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秋元康が企画・原案を手がけた作品「あなたの番です」が、恐怖の幕を開けた。

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田中圭/Feb 7, 2019 : The 43rd Elan d'or Award ceremony in Tokyo, Japan.(写真:YUTAKA/アフロ)


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主演は、田中圭×原田知世の年の差カップル。
共演者は物語の舞台となるマンションの住人たちで、竹中直人、木村多江、西野七瀬、生瀬勝久らが主要人物。さらに袴田吉彦、片桐仁、三倉佳奈、田中要次、安藤政信など、演技派俳優が名を連ねている。

■ふとした思いが出発点

ドラマのコンセプトは「あなたには、今、殺したい人がいますか?」。
人の呟(つぶや)きのような何気ない問いがドラマの軸とは、作詞家・放送作家・音楽プロデューサー・映画監督など、多くの分野で活躍してきた秋元康ならではの発想だ。

2017年に放送された、「愛してたって、秘密はある」も、原案は至ってシンプルだった。
「愛する人の秘密をどこまで許せるか」と、シンプルだが究極のクエスチョンだった。このドラマも、最後まで主人公の心の中をのぞききれないもどかしさと、登場人物のそれぞれの感情が入り混じり、とてもユニークかつ面白い作品になっていた。

会社で、学校で、あらゆるシチュエーションで、嫌なことを言われてイラっとすることは、誰にでもある。その時はすぐに忘れても、同じ人物から嫌がらせやイライラが続くと、「あいつ、いなくなればいいのに」とか「いっその事、死んで消えて」と思うことだってある。
だからと言って、実際に殺すわけではないし、実行に移す人はほとんどいない。
そんな負の思いは、早く捨て去って前向きに生きる方が、健全で幸せだが、ノーストレスな社会など存在しないのも現実社会というものだ。

■裏をかくアイデア

世の中にあまたある殺人事件の現実を俯瞰(ふかん)してみると、実は身内に殺されるケースが圧倒的に多い。
被害者と加害者の密接な関係性と因果関係があることから、犯人が簡単に割り出され、その加害者が逮捕されることは多い。

では、全く関係性のない人間が、殺したら捕まりにくいのか?
そんな論理としては、ムチャクチャな筋立てに見えるが、それをドラマにしてしまったのが、"ザ・秋元ワールド"なのだろう。

ちょっと見、どこにでもありそうなマンションに、どこにでもいそうなさまざまな住人がいて、そこへ引っ越してきた新婚カップルの手塚翔太(田中圭)と菜奈(原田知世)。
この2人のキャスティングは、なぜわざわざ年の差婚の設定なのかは謎だが、きっと秋元氏のことだから、何か理由があり、それがストーリーの重要ポイントになっているのだろう。

ドラマの冒頭では、ミステリー映画のようなストレスフルな音楽が流れる。
そこに黒いスーツの出で立ちで現れ、「あなたは、今、殺したい人がいますか?」と迫力のある美声で語る竹中直人。ものすごいインパクトと存在感に圧倒され、既にドラマに完全に引き込まれていることも忘れてしまう。

年上の女が好きそうな男の典型的な特徴は、天真爛漫(てんしんらんまん)な明るさと子供っぽさを残した単純さ。
その両方を併せ持った男・翔太を田中圭が熱演している。超売れっ子俳優で、いい男役が多かっただけに、新たな役に挑戦というところだろう。
15歳年上と言っても、原田知世の可憐(かれん)さとナチュラルなかわいさがあるから、かろうじてバランスを保っているように見える。この出来立ての夫婦は、仲睦まじく登場したが、今後ドラマの中でどのように変わってしまうのだろうか。

■次が楽しみ

音楽を手がけるのは、林ゆうきと橘麻美。
林ゆうきは、「絶対零度」・「ストロベリーナイト」シリーズ・「リーガルハイ」シリーズ・朝ドラ「あさが来た」・「今からあなたを脅迫します」など、既に多くのドラマ・アニメ・映画など幅広く手掛けており、その腕は保証つきだ。
橘麻美は、「家族狩り」・「フラジャイル」・「嘘の戦争」・「愛したって、秘密はある。」・「シグナル 長期未解決事件捜査班」など、既に何度も林と組んで仕事をしてきた。
二人の音がどう調和するかも楽しみだ。

ストーリー展開は、じわじわとヤバイ方向に進んで行く。
そして"えっ!?"と違和感の連続の末に、いつの間にか自分もヤバイ状況に陥っていたという具合に巻き込まれていく。
さらに衝撃のラストシーンは怖すぎる。
死んでいるのかと思ったら、死んでいないのも怖い。さらに死んでしまうのも怖すぎる。
初回から「飛ばすなぁ」と妙に感心する。恐らく見る人は、この先どうなっていくのか、怖いもの見たさで見逃せなくなっている自分を発見するだろう。

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コラムニスト:はたじゅんこ
監修・次世代メディア研究所

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