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2019年はユニコーンにとって、「再始動10周年」であり、ABEDONが加入し現メンバーで制作した名盤『服部』のリリースから「30周年」であり、さらに川西幸一が還暦を迎える、つまりは「生誕60周年」というアニヴァーサリー尽くし。しかも、全てを足すと100になることから、「ユニコーン100周年」という貴重な年だという。そんな中、「働き方改楽 なぜ俺たちは楽しいんだろう」をスローガンに掲げたニューアルバム『UC100V』が3月27日にリリースされる。

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ニューアルバム『UC100V』が3月27日にリリース


【ミュージックビデオ】新曲「ZERO」Short Ver.(『UC100V』より)>>

【ミュージックビデオ】「OH! MY RADIO」「大迷惑」「すばらしい日々」など配信中>>

【ツアー情報】ユニコーン特集ページ(Y!チケット)>>

【独占配信】ユニコーンスペシャル LIVE TALK(Y!チケット)>>

メンバー全員がコンポーザーという強みを生かした、バラエティ豊かなメロディ&アレンジと、シンプルかつ洗練されたバンド・アンサンブルは今作でも健在。ライブでやったら盛り上がること必至の名曲が、ぎっしり詰まっている。およそ6年ぶりとなる武道館公演を含む、39カ所50公演のロングツアー「百が如く」への期待も、いやが応にも高まるというものだ。

そこで今回はメンバー全員にインタビューを敢行。「100周年」を迎えた心境を尋ねた......が、予想通り話は脱線しまくり。その様子を、なるべくそのままお伝えしたい。

■ 「いつも一緒にいないから、いるときは楽しいですねえ。ツアーも含めて」(川西)

──気づけば再始動から10年がたつんですね。

川西幸一: 長いようで短かったね。

奥田民生: でも大体アレでしょ、1年おきくらいで稼働してるから、正味5年くらいの感覚だよね。

EBI: 実働で言ったら3年くらい?(笑)

ABEDON: だから普通のバンドの10年とも違うよね。

手島いさむ: でもいろいろあったじゃん。(川西に)倒れたりとかしたよね?

EBI: ユニコーン的には危機でしたからね、あれは。

川西: そうそう。脳梗塞で倒れたりして。もう大丈夫なんですけど。

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撮影:三浦憲治


──活動をいったんストップしてからの再スタートだからこそ、「良かったな」と思うことはあります?

川西: 今もう、毎日が楽しいですね。昔が楽しくなかったわけじゃないですけど(笑)。いつも一緒にいないから、いるときは楽しいですねえ。ツアーも含めて。

奥田: あと、再始動してからはABEDONがリーダーになって。映像とかいろいろ作ってくれてるよね? ツアーの時も、撮った動画の編集をその日にやったりとか。見てたら大変そうだったけど。

ABEDON: せっかく5人で集まる機会だから、この面白い雰囲気をファンのみんなにどうやって届ける事が出来るかなと。ユニコーンでできることはなんでもやっておこうと思ってます。

■今思い出しても、「ああ俺たち、いばらの道を進み出したんだな」って思いますね(手島)

──それと、名盤『服部』のリリースからは実に30周年なんですよね。

EBI: ユニコーンとしてはサードアルバムなんですけど、自分たちにとってはファーストアルバムのような気持ちでした。あそこからスタートしたというか。ABEDONも、あのアルバムから入ったわけだし。

手島: 全員で曲を書き始めたのもこのアルバムからだね。

EBI: 歌をみんなで歌い出したのも『服部』からじゃない? それまでは曲を作った事がないメンバーもいたんですよ。

手島: 2枚目(『PANIC ATTACK』)くらいから、歌詞の割り振りだったり、ボーカルを交代で歌ったり、サビだけ民生が出てくるとかね。そういうことを試してはいたんですけど、ABEDONが加入してさらにそれが加速した感じ。でも、キーボードで新しく加入してきて、いきなり歌わされるとは思ってなかっただろうなあ、なんて思いつつ(笑)。今思い出しても、「ああ俺たち、いばらの道を進み出したんだな」って思いますね。

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ニューアルバム『UC100V』が3月27日にリリース


──さらに川西さんは、生誕60周年。つまり還暦ですよね。

川西: いつの間にやら。でも、気持ち的には全く変わらないです。再始動したのが50歳だったので、肉体的にはそりゃ、小さい文字が読めなくなるなどいろいろありますけど(笑)、まあそれも幾らでもカバーできるから。「ついに還暦だ!」みたいな実感はないかな。それこそ、矢沢永吉さんなんて僕の10コ上なのに、あれだけすごいステージをされているし。考えてみたら、昔は「50歳のミュージシャン」すらいなかったですからね。今じゃ全然珍しくないけど。

手島: 「ほれた腫れた」は最近あんまり歌わなくなりましたね。

奥田: 「腫れた」は言うけど(笑)。

川西: 俺はまだ「ほれた」も書いてるよ、結構!

手島: 川西さんはファンタジーな人間だからね(笑)。

川西: あと、羞恥心はなくなってきましたね。20代の頃はカッコつけてたけど、それがどんどん無くなっていった。「ロックはこうじゃなきゃ」みたいなものとかもね。

手島: そうだね。「ねばならない」がどんどん少なくなってきたかな。決まり事もなくなって、レコーディングやっていても楽になりました。

■「なんでも真剣にやれば、それなりの楽しさがあるので、それを見つけ出すことが大事」(ABEDON)

──そして今回、「働き方改楽 なぜ俺たちは楽しいんだろう」をスローガンに掲げ活動していく中で、ニューアルバム『UC100V』が3月27日にリリースされます。日本は世界の国々と比べると幸福度も低く、毎日を「楽しい」と思えずに過ごす人がたくさんいます。そんな中、皆さんはどうしてそんなに楽しそうなのでしょう?

ABEDON: 正直、仕事はしんどいじゃないですか。楽しい時もあるけどつらい時もあって。でも、結局やらなきゃいけないことは、イヤイヤやるのは生産性がないというか。なんでも真剣にやれば、それなりの楽しさがあるので、それを見つけ出すことが大事だと思うんです。嫌なことを、片手間でやると余計につらいんじゃないかな。なるべく真剣に取り組む。そうするとそこに楽しさを見つけて仕事自体が楽しいのと、周りも楽しくしていくと思うんですよね。

手島: 「つらい」と思いながらやってても結局続かないからね。

川西: ちゃんと「楽しくしよう」としないと楽しくならないし。

──肝に命じます。ちなみに、今やってて一番楽しいことはなんですか?

手島: 釘(くぎ)を打つの、めっちゃ楽しいよ。

川西: え?釘(くぎ)?

手島: どのくらいの角度で、どうやって打つといいのか?とか。パワーがあればいいわけじゃないし、かといって弱すぎてもダメだし。いいところでクリーンヒットさせようと思ったら、ものすごく奥が深くて。考えだすとキリがないわけ。ギターと一緒だね。

ABEDON: なんの話だよ!

(一同笑)

手島: ペンキもそうよ? 広い面積をちゃんと満遍なく塗るのって結構大変で。例えば、ペンキを薄める粘度であるとか、気温であるとか、筆の使い方、手首の回し方、いろいろあるでしょ。『ベストキッド』みたいな話ですけど。釘(くぎ)打ちでもペンキ塗りでも、楽しみなんていくらでも見つけられるわけ。だから、日々が楽しくない人は、楽しみを見つけるのが下手なんじゃないかなって思う。

──「楽しみ」って、人から与えられるものじゃなくて自分から作り出すものなんですね。

手島: そうそう。特に、ここにいる5人はそれが得意な人たちの集まりかな。

奥田: 俺は今年、歯を治さなきゃ。

ABEDON: それは楽しいことなのか?

奥田: いや、治してからが楽しみ。もういろいろなものかみまくってやる。

(一同笑)

川西: そうだ、EBIはお尻を甘がみされるのが好きだから、かみ付いてやって。

EBI: 急にそんなこと言い始めても、なんのこっちゃわからないでしょ!(笑)

手島: 奈良公園にいるシカに、後ろからかみ付かれたんだよね。どんな運命やねん、っていう(笑)。

EBI: ジーンズのポケットに餌を入れてて。それが欲しくて催促の合図だったんでしょうね。

■6年ぶりの武道館...ユニコーン100周年ツアー"百が如く"を開催

──GYAO!では「ZERO」のミュージック・ビデオを配信するのですが、見どころを教えていただけたら。

川西: 何やら、技術的にすごいことをやっているらしいですよ。

ABEDON: 撮影した人物のエッジが浮かび上がって、感電しているように見えるエフェクトなんですけど、日本ではまだあまり使われてない最新の撮影システムらしいです。今時の「ホネホネロック」みたいなものですね(笑)。たまたま僕の部屋に飾ってある車のポスターからインスパイアされました。

手島: そういう、アート作品からアイデアを引っ張ってくるのはABEDONの強みだよね。

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ニューアルバム『UC100V』が3月27日にリリース


──それと今年はユニコーン100周年ツアー"百が如く"が開催されます。6年ぶりに武道館でも行われるんですよね?

手島: 今回は長いから、曲を忘れないようにしなきゃ。

奥田: こんだけやりゃ、覚えるだろ(笑)。

手島: でも前半後半に分かれてて、間が空くし...

川西: あとライブやると、移動が疲れるから。健康的に移動するのが最も大切なことかな(笑)。

ABEDON: 俺は、前回のツアーは初日からゲロゲロ吐いてたな。

EBI: それは前乗りして飲みすぎたからでしょ! でも、自分がツアーで大失敗したら、メンバーだけでなく周りのスタッフや、その家族にも迷惑をかけてしまうからね。最近はそんなことも考えてる。

川西: 武道館は改修に入るんだっけ? 9月くらい?

手島: 武道館は普通のアリーナよりも客席が近いよね。一人一人の顔も見えるし、演奏もやりやすい。音響的なデータもたくさんあるから、音も作りやすいんだよね。

川西: でも、改修されたら音が変わるかな。まあ、リフォームといえばテッシーが得意分野だから。

ABEDON: 釘(くぎ)を持って武道館に集合だな。

(一同笑)

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◆ ユニコーン
1986年に広島で結成。翌1987年にメジャーデビュー。1989年のアルバム『服部』でABEDONが正式加入してからは、全員が楽曲制作に携わりボーカルも取るようになる。また、担当以外のさまざまな楽器も使いこなすフレキシブルなスタイルで、独自の路線を突き進む。「大迷惑」「働く男」「雪が降る町」「すばらしい日々」など数々の名曲を残すも1993年9月に解散。解散後は、バンドやソロでそれぞれが活動していたが、2009年年始に突如、再始動を発表。シングル「WAO!」で鮮烈な復活を果たし、名作アルバム『シャンブル』を発表、大成功をおさめた。その後も アルバムリリースや全国ツアーなど、コンスタントに活動。2019年は<ユニコーン100周年>としてニュー・アルバム 『UC100V』のリリースと、全国50公演ツアー"百が如く"の開催を予定し、「働き方改楽 なぜ俺たちは楽しいんだろう」を推進。

座右の銘(好きな言葉)は、奥田民生「犬も歩けば棒に当たる」、ABEDON「遊びをせんとや生れけむ」、川西幸一「おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなしものは心なりけり」、EBI「百聞は一見にしかず」、手島いさむ「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

(取材・文/黒田隆憲)

トレンドニュース「視線の先」 ~築く・創る・輝く~
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