【インタビュー】JUJUデビュー15周年「15周年の感謝を込めて、みなさまからのリクエストにこたえて歌いたい」

2019/3/28 16:45

ドラマの主題歌となった2019年第1弾シングル「ミライ」をリリースしたばかりのJUJU。デビュー当初は15年後に歌い続けられているというイメージは全くなかったと振り返る彼女が歩んできた道のりを振り返りつつ、「みんなが聴きたい曲だけを歌いたい」というアニヴァーサリーツアーについて予告してもらった。

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JUJU 、2019年3月6日発売シングル「ミライ」(ドラマ「ハケン占い師アタル」主題歌)


【LIVE映像】人気カヴァー・ライブ・イベント「ジュジュ苑全国ツアー2012 at 日本武道館」>>

【ミュージック映像】JUJU 「ミライ」(ショート ver.)配信中>>

【チケット情報】-15th ANNIVERSARY- JUJU HALL TOUR 2019 「YOUR REQUEST」2019年6月15日~10月10日(Yahoo!チケット)>>

■デビュー当初は未来のことは何も描けていなかった

―― JUJUさんは世代やジャンルを超えて愛されるシンガーとして活躍されています。デビュー15周年を迎えた今のスタンスにつながる出来事、歌い手として心境の変化があったターニングポイントがあったら教えてください。

JUJU: 世代に関していうといちばん大きなターニングポイントはジャズ・アルバム『DELICIOUS』をリリースしたことだと思います。それ以降、'80年代の歌謡曲をカバーしたスナックアルバム『スナックJUJU ~夜のRequest~』を発表した流れもあって、「いまどきの子がジャズのスタンダードや昔のヒット曲を歌うんだね」ってファンの方とそのお母さんとか、親子間に会話が生まれたりして親子3世代でコンサートに来てくれる方が増えたんですね。

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JUJU 、ターニングポイントと語るジャズ・アルバム『DELICIOUS』


―― もともとJUJUさんは18才で単身、N.Y.に行き、ジャズやR&Bを歌っていたから、ルーツがやっとつながったような体験だったんですね。ちなみにデビュー当初、描いていた未来図はどのようなものでしたか?

JUJU:恐怖心のほうが先に立って何も描けてなかったです。もちろん「JUJUとしてずっと歌っていきたいな」とか「いろいろな方に聴いていただけたらいいな」という希望はあれど、15年後に歌い続けている自信は全くなかった。

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JUJU TOUR 2018「I」at 日本武道館
撮影:西槇太一


―― どんなことが怖かったんでしょうか?

JUJU:歌うのは好きだけど人前に立つのが非常に苦手だったんです。デビューできるのはうれしかったけれど、矢面に立って褒められるのもけなされるのも笑われるのも全部自分だと思ったら恐怖心がいちばん強かった。今はそれをかわす方法も身につけましたけど、15年やってきたからこその責任を感じていますね。もっと長く歌いたいという欲も出てきたし、そのためにやらなきゃいけないことについてすごく考えるようになっていますね。

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JUJU TOUR 2018「I」at 日本武道館
撮影:西槇太一


―― 10周年ぐらいから、そういう責任って感じるようになりませんか?

JUJU:そうですね。8周年で初めてベスト盤を出させていただいたあたりから「やばい、やばい。頑張らないと」って(笑)。活動の中でやっぱりライブがいちばん好きなんですよ。ツアーを続けるためにも元気でなきゃいけないけど、お酒も飲みたいって(笑)。10年ぐらい風邪はひいてないんですけどね。

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JUJU TOUR 2018「I」at 日本武道館
撮影:西槇太一


―― すごい! 何か秘訣(ひけつ)はありますか?

JUJU:家だけじゃなく外にいても蛇口を見たら手洗い、うがい(笑)。まわりのスタッフも徹底しているので誰も風邪をひかないですね。

■「ミライ」は自分への応援歌でもあるんです。

―― 最新シングル「ミライ」は描いていた夢と違う今を生きるのも悪くないと歌う曲で、小さな強がり、小さな明かりが未来を照らすというメッセージが感じられますが、JUJUさんはこの曲にどんな思いを込めて歌われていますか?

JUJU:「ミライ」は自分にとっての応援歌でもあるんです。以前、悩んでいたときに「自分のことをあきらめるのは自分だけだ」と言われたことがあったんですけど、自分さえ自分をあきらめなければ誰かに「ムリなんじゃない?」と言われても、強がりだって魔法の言葉になると思うんですよね。思い描いていた夢と違っていたとしても時間をかけたらいつか行き着けるだろうから今だって悪くない。そういう気持ちになれたらもっと楽に生きられるかなという思いで歌っています。

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JUJU 、2019年3月6日発売シングル「ミライ」(ドラマ「ハケン占い師アタル」主題歌)


―― イヴ・サンローラン・ボーテ ブランドの新作リップのコラボレーションソング「READ MY LIPS」ではチャーミングで小悪魔的ボーカルにシフトチェンジ。和田アキ子さんの「だってしょうがないじゃない」をボサノヴァアレンジしたカヴァーではしっとりした歌を聴かせてくれていますよね。

JUJU:(笑)ホントに3曲、全然違う人が歌ってるんじゃないかって。

―― いったい、どうやって歌の世界に入りこむんですか? 女優さんのような感覚なのか、それとも曲に呼ばれるのか?

JUJU:曲に持っていかれるケースがほとんどだと思います。子供の頃からモノマネして歌うのが好きだったせいか、声の引き出しが人よりちょっと多いのかもしれない。「ミライ」はデビュー以降のJUJUの声なんですよ。デビュー当初はジャズやクラブミュージック寄りの歌い方だったけど、「奇跡を望むなら...」(2006年)をリリースする前に作曲者でアレンジャーの川口大輔くんに「そういう歌い方だと日本語のバラードは届かないですよ」って言われて「もっと言葉を届けたい」と思ってからの声。当時は自分を全否定された気持ちになったけど、ジャズアルバムを作ったときに初めて自分が喉の全然違う場所で歌っていることを自覚して「大ちゃん、ありがとう」って(笑)。

■みんなとの気の受け取りあいでライブ後は元気になる

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JUJU、「ジュジュ苑全国ツアー2012 at 日本武道館」ライブシーン


―― 6月からアニヴァーサリーツアー「-15th ANNIVERSARY- JUJU HALL TOUR 2019 「YOUR REQUEST」」がスタートしますが、GYAO!では現在「ジュジュ苑全国ツアー2012 at 日本武道館」のもようを配信中です。メモリアルなライブだったと思いますが、印象に残っている思い出は?

JUJU:懐かしいなぁ。あのときは「ジュジュ苑」(カバーライブ)のコンテンツでの初の全国ツアー。しかも初の武道館でツアーの初日の2デイズ。「武道館をやれる日が来たんだ」って。いまだに特別な会場だったりするし、恐れ多いのと同時にワクワクしてましたね。

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JUJU、「ジュジュ苑全国ツアー2012 at 日本武道館」ライブシーン


―― 今回のツアーは15周年の集大成であり、カバーシリーズもふくめたリクエストを募集という内容で盛りだくさんですね。

JUJU:ここに連れてきてくださったのはいつも聴いてくださる方たちなので、みなさんが聴きたいものだけを歌いたいと思ってリクエストを募っているんです。アルバム曲やシングルのカップリング曲、カバーシリーズも全部ふくめて15年のダイジェストみたいなライブにしたいと思ってます。今までライブで歌ったことがなくて、このツアーでしか歌わない曲も盛り込まれるかもしれないので
「どんな曲が来るんだろう?」って楽しみですね。

―― 先ほどライブがいちばん好きだっておっしゃっていましたが、ステージで歌っていないとテンション落ちてきちゃうタイプですか?

JUJU:私、ライブが始まる前より終わった後のほうが元気なんですよ。みなさんと気の受け取りあいを!(笑)。

―― ははは。お客さんも元気になるだろうし、相乗効果ですね。

JUJU:なっていただけたらいいなと思うし、そのためにも早くツアーに出たいですね。先日、松任谷由実さんのコンサートに行ったんですけど、私、ユーミンマニアを自称するぐらい好きで、あんなに泣いたライブは初めてだったかもしれない。知らない内に涙腺が崩壊しまくってずーっと泣いてたんです。こんなに無防備になって涙を流して好きな音楽を爆音で聴けて好きな歌手が目の前で歌ってるって何てすてきな空間なんだろうって。

―― JUJUさんがほかのアーティストに負けないと思うライブの魅力は?

JUJU:好き勝手にやりたい放題やってるところは負けないと思います(笑)。初めて見る方も一目で「JUJUってこういう人なんだな」ってわかるステージだし、楽しんでいただけるんじゃないかと。それとバンドが秀逸です。ライブではカラオケで絶対に歌わないと決めていて、生音にこだわっているので演奏の迫力も感じていただけると思います。

【LIVE映像】人気カヴァー・ライブ・イベント「ジュジュ苑全国ツアー2012 at 日本武道館」>>

【ミュージック映像】JUJU 「ミライ」(ショート ver.)配信中>>

【チケット情報】-15th ANNIVERSARY- JUJU HALL TOUR 2019 「YOUR REQUEST」2019年6月15日~10月10日(Yahoo!チケット)>>

取材・文/山本弘子

◆ JUJU プロフィール
シンガーを志し、18才で単身渡米。2004年にメジャーデビュー。2006年に「奇跡を望むなら...」がロングヒットを記録。「素直になれたら JUJU feat.Spontania」(2008年)でブレイクを果たす。ファンからのリクエスト曲に応えた自身初のカヴァーアルバム『Request』は、女性シンガーのカヴァーアルバムとしては史上初のオリコン2週連続1位を記録し、2011年11月には自身初のジャズアルバム『DELICIOUS』を発売。独自のポジションを獲得し、自らがスナックのママになるというコンセプトのもと2016年にリリースしたカヴァーアルバム『スナックJUJU ~夜のRequest~』を携えて開催した全国ツアー「-ジュジュ苑スぺシャル- スナックJUJU アリーナツアー2017」は計10万人超を動員した。2019年6月から15周年アニバーサリーツアーを開始。

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