【インタビュー】ハーバード院卒の超エリートタレント・REINAはお金持ちなのか? 意外な金銭事情を告白
2019/3/ 8 14:05
タレントのREINAは、日本人の両親のもとにアメリカで生まれ、ブラウン大学卒業後、ハーバード大学の大学院を卒業。クリントン元大統領の事務所や国際刑事警察機構(通称・インターポール)でインターンシップとして働き、さらに世界最大級の通信社であるロイター通信にも勤めていた経歴の持ち主だ。
日本語と英語に加えてアラビア語も堪能なREINAは、現在、日本でベンチャー企業の執行役員を務めながら、コメンテーターなどのタレント活動を行っている。そんな彼女が、驚きの金銭事情を明かした。
・海外で使うと誤解が生じる英語って?>>
・日本のビジネスマンは謝り方がヘタ! その理由>>
■華麗なキャリアを経て、成り行きで芸人に......
――インターポールやロイター通信ではどんな仕事をされていたのですか?
REINA:「インターポールではテロ対策部門にいました。ソマリアの海賊の身元を調査して組織図を作るプロジェクトです。ロイター通信では、テロ組織に通じている企業を調査して、他の企業や投資家に伝えるコンサル業ですね。要は、「あの会社はテロ組織と仲良いから近づかないほうがいいですよ」ってアドバイスする仕事です。調査とか捜査とかが大好きなんですよ」
――なぜそのような華麗な経歴を持ちながら、日本で芸能活動を初めたのですか? お笑いコンビ・セクシーチョコレートが、タレント活動のスタートでしたね。
REINA:「それまでは基本的にデスクワークしかしたことなくて、人前に立つことが苦手でした。みんなの前でしゃべって何かを伝えることができる人間になりたくて、芸能養成所に入ったんです。最初はタレントのつもりだったんですけど、事務所の人に「この経歴なら芸人のほうが面白い!」って言われてそのまま芸人に......(笑)。2014年9月に来日して、10月には芸人の卵です。慣れない言語で人を笑わさなければいけないので、それはもう大変でした。
突然お笑いを始めることになったのですが、日本のお笑いはアメリカに住んでいたときから大好きでした。鳥取に住んでいるおばあちゃんが、バラエティ番組をビデオテープに録画して毎週送ってくれて、その番組を家族で見るのが楽しみでした。セクシーチョコレートは解散してしまったので、現在はお笑い芸人らしい活動はしていませんが、いまだにやりたいとは思っています。自分のアイデアを自分で表現するのってすごく楽しいんですよ。相方も募集中です!」
■お金持ち疑惑は「全力で否定したい」
――それだけのキャリアをお持ちなら、やはり裕福な生活をしていたのですか?
REINA:「それすっごく聞かれるし、全力で否定したいんですけど、本当にお金はありません(笑)。実家も中の下って感じでしたし、大学在学中はずっとアルバイトをしていました。クリントン元大統領の事務所やインターポールで働いていたとはいえ、それもインターンですからね? 当時は身元も定かではない黒人のおばちゃん3人と、カーテンしか仕切りのない2段ベッドのアパートでルームシェアしていました(笑)。
ロイター通信にいたときはそこまで貧乏ではなかったですが、お金持ちって感じでもありませんでした。アメリカの私立大学の学費はめちゃくちゃ高くて、学生ローンを払うのがすごく大変なんです。今は企業で役員を務めていますけど、全然払い終えていません。本当にお金がないのに、経歴の印象が強いからか誰も信じてくれないんですよ(笑)」
――タレント業もお忙しそうですが、いつ役員として仕事をしているんですか?
REINA:「普通に朝から夕方まで週6で働いています。タレント業は基本的にアフターファイブですね。ロケなどで出社できなくてもパソコンで仕事はしています。「陸海空 地球征服するなんて」(テレビ朝日系)で豪華客船に長期間乗ったのですが、そのときも微弱なWi-Fiを駆使して毎晩仕事していました(笑)」
■REINAが分析する"国別コミュニケーション術"
――どんな会社で働いているんですか?
REINA:「人事コンサルタント兼英語コミュニケーショントレーニングを提供する会社です。主に企業に向けての仕事で、英語を教えるというよりは、英語を使ったビジネスにおける交渉術を教えるんです。「外国人とのビジネス」とひとまとめに考えがちですが、国や地域で性格や風習は全然違います。相手に合わせた取引の仕方があるんですよ。
たとえば、アメリカでは、ビジネスはゲームなんです。誰が勝つか負けるかが重要で、短期のビジョンしか持ちません。なので、よりダイレクトな言葉が求められます。日本人みたいに、「いずれ仕事につながるかも......」で飲みに行くことはまずしません。そういった感覚の違いから、日本人とアメリカ人がビジネスをするとミス・コミュニケーションが起きやすいんです。
イギリスは、同じ英語圏だからアメリカに似ていると考えられがちですけど、実は日本に近い。ノーとはダイレクトに言わず、どんな相手にもリスペクトを重んじる文化ですね。インド人は、もっと間接的に物事を伝えてきます。10分くらいしゃべり続けて、よくよく聞いてみたら、「ノー」の一言で済む内容だったということは、しょっちゅうですね。感覚は日本人に近いですけど、複雑で間接的な言い分を英語で理解してコミュニケーションしなければならないので、インド人とのビジネスも簡単ではないです」
――今後の目標をお聞かせください。
REINA:「2020年の東京オリンピックで、日本は世界の注目を集めます。でも、日本は世界に物事を伝える術を持ってないんですよ。とくにバラエティやエンタメの分野でよくあることなんですが、何かを発信すると、ニュアンスがねじ曲がってしまって結局「また日本人が変なことやってる」ってバカにされて終わってしまう。でも、日本のエンタメは本当に面白くてすばらしい。だから、「日本すごいんだぞ!」っていうのを正しく伝えることができたらいいなと思います」
・海外で使うと誤解が生じる英語って?>>
・日本のビジネスマンは謝り方がヘタ! その理由>>
◆REINA
1988年4月20日生まれ、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身。アメリカ・ブラウン大学を卒業後、ハーバード大学院に進学。インターンシップでクリントン元大統領の事務所や、インターポールに勤務。その後はロイター通信に入社。2014年日本に移住後、芸人を志してワタナベエンターテインメントのコメディースクールに入学し、お笑いコンビ・セクシーチョコレートを結成するも、2016年に解散。現在は、ベンチャー企業・ワンドロップス株式会社の執行役員を務めながらコメンテーターなどのタレント業を行っている。
座右の銘は、「Don't look back」。
(取材・文/沢野奈津夫@HEW)
トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
エンタメ業界を担う人が見ている「視線の先」には何が映るのか。
作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。

(GYAO! トークバラエティ「ぶるぺん」出演 タレントのREINA)
日本語と英語に加えてアラビア語も堪能なREINAは、現在、日本でベンチャー企業の執行役員を務めながら、コメンテーターなどのタレント活動を行っている。そんな彼女が、驚きの金銭事情を明かした。
・海外で使うと誤解が生じる英語って?>>
・日本のビジネスマンは謝り方がヘタ! その理由>>
■華麗なキャリアを経て、成り行きで芸人に......
――インターポールやロイター通信ではどんな仕事をされていたのですか?
REINA:「インターポールではテロ対策部門にいました。ソマリアの海賊の身元を調査して組織図を作るプロジェクトです。ロイター通信では、テロ組織に通じている企業を調査して、他の企業や投資家に伝えるコンサル業ですね。要は、「あの会社はテロ組織と仲良いから近づかないほうがいいですよ」ってアドバイスする仕事です。調査とか捜査とかが大好きなんですよ」
――なぜそのような華麗な経歴を持ちながら、日本で芸能活動を初めたのですか? お笑いコンビ・セクシーチョコレートが、タレント活動のスタートでしたね。
REINA:「それまでは基本的にデスクワークしかしたことなくて、人前に立つことが苦手でした。みんなの前でしゃべって何かを伝えることができる人間になりたくて、芸能養成所に入ったんです。最初はタレントのつもりだったんですけど、事務所の人に「この経歴なら芸人のほうが面白い!」って言われてそのまま芸人に......(笑)。2014年9月に来日して、10月には芸人の卵です。慣れない言語で人を笑わさなければいけないので、それはもう大変でした。
突然お笑いを始めることになったのですが、日本のお笑いはアメリカに住んでいたときから大好きでした。鳥取に住んでいるおばあちゃんが、バラエティ番組をビデオテープに録画して毎週送ってくれて、その番組を家族で見るのが楽しみでした。セクシーチョコレートは解散してしまったので、現在はお笑い芸人らしい活動はしていませんが、いまだにやりたいとは思っています。自分のアイデアを自分で表現するのってすごく楽しいんですよ。相方も募集中です!」
■お金持ち疑惑は「全力で否定したい」
――それだけのキャリアをお持ちなら、やはり裕福な生活をしていたのですか?
REINA:「それすっごく聞かれるし、全力で否定したいんですけど、本当にお金はありません(笑)。実家も中の下って感じでしたし、大学在学中はずっとアルバイトをしていました。クリントン元大統領の事務所やインターポールで働いていたとはいえ、それもインターンですからね? 当時は身元も定かではない黒人のおばちゃん3人と、カーテンしか仕切りのない2段ベッドのアパートでルームシェアしていました(笑)。
ロイター通信にいたときはそこまで貧乏ではなかったですが、お金持ちって感じでもありませんでした。アメリカの私立大学の学費はめちゃくちゃ高くて、学生ローンを払うのがすごく大変なんです。今は企業で役員を務めていますけど、全然払い終えていません。本当にお金がないのに、経歴の印象が強いからか誰も信じてくれないんですよ(笑)」
――タレント業もお忙しそうですが、いつ役員として仕事をしているんですか?
REINA:「普通に朝から夕方まで週6で働いています。タレント業は基本的にアフターファイブですね。ロケなどで出社できなくてもパソコンで仕事はしています。「陸海空 地球征服するなんて」(テレビ朝日系)で豪華客船に長期間乗ったのですが、そのときも微弱なWi-Fiを駆使して毎晩仕事していました(笑)」
■REINAが分析する"国別コミュニケーション術"
――どんな会社で働いているんですか?
REINA:「人事コンサルタント兼英語コミュニケーショントレーニングを提供する会社です。主に企業に向けての仕事で、英語を教えるというよりは、英語を使ったビジネスにおける交渉術を教えるんです。「外国人とのビジネス」とひとまとめに考えがちですが、国や地域で性格や風習は全然違います。相手に合わせた取引の仕方があるんですよ。
たとえば、アメリカでは、ビジネスはゲームなんです。誰が勝つか負けるかが重要で、短期のビジョンしか持ちません。なので、よりダイレクトな言葉が求められます。日本人みたいに、「いずれ仕事につながるかも......」で飲みに行くことはまずしません。そういった感覚の違いから、日本人とアメリカ人がビジネスをするとミス・コミュニケーションが起きやすいんです。
イギリスは、同じ英語圏だからアメリカに似ていると考えられがちですけど、実は日本に近い。ノーとはダイレクトに言わず、どんな相手にもリスペクトを重んじる文化ですね。インド人は、もっと間接的に物事を伝えてきます。10分くらいしゃべり続けて、よくよく聞いてみたら、「ノー」の一言で済む内容だったということは、しょっちゅうですね。感覚は日本人に近いですけど、複雑で間接的な言い分を英語で理解してコミュニケーションしなければならないので、インド人とのビジネスも簡単ではないです」
――今後の目標をお聞かせください。
REINA:「2020年の東京オリンピックで、日本は世界の注目を集めます。でも、日本は世界に物事を伝える術を持ってないんですよ。とくにバラエティやエンタメの分野でよくあることなんですが、何かを発信すると、ニュアンスがねじ曲がってしまって結局「また日本人が変なことやってる」ってバカにされて終わってしまう。でも、日本のエンタメは本当に面白くてすばらしい。だから、「日本すごいんだぞ!」っていうのを正しく伝えることができたらいいなと思います」
・海外で使うと誤解が生じる英語って?>>
・日本のビジネスマンは謝り方がヘタ! その理由>>
◆REINA
1988年4月20日生まれ、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身。アメリカ・ブラウン大学を卒業後、ハーバード大学院に進学。インターンシップでクリントン元大統領の事務所や、インターポールに勤務。その後はロイター通信に入社。2014年日本に移住後、芸人を志してワタナベエンターテインメントのコメディースクールに入学し、お笑いコンビ・セクシーチョコレートを結成するも、2016年に解散。現在は、ベンチャー企業・ワンドロップス株式会社の執行役員を務めながらコメンテーターなどのタレント業を行っている。
座右の銘は、「Don't look back」。
(取材・文/沢野奈津夫@HEW)
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作品には、関わる人の想いや意志が必ず存在する。表舞台を飾る「演者・アーティスト」、裏を支える「クリエイター、製作者」、これから輝く「未来のエンタメ人」。それぞれの立場にスポットをあてたコーナー<視線の先>を展開。インタビューを通してエンタメ表現者たちの作品に対する想いや自身の生き方、業界を見据えた考えを読者にお届けします。