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43歳で2児の母でもある鷹村アオイは、"美魔女コスプレイヤー"として人気を集めている。クオリティの高いコスプレ写真はもちろん、いくつになっても趣味を楽しむ姿勢が支持されているようだ。年齢をまったく感じさせない鷹村の若さの秘訣(ひけつ)とは?

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"美魔女コスプレイヤー"鷹村アオイ


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■「コスプレは1番のアンチエイジング」の真意

――昨年10月にTwitterに投稿した「コスプレは1番のアンチエイジング」というつぶやきは2万回以上もリツイートされ、5万件以上の「いいね」を獲得しました。どういった反響が寄せられましたか?

鷹村:「『私もコスプレ復帰します!』『背中を押してもらいました』といった反応をいただきました。自分が発信したことによって、誰かが前向きになってくれたのだとしたら、本当にうれしいですね。別に主語の部分は『コスプレ』じゃなくてもいいんです。コスプレに限らず、本当に好きなことがあるなら、年齢は気にしなくてもいいんじゃないでしょうか」

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"美魔女コスプレイヤー"鷹村アオイ


――20年以上前にコスプレを始めたという鷹村さんですが、30代半ばまで10年ほどコスプレから離れていたそうですね。活動を再開したきっかけはなんだったのでしょうか?

鷹村:「2009年に『ベヨネッタ』というゲームに出会ったことです。昔から強くて美しい女性が大好きだったこともあって、ドSな魔女の主人公・ベヨネッタに一目惚(ひとめぼ)れしたんです。もちろん昔のコスプレ仲間はほとんどコスプレを卒業していたので、ほとんど浦島太郎状態(笑)。ためらいがなかったわけではありませんが、それ以上に『ベヨネッタのコスプレがしたい!』という気持ちの方が強かったです」

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――20年前と最近のコスプレ業界を比べて、感じることはありますか?

鷹村:「昔はSNSもありませんし、今ほどオタク文化も盛んではなかったので、同じ趣味の人と交流することのハードルが高かったです。同人誌の奥付に作者の住所が載っていて、それを頼りに文通していたくらいですから(笑)。あと、今はオシャレでかわいい子が多い! 見た目からオタク要素を感じない人もたくさんいて、『みんな若くてかわいいなあ』と思っています(笑)。娘たちを出産したことで、無意識のうちに母親目線になっているのかもしれませんね」

■20年前のコスプレイヤーの活動とは?

――かつてのコスプレの現場はどんなものだったんでしょうか。

鷹村:「当時は今のようにコスプレだけのイベントが開催されることはありませんでした。なので、同人誌即売会に参加する上で好きなキャラのコスプレもして、みんなでワイワイ集まって交流する形がメインでした。私自身も含めて、絵描きからコスプレイヤーになる人が多かったですね」

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――当時、コスプレをするにあたって苦労した思い出はありますか?

鷹村:「昔はオタクに対する偏見が今よりも強かったと思います。私も高校生くらいのころは『オタク趣味を友達に知られたくない!』という気持ちがありました。あと、当時は衣装を自作するしかなかったので、コスプレをする人自体が少なかったですね。今みたいにコスプレ向きの安価なウィッグもありませんでしたし......。『新世紀エヴァンゲリオン』の赤木リツコのコスプレをするために髪を脱色したりして、頭皮がだいぶ痛みました(笑)」

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"美魔女コスプレイヤー"鷹村アオイ


――鷹村さんは現在も衣装を自作されているそうですが、どれくらいお金がかかるものなんでしょうか。

鷹村:「これは本当にピンキリです。もちろん、こだわればこだわるほど値段も上がっていきます。最初にコスプレしたときはセール品の生地を使って1500円でワンピースを作りましたが、たとえば1メートルで3000~4000円の生地なら10メートルで3~4万円。私の好きな『BLACK LAGOON』という作品の場合はモデルガンなどの小道具が多いので、さらにお金がかかったり......。それでもキャラクターを再現するためには、やっぱりある程度のクオリティの銃が欲しいじゃないですか。『BLACK LAGOON』のファンにはガンマニアの方も多いので、そこは妥協できないポイントでした」

■大人だからこそ、やりたいことを我慢しない

――鷹村さんがコスプレをやるうえで、とくに意識していることはありますか?

鷹村:「まずは真剣に体を鍛えること。それこそアンチエイジングですけど、『私はベヨネッタになりたいのに、このたるんだおなかでいいの?』と自分を追い込みます(笑)。衣装についても、ペラペラの安っぽい生地ではなく質感を大事にしています。もちろん自己満足の世界なんですけど、完成度の低いコスプレは好きなキャラクターに失礼ですし、自分も納得できません。可能な限り、キャラクターをそのまま再現したいんです」

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"美魔女コスプレイヤー"鷹村アオイ


――その再現度の高さが評判になり、いつしか"美魔女コスプレイヤー"と呼ばれるようになりました。年齢を公表することに抵抗はありませんでしたか?

鷹村:「コスプレ界隈(かいわい)には『20代後半を過ぎたらおしまい』という雰囲気があって、まだ20代なのに『ババア』と自虐するような子がたくさんいたんです。でも、そんなことを言ったら年齢が下の人は気を使うし、上の人は『私より若いのに......』って傷付くし、周りにいる全員が不幸になるんですよ(笑)。そんな空気を少しでも変えたくて、39歳のときに開き直って年齢を公表しました。結果的に『救われた』『まだ辞めなくていいんだ』と言っていただいて、うれしかったですね。」

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"美魔女コスプレイヤー"鷹村アオイ


鷹村:「趣味を年齢で制限している人ってすごく多いじゃないですか。でも、好きなことをやっていた方が絶対に人生は楽しくなるし、自分が楽しいことは周りにも伝染していくと思うんです。私の場合はたまたまコスプレだったんですが、どんなことでも自分の娘たちに『大人って楽しいよ!』って見せてあげたい。大人がやりたいことを我慢していると、どうしても子供にも我慢させてしまうことになりますから」

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"美魔女コスプレイヤー"鷹村アオイ


――コスプレイヤーとしての今後の目標を教えていただけますか?

鷹村:「50歳まで活動を続けて、『ジョジョの奇妙な冒険』のリサリサのコスプレをすることです。彼女は50歳という設定なんですけど、実年齢がまったくわからないくらい見た目が若いんですよ。私もリサリサを見習ってアンチエイジングに励みたいですね。顔はともかく、体は鍛えれば応えてくれるものですから。さらに歳を重ねて還暦を迎えたら、『天空の城ラピュタ』のドーラさんのコスプレなんかもいいかもしれません(笑)」

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"美魔女コスプレイヤー"鷹村アオイ


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◆鷹村アオイ
1976年2月3日生まれ、新潟県出身。2児の母として仕事と育児に励みつつ、43歳にして人気コスプレイヤーとして活動中。これまでコスプレをしたことのあるキャラクターは「ONE PIECE」のボア・ハンコック、「名探偵コナン」のベルモット、「るろうに剣心」の緋村剣心など多数。本業はイメージコンサルタント、パーソナルカラリスト。
座右の銘は、「見た目が変われば、思考が変わる。思考が変われば、行動が変わる。行動が変われば、人生が変わる」。

(取材・文/曹宇鉉@HEW

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