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ひとり芸ナンバーワンを決める「R-1ぐらんぷり2019」で史上最年少王者に輝いた霜降り明星・粗品。漫才頂上決戦「M-1グランプリ2018」に続いて、史上初の2冠を獲得した粗品だが、自分よりも相方のせいやを「確実に面白い」と考えているという。

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「R-1ぐらんぷり2019」で史上最年少王者に輝いた霜降り明星・粗品


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■R-1挑戦は10回「大会前は復讐に近い感情も」

――「R-1ぐらんぷり」がお笑い芸人になったきっかけと聞きました。M-1優勝とは違った喜びがあるのでは?

粗品:「そうですね。初めて『R-1ぐらんぷり』に出たのは、高校3年生のときです。当時は、ほとんど舞台経験もなく、インディーズのライブにほんの少し出たくらいで。それでもぶっつけ本番で準決勝に行けたので、『俺、お笑い向いてるんちゃう?』って思ったのが芸人になったきっかけです。高校2年生で『ハイスクールマンザイ』の決勝に行ったときも、『俺、おもろいのかも?』となりましたが、高校生で『R-1ぐらんぷり』準決勝進出の快挙は、われながらエグすぎました(笑)。

『M-1グランプリ』は開催されていない時期があったので、僕らは4回くらいしか出場してないんですが、『R-1ぐらんぷり』はアマチュア時代からなので、10回くらい出ています(過去3大会の戦歴は、2016年:準決勝進出、2017年:準決勝進出、2018年:決勝進出)。悔しい思いもしました。特に20歳そこらの僕なんてただの子供だったので、精神的にだいぶこたえましたよ。優勝して気持ちは晴れていますが、負け続けたことで大会前は復讐に近い感情もありました(笑)。ピン芸は1人なんで、余計にきつかったのかもしれないです。」

■本番直前に描き変えたフリップは? オチも本番中に変更する"即応力"

――コンビとピンでのネタを行う上で、違う点はありますか?

粗品:「コンビの場合だと、相方に迷惑をかけたくないから、ネタ合わせ前にめちゃめちゃ考えて行きます。だからサボれない。でも、ピンって好きなことができる反面、自分だけの問題なんでサボれちゃうんですよ。フリップの絵をギリギリまで描かないこともよくあります。

ただ、ピンの方が融通は利くんです。漫才の場合は、出番直前に変えようとするとミスにつながったりしますが、1人なら変えても問題ない。実は、リハーサルまでに楽屋で1枚描きました。『親子3人が難しい方の"かわ"(河)の字で寝ている』というやつです。他にも、1本目のネタのお客さんの雰囲気を見て、2本目ではフリップの順番を変えたり、今回も本番直前まで追加したり外したりしました。

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「R-1ぐらんぷり2019」で史上最年少王者に輝いた霜降り明星・粗品


粗品:「言ってしまえば、ネタ前に変えるだけじゃなく、ネタ中に変えることもできます。オチと決めていたところから足すこともできるんですよ。今回も決勝の2本目は『崖』のフリップで終わる予定でした。でももうちょっとウケそうな気がしたので、『(目が充血したムーミンに)無眠』というのを足したんです。あと2枚くらいは保険も用意していました。いつも多めに用意して本番に臨みます」

■「霜降り明星はせいやのコンビ」「せいやのほうが間違いなく面白い」

――ネタだけでなく、番組出演時の立ち回りもコンビとピンでは違う?

粗品:「全然違いますね。僕、霜降り明星はせいやのコンビだと思っているので、僕が強引に出て何かをするっていうのはまずないんです。でも、ピンだと自分で笑い所を作らないといけないので、ちょっと使う脳みそが違います。番組に出るときも、ピンのほうがエピソードだったり話だったり準備することは多いです」

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「R-1ぐらんぷり2019」で史上最年少王者に輝いた霜降り明星・粗品


――優勝翌日に粗品さんは、Twitterで「せいやのほうが間違いなく面白い」と言っていました。その意味は?

粗品:「そのままの意味です。優勝はしましたけど、賞レースための3、4分間のネタという枠ではたまたま僕の方がウケだけで、本来持っている能力は全部せいやの方が上です。これは間違いない。せいやが来年の『R-1ぐらんぷり』で優勝する可能性も十分あると思います。

来年も僕が出場するか......難しいところですね。やりたいネタができたら出たいですけど、なにせ今年は忙しい予定なんで(笑)。賞レースを舐(な)めたくないので、本気でネタを作る時間があって、本気で仕上げることができれば出たいです。出るからには、フリップを使わずに違うタイプのネタで挑戦したいです。」

■ネットの弊害「僕が先にやったネタなのにパクリ扱いされる」「めっちゃ悔しい!」

――今年の粗品さんに加え、昨年優勝の濱田祐太郎さん、「キングオブコント」王者のハナコさんと、若い世代の活躍が目立ちます。小さいころからインターネットに触れていて、ネタを勉強する機会が増えたからだという意見もあります。

粗品:「あー、なるほど。確かにそれはあるかもしれないですね。でも、良い側面と悪い側面があると思います。確かにしっかりしたネタをする若手は多いかもしれませんが、どこかで見たことがあるネタになってしまいがちで、個性が出づらい。なので、若手に個性という勢いがあるのかどうかは、ちょっとわからないですね。僕もネットでネタは見まくりましたけど、人と同じようなことは絶対にしないです。」

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「R-1ぐらんぷり2019」で史上最年少王者に輝いた霜降り明星・粗品


粗品:「ただ、逆はあるんですよ。パクられたのか、偶然に似てしまっただけなのかはわからないですが、僕が大阪の番組でやってたネタが、LINEスタンプになったり、ネットの掲示板の流行り言葉になったりするんです。先にやったはずなのに、僕が改めてやるとパクリ扱いをされるんです。これがめっちゃ悔しい! いや、ほんまに悔しいんですよ!

なので最近は、僕が先にやったネタでも何かに似ていたら持ちネタから外すようにしています。そうやって闇に葬り去られたネタは、めっちゃあります。僕が先に考えたネタをいろんなテレビ局から映像と日付の証拠を集めて、1回休みをとってホームページ作ってやろうと思ってるんです(笑)」

――4月から東京進出が決まっています。目標は?

粗品:「明確な目標はとくにないんです。できるだけ売れたいってだけですね。より、いろんな人に知ってもらえるように、右肩上がりに売れ続けたいです」

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◆霜降り明星・粗品

1993年1月7日生まれ、大阪府育ち。霜降り明星として、「第38回ABCお笑いグランプリ」優勝と「M-1グランプリ2018」優勝、ピンでは「R-1ぐらんぷり2019」優勝など、若手随一の輝かしい経歴を誇る。
粗品の座右の銘は、「運命は自分が決める」。

(取材・文/沢野奈津夫@HEW

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