうですね。"この宇宙自体が 自分の故郷って 思えばいいんじゃないの"というラインが特に好きです。以前、浅井さんにインタビューした時にサーフィンの話題になって、「サーフィンをしていると、一体になった気持ちがする」とおっしゃっていたのを思い出しました。

浅井: そんなこと言ってたっけ(笑)。まあ、サーフィンのことが、そんなに頭の中にあったわけじゃなくて、何となく出てきたんだけどね。

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浅井健一、新曲「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリース


── "マンションの屋上に ひとりで座ってさ 思い浮かんだことを ノートに書いてみる"というラインも、実際に浅井さんが、そういうことをしたというエピソードを他のインタビューで読んだことがあります。

浅井: そう。10代の頃、仕事中にたまにマンションの屋上へ行って自分の手帳に文章を書いたことがあったんだよね。それを後から読み返してみたら「結構いいじゃん!」って。そんなようなことを、この歌詞を書いている時にたまたま思い出したんだわ。たまにそうやって屋上に上がって書いたりすると、楽しいよ。まあ、屋上じゃなくてもいいけどね。人ってつい、「かっこいい文章を書いてやろう」とか思っちゃうんだけど、かっこいい文章を書くより適当に書いたものの方が、後から読み返した時に何かいいものが宿っていたりするというか。

── そうやって文章を書いたり、曲を書いたりするのって、1日のうちのどの時間帯が多いんですか?

浅井: 大抵は朝が多いかな。朝起きてから最初の2時間が、自分にとって大事かなと思っとって。カフェオレを入れて、それを飲みながら曲を書いたり文章を書いたりしてる。

■ 人間の一番イヤな部分、醜い部分がどんどん出てきて、それらを日々見せられている感じ

── もう1曲の「ぐっさり」ですが、これはいわゆる「炎上」のようなインターネット上の騒動について書いていると思ったのですが。

浅井: うん、そうだね。

── 浅井さんはSNSについて、どんなふうに思っていますか?

浅井: 自分はfacebookとかそういうの全然やっていなくて、ネットではニュースやYouTubeを見るくらいなんだけど、なんだかみんなで傷つけあって、悪口を言い合っているみたいだよね。「嫌な世の中だな」「最悪だな」と思ってる。匿名だと何とでも言えるじゃんね? 例えばサッカー選手がミスした時とか、みんなボロクソ言うじゃない?

そのサッカー選手はものすごい才能に恵まれて、ものすごく努力してそこまで頑張ってプレイしているのに、たった一度のミスに対して、なんの才能もない、どこの誰かも分からない人が偉そうなことを書いてたり。しかも、それに便乗している人もたくさんいたりして。人間の一番イヤな部分、醜い部分が日々世界中に露出しちゃって。そんなの見なけりゃいいんだけどさ。

そんなことをいろいろ考えてたら、こういう曲が"出来てしまった"という感じかな。

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新曲「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリース


── 表現の自由が侵されている気もしますよね。ただ標的を見つけて叩くだけを生き甲斐にしている人もいて。

浅井:表現が自由すぎてる場面あるし。ちょっとした言葉にいちいちいちゃもんつける人もいて。そういう人たち、数は少ないと思うんだけど、目立つようになっちゃっているんだよね。今は、昔のサービスエリアのトイレの落書きを世界中に発信しちゃってたりしてる状態。結局、多くの人が暗い気持ちになってたりして。みんなで頑張ってお金かけて、努力して暗い方に行ってるんだったら、本末転倒ですな。勿論素敵なサイトをやってる人のほうが圧倒的に多いいんだろうなとは信じてるけど。

── ただ、この曲は最後に"柔らかな草の上に立って にっこり笑おう"というラインが出てくるじゃないですか。そこで救われるというか......やはり歌詞にはそういう希望や、明るい部分を入れていきたいって思いますか?

浅井: 絶対そうだね。芸術作品というか、映画でも音楽でもちゃんと光や希望を描かなければ、価値がないと俺は思うな。時々、残虐シーンの応酬だけの映画とかあるじゃん。そういう作品でも、そうすることで今の世界がどれだけ大事か気づかせてくれるものであれば、そこには大きな価値があると思うんだけど。ただただバカなだけの映画だとか、ひたすら気がめいるだけの映画とかは消えて欲しいね(笑)。

── (笑)。この曲のミュージック・ビデオは、浅井さんのイラストをモチーフにしているとか。

浅井: そう、この曲のために絵を描いて、それをコンピュータで動かしてくれる人と組んで作ってる。ものすごく楽しみだね。

── レコーディングには照井利幸さんと、椎野恭一さんが参加しています。照井さんと浅井さんの「11年ぶりの共演」は、ファンにとっては嬉しい驚きでした。

浅井: 本当に久しぶりだった。いっときサーフィンしにいったりしとったから、交流はあったというか。年に数回会うくらい会ってはいたんだけど。照ちゃんのベースは大好きだね。すごい領域までいっている人で、この曲だけじゃなくて他にも何曲かレコーディングしたんだけど、それもカッコいい。今度のアルバムに入るから楽しみにしていて欲しい。

── じゃあ、アルバムの準備も着々と進んでいるんですね。

浅井: うん、キルズ(THE INTERCHANGE KILLS)のメンバーと、照ちゃん椎野さん、それからもう一つプロジェクトがあって、その3組でアルバムは作り上げると思う。

── では最後に、新曲を引っさげてツアーに向けての意気込みを聞かせてください。

浅井: 今、キルズはものすごい勢いで成長していて、楽しいライブになると思うので、みんな来て欲しいです。

【ミュージックビデオ】浅井健一「HARUKAZE」(「HARUKAZE」と「ぐっさり」を、2月28日に同時配信リリース)>>

【ライブ情報】
浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS
「METALLIC MERCEDES TOUR 2019」

3月9日(土) 浜松窓枠
3月10日(日) 岐阜ants
3月17日(日) 久留米GEILS
3月19日(火) 周南LIVE rise
3月21日(木・祝) 姫路Beta
3月22日(金) 奈良NEVERLAND
3月29日(金) 東京LIQUIDROOM
4月13日(土) 沖縄Output

◆ 浅井健一
1964年生まれ。愛知県出身。1991年にBLANKEY JET CITYのボーカル&ギターとして、 シングル「不良少年のうた」とアルバム『Red Guitar and the Truth』でメジャデビュー。数々の名作を残し、2000年7月に惜しまれつつ解散。その後、 SHERBETSやJUDEなどさまざまな形でバンド活動を続け、2006年7月にソロ名義ではの作品を発表した。 2016年8月には新たなソロプロジェクト、浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLSを始動。 2019年2月には浅井健一ソロ名義で約5年振りの新曲の配信リリースも決定し、 それに伴い全国ツアーの開催も発表した。座右の銘は「一生懸命」

(取材・文・撮影 / 黒田隆憲)

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