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今週で19年1月クールの全ドラマが最終回を迎える。
現時点でまとめると、視聴率は1位「相棒」・2位「刑事ゼロ」・2位「3年A組」。録画再生率では1位「3年A組」・2位「トレース」・3位「グッドワイフ」。満足度では1位「3年A組」・2位「相棒」・3位「グッドワイフ」と来ている。
そして全てのジャンルで4位につけているのが、北川景子主演の「家売るオンナの逆襲」。16年夏放送に次ぐ第2シーズンだったが、安定した強さを見せるだけの魅力が数字にも表れている。
何が支持されたのかを振り返っておきたい。

サムネイル

Keiko Kitagawa, Oct 29, 2015 at TOHO CINEMAS in Roppongi (写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)


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■視聴率の動向

「私に売れない家はない! 」と豪語する天才的不動産屋・三軒家万智(北川景子)。
第1シーズンでは、顧客の個人的な問題を察知し、ずけずけ介入しながら、人生最大の買い物=家を型破りな方法で売りまくった。

第2シーズンでは、宿敵のフリーランス不動産屋・留守堂謙治(松田翔太)の出現により、「テーコー不動産」に波乱が起きる。三軒家の過去・小学校時代からの二人の関係がさまざまに絡み合いながら、第1シーズン同様に、家を売ることと人々の営みのさまざまな一面を見せていく。

リアルタイム視聴率は全ドラマの中で4位だったが、1月スタートの1クールドラマの中では、唯一視聴率が一桁に落ちることなく10~12%台を推移した。基本は1話完結型の物語だが、多くの視聴者をひき付け、最も安定して見られたドラマだった。

録画再生視聴率でも同様のことがいえる。
全10話1テーマで、後半に行くほどリアルタイム視聴率も録画再生視聴率も右肩上りとなった「3年A組」には及ばなかったが、1話完結型でも8%前後で安定的に推移した。
総合視聴率で20%弱。根強いファンを多く集めたドラマだったのである。

■満足度の動向

株式会社eight「テレビ視聴しつ」は、関東地区960人(10~70歳代)を対象に、5段階の満足度調査を実施している。
これによると序盤1月調査が3.90、中盤の2月が3.99で、いずれもベスト5に入る好成績だった。しかも高水準で、回が進んでも0.1ポイントの範囲で推移したドラマは、「3年A組」「相棒」「グッドワイフ」に次いで「家売るオンナの逆襲」だけ。

この安定の評価は、圧倒的に女性の支持によりもたらされている。人気の理由は、まず北川景子の存在。
「北川景子のあのキャラが好き」女性16歳・満足度4
「北川景子さんの演技が面白い」女性22歳・満足度5
「北川景子ちゃんがとても良い」女性18歳・満足度5
「北川景子の演技が良い」女性52歳・満足度4

次に楽しく見られることへの評価も目立つ。日テレはバラエティ経験者がドラマ制作をしているケースが多い。このドラマもプロデューサーも、長年バラエティを担当していた方で、その経験が随所に活きている。

「笑いありのおもしろい展開!」女性18歳・満足度5
「万智の話し方がとても面白いし、Go!!も面白すぎる」女性38歳・満足度5
「ぎゃぐを交えて面白く見てます」女性29歳・満足度4
「日テレコメディーはいい。北川景子が徹底していていい」男性58歳・満足度4
「あまり考えずに楽しんでみる事が出来る」女性46歳・満足度5

3点目に、ストーリー展開や内容への評価が目立つ。
「内容がマンネリ化してなくて良き」女性20歳・満足度5
「予想外の展開で見てて飽きない」女性22歳・満足度5
「毎回お客さんのパターンが違っているのも良い」女性33歳・満足度5
「ダブル不倫の回、すごい面白かった!!」女性16歳・満足度5
「とてもいいドラマだと思う」女性17歳・満足度4

「マンネリ化しない」「毎回お客さんのパターンが違う」「良いドラマ」などの評価は、実は前シリーズと今シリーズが意図的に変えられている点が大きい。
前シリーズは今までにないドラマに仕立てが目立った。北川景子のキャラクターや言動など、バラエティの要素がちりばめられたのも、その方針があったからだろう。
ところが今シリーズでは、内容的な進化が目立った。LGBT・ワーママ・W不倫・親子論・働き方改革など、テーマが社会派となった。しかも炎上を恐れず、常識を覆す見解を出すあたりが、ボディブローのように見る者にずしりと迫った。
ダブル不倫の回を16歳の女性が絶賛する辺りは、その典型と言えよう。

最終回も、留守堂(松田翔太)との関係を巡り紆余曲折(うよきょくせつ)があったが、最後は"人を幸せにする"ための不動産屋の姿勢がメインテーマとなった。
第2シリーズでも評価を一切下げることなく、安定の数字を獲り続けた同ドラマの実力が遺憾なく発揮されていた。
新たなシリーズの制作も、十分可能と思わせる最終回だった。

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文・鈴木祐司次世代メディア研究所

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